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1年後にベビーが欲しい花嫁さん! “彼と”始めるプレ妊活3つのこと

いずれは赤ちゃんが欲しいと思っているふたりに、知ってほしいことがあるんです。それは、妊娠には男女双方の心身の健康が大切ということと、授かりやすい年齢があるということ。1年後にBabyが欲しいなら、早速今から彼とふたりで妊娠に向けた体の準備(プレ妊活)を始めよう。

知ってた? 不妊原因は男性にもあるんです!

グラフ

不妊とは「健康な夫婦が避妊をしないで夫婦生活を送っているにもかかわらず、1年間妊娠しない状態」のこと。WHO(世界保健機関)の調査によれば、不妊原因の約48%は男性側か男女双方にあると分かっています(円グラフ参照)。
赤ちゃんが欲しいと思うなら、女性だけでなく男性も健康に気を付けて、一緒に妊活に取り組むことが大切。そこで妊活前のカップルが今から心掛けておくべきことについて、国立成育医療研究センター不妊診療科医長の齊藤英和先生にインタビューしました。

――不妊治療の最前線に立たれていて、日々「妊活」について思うことは?

「不妊の原因の一つは、加齢による妊娠能力の低下です。女性の卵子は年齢とともに排卵の有無にかかわらず減少します。自然分娩(ぶんべん)で健康な赤ちゃんが生まれる確率を見ると、女性は医学的に20代が妊娠適齢期。男性は精子の遺伝子異常が加齢に伴って年々増え、平均して40歳以降は妊娠確率が下がることが分かっています。
妊娠能力の個人差は大きいので、若くて健康でも安心せず、できるだけ早い段階から夫婦で妊活を意識してほしいと思います」(齊藤先生、以下齊)

【彼と始めるプレ妊活1】日常生活を見直して健やかな体作りを

ストレスフリー

――妊活を始める前から男女ともに気にしておくべき生活習慣は?

「最近の研究でストレスが多いと精子の数が減ることが分かっています。女性もホルモンの分泌に関わってくるので、睡眠を十分にとるなど、まずはストレスフリーな生活を心掛けるというのが大事だと思います」(齊)

――運動もした方がいいですか?

「運動不足が続くと体の血流が悪くなります。血流は男女とも生殖機能に影響するといわれています。湯たんぽなどで外部から温めるのではなくて、体を動かして体温を上げ血流をよくしましょう。体を動かすと、日頃のストレスも発散できます」(齊)

――他にも気を付けることは?

「男性はたばこを吸うと血管が収縮して血流が悪くなり精子の質を低下させるだけでなく、ED(勃起不全)を招く原因になる恐れがあります。女性も不妊、早産や生育不良を招くので、ふたりとも禁煙を。
母親が肥満だと胎児が巨大に、痩せ過ぎだと低体重児になる恐れがあるので、適正体重が大事です。葉酸などビタミンが多い野菜を多めに、栄養バランスが取れた食事を心掛けてください。
また、日焼け対策をし過ぎると体内にビタミンDが作られなくなり、赤ちゃんに影響することがあるので、美白対策はほどほどに」(齊)

【健やかな体のために改善したいこと】

□過度なストレス
□運動不足、血行不良
□喫煙
□肥満、痩せ過ぎ
□食生活(女性)
□過度な美白(女性)

(※齊藤先生の話を基に作成)

【彼と始めるプレ妊活2】医療機関で体のメンテナンスを

メンテナンス

――妊活前に男女とも受けておいた方がよい検査があると聞きました。

「妊娠中に母親が風疹にかかると、赤ちゃんが先天性風疹症候群になることがあります。風疹の予防接種を子どもの頃に受けていても免疫が少ない場合があるので、夫婦とも妊活前に必ず抗体検査を受けてください。
また、梅毒やクラミジアなど日本では男女間での性病感染が増加しています。性病は性交渉で感染後、母子感染してしまう危険があるので、妊活前にこちらも夫婦で検査しておいてください」(齊)

――虫歯も直しておいた方がいいですか?

「女性は妊娠すると歯がもろくなる恐れがあります。出産後、赤ちゃんに虫歯菌が感染することもあるので、夫婦とも歯科治療をしておくといいですね」(齊)

――女性が調べておく項目もありますか?

「骨密度が低いと妊娠中に骨がもろくなったり、甲状腺に異常があると排卵しにくくなったり、胎児の精神発達にも影響する場合が。気がかりな人は事前に検査をしておきましょう。
子宮がんや乳がんなど女性特有のがんは、妊娠可能時期とリンクするように増加傾向です。妊娠中は治療が困難なので、妊娠前に必ず検診を受けておいてください」(齊)

【医療機関で行っておく体のメンテナンス】

□風疹の抗体検査
□性病の検査
□虫歯の治療
□甲状腺の検査(女性)
□子宮がん、乳がん検診(女性)
□骨密度(女性)

(※齊藤先生の話を基に作成)

【彼と始めるプレ妊活3】自分の体を意識してセルフチェックを

基礎体温表

――妊活を始める前に自分でチェックできることはありますか?

「女性の場合は、基礎体温を付けるとよいでしょう。ホルモンの周期で起こる微妙な体温の変化を確認することで、排卵があるかどうかを推測できます」(齊)

――妊活を始める前から男女ともチェックする必要はあるんでしょうか?

「妊活を始めた後になかなか妊娠しないと感じたときは、既に1年以上が経過していることもあります。男女とも年齢に応じて生殖機能は低下してしまうので、妊活を始める前にセルフチェックしていれば、タイムロスが避けられます。産んだ後に楽しく子育てするためにも、早めにチェックした方がよいと思います」(齊)

From 編集部

彼とふたりでプレ妊活を始めよう!

ふたりとも子どもが欲しいと考えているなら、早速できることから始めてみて。妊娠に関して気になることがあるなら、ふたりで相談したり話し合ってみることが大事。まずは彼にこの記事をシェアして、一緒にできることから実践してみよう。

ドクター
Profile

齊藤 英和 先生 国立研究開発法人 国立成育医療研究センター
副周産期・母性診療センター長
不妊診療科医長

内閣府の「少子化危機突破タスクフォース」座長、「新たな少子化対策大綱策定のための検討会」委員、日本産科婦人科学会・倫理委員会・登録調査小委員会委員長などを歴任。多数の学会活動に加え、東京農業大学、近畿大学、昭和大学の客員教授としても活躍。少子化の現状に危機感を抱き、各地での講演など啓発活動にも力を入れている。

構成・文/稲垣幸子 イラスト/南 夏希
※掲載されている情報は2017年12月時点のものです
※記事内のコメントは、2017年11月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー95人が回答したアンケートによるものです

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