【義父母に自己紹介】答えづらい質問への返し方、これでスムーズ!
初対面の彼親からの質問にうまく返事できず、きちんと自己紹介ができなかったとモヤモヤしている先輩花嫁多数。答えづらかった質問は「職業」「趣味」「彼との関係」の3つ。好感を持たれ、会話が弾む返し方を「話し方のプロ」に聞きました。
会話をはずませる3つのテクニック
彼親との会話をはずませるのに、ぜひ意識したいテクニックが「ズラす・言い換え・質問返し」の3つ。実際の花嫁さんから届いた疑問にこのテクを当てはめていざ解決!
どう紹介する? [職業編]
会話の取っ掛かりとして聞かれやすいのが職業。会社名や職種名だけで終わらせずに、仕事のやりがいや楽しさを話すと喜ばれる。自分がどう成長し、結婚生活にどう役立つかなどに絡められるとさらにGOOD!
#HELP 01
「仕事は?」と聞かれ「社内SEです」と答えたのですが、彼のご両親にはピンとこない様子。「総務のようなものです」と伝えたらさらに不思議そうな顔。話も弾まず、もっといい伝え方があったのでは、とモヤモヤ。(Leoさん)
[テク3:ズラす]イメージしやすい言葉と自分の想いを入れ込む
専門用語を使わずにイメージを膨らませることが大事。SEなら、「コンピューターの中でお客様の要望に沿った設計図を描く仕事です」など、分かりやすい言葉で自分の仕事に近いイメージを伝えましょう。「お客様の希望を形にできるのが楽しいんです」など、自分の気持ちに重点を置いて話せば親近感が湧き、会話も弾むはず。
言いがち?! NGフレーズ
「専門的な職種なので、説明しても分かっていただけないと思います」
“嫁のことを知りたい”という親の思いの行き場がなくなる発言。会話がブチッととぎれるだけでなく「見下されている?」と感じる親も。
#HELP 02
一応働いているのですが、彼ママに堂々と言えるほどすごい仕事でも、好きな仕事でもありません。仕事名だけ答えて、すぐ別の話題にずらしちゃったけど、わざとらしかったかな。(ふーさん)
[テク3:ズラす]仕事内容ではなく成果を伝えて自己アピールに繋げる
ある人にとっては大好きでやりがいのある仕事も、別の人には楽しくない、というのはよくあること。でもその仕事を通して身に付いたことは必ずあるはず。例えば、経理なら「家計簿付けるのは自信があります」、接客業なら「お客様を笑顔にするのが大好きで、いつも家族が笑っている家庭を作りたいんです」など、結婚生活に繋がるポジティブな話題にしましょう。それ以上深掘りされないし、好感度もアップします。
言いがち?! NGフレーズ
「一応◯◯をしていますが、私には向いてないみたいで・・・。そういえば」(と唐突に話をそらす)。
ネガティブ発言は自分の評価を下げてしまうので損。また、ずらし方ががわざとらしいと、何か後ろめたいことでもあるのかと勘ぐられてしまう。
#HELP 03
彼から私の仕事が忙しいと聞き、お義母さんが心配していたみたい。「大丈夫?」「結婚後も続けられそう?」という質問にどう言葉を返したらいいか困りました。(mimiさん)
[テク3:ズラす]仕事力を家事力に転換! 明るくやる気を伝える
心配を払拭(ふっしょく)したいなら、「仕事もそうですが、家事を効率的にこなすのには自信があります」「仕事柄、整理整頓は得意です」などと具体的に答えれば彼ママも安心。家事が苦手な人も「料理が得意な彼に教えてもらって、私も上手になれるように頑張ります」など、仲の良さとやる気を同時に伝えれば好感度大。いきなり彼を尻に敷くような言い方は避けて。
言いがち!? NGフレーズ
「家事は苦手。共働きだし、彼に頑張ってもらわないと……。」
本音かもしれないが、やる気が1ミリも感じられず親は不安に。嫁のいいように使われる息子の姿を想像して、悲しい気持ちになる人も。
どう紹介する?【趣味編】
親は軽い気持ちで聞いているだけなので、身構えなくてもOK。親の趣味を事前にリサーチし、話が弾みやすい趣味をピックアップしておこう。自分のことはさらりと話し、「お義母様のご趣味は何ですか?」と話題を変えた方がむしろ喜ばれる。
#HELP 04
親世代には理解できないマニアックな趣味。彼ママに聞かれたので正直に楽しく話したのですが、まったく質問もされず、ちょっと引かれちゃったみたい。(ひるねさん)
[テク2:言い換え]できるだけメジャー寄りに、理解可能な部分を伝える
家族になるからといって、最初から正直に話さなくても大丈夫。例えば、かなりマニアックなアニメオタクの人も「映画が好きなんです。◯◯(親も知っている有名なアニメ作品)がよかったです」など。ディープな趣味から、彼親にも理解してもらえる内容だけをかいつまんで話してみては?
言いがち!?NGフレーズ
「私は◯◯が好きで、ご存知ないですか? ◯◯っていうのは……」(親の分からない話を延々とし続ける)
理解できない話を延々とし続けられても親は困ってしまう。「何だか変わり者の嫁、大丈夫かしら」と思われてしまうおそれも。
#HELP 05
「海外旅行が趣味です」と答えたら、「いいわねえ」と彼の親。それから話が弾まず、もしかしたら「派手で金遣いが荒そう」と思われちゃったかも。 (まりよさん)
[テク3:ズラす]控え目に伝える&彼との夢や親孝行に繋げて堅実な印象に
海外旅行などお金のかかる趣味は、「好きです」ぐらいの控えめな言い方で伝えると「しょっちゅう行ってます感」が減り堅実な印象に。「結婚したら彼と一緒に◯◯に行きたいねと話しているんです」と未来型で話すと、過去を詮索されずに済むし、「お義父さんやお義母さんも今度一緒に」と誘う言葉を添えれば「親を思う気持ち」もアピールできます。
言いがち!? NGフレーズ
「海外旅行が趣味で、彼とも◯◯と◯◯と◯◯に行ったことがあるんですよ。」
たくさん並べるほどお金がかかるイメージ。また「初耳だわっ、息子は男友達と行くって言ってたのに」「他に誰と行ったのかしら」などいらぬ詮索を生む可能性も。
#HELP 06
休日は家でちょこっと家事をしつつ、ゴロゴロしたりゲームをしたりして過ごすのが好き。「趣味は?」と聞かれても困ってしまいます。(まいさん)
[テク1:質問返し]家事も好きなこととして伝えつつ、親の趣味を聞き返す
「家の片付けが好き」「週末にお弁当のおかずの作り置きをするのが楽しいんです」など、家事をポジティブな言い方をすれば立派な趣味に。「いいお嫁さん!」もアピールできます。「お義母さんの趣味は何ですか?」と質問で返すのも効果的。想像力を膨らませて、いろんな質問をして、親の趣味の話を上手に聞いてあげましょう。
言いがち!? NGフレーズ
「えっと……趣味は特にありません。休日は家でゴロゴロしたり、しています^^」
正直過ぎる回答。息子と楽しい結婚生活を送る姿が連想できず、親は不安に。「つまらないお嫁さん」と思われてしまう可能性も。
どう紹介する?【彼との関係編】
息子の良さを本当に分かってくれているのか、どうやって知り合ったのかなど、特に彼ママは気になるもの。彼親の気持ちを思いやり、本当に言ってほしいひと言を考えよう。言いにくいことは親が安心できる内容に変えて話せばOK。
#HELP 07
「息子のどんなところが好きなの?」と彼親から聞かれてドギマギ。即答できなくてちょっとがっかりされてしまいました。 (サラさん)
[テク:2言い換え]好きなところを考えておき、人柄を具体的に褒める
彼親の前では謙遜する必要は一切なし。「誠実で優しくて思いやりのあるところが好きです」と人柄を褒める言葉を堂々と伝えると喜ばれます。照れくさいときは「クマさんみたいに大らかで一緒にいると癒やされるんです」などユーモアを交じえて褒めるのもいいですね。すぐ思い付かない人は事前に考えておいて。
言いがち!? NGフレーズ
「なんとなく好きって感じで、一緒にいてラクだから・・・ですかね」
息子のことを好きな気持ちが伝わってこず、褒め言葉を待っていた親はがっかり。嫁への好感度が下がってしまうことも。
#HELP 08
出会い系サイトを通じて知り合ったので、出会いのきっかけを聞かれるととても困る。一応友人の紹介ってことにしてますが…。 (匿名さん)
[テク2&3:言い換え&ずらし]経緯が分かれば“知人の紹介”も安心
最近は婚活サイトなどで出会って結婚する人も増えていますが、もし言いにくいのなら、「知人の紹介で」とか「趣味のサークルで」と言い換えて伝えてもOK。ただし、それだけで話をやめず、「去年の6月に初めて会って最初はみんなで仲良くしていたんですが、そのうち気が合ってふたりで会うようになり、年末にはお付き合いするようになりました」など経緯をきちんと話し誠意を伝えましょう。
言いがち?! NGフレーズ
「友達の紹介? みたいな感じで出会いました・・・」(後は言葉を濁して無言)
言いたくなくて言葉を濁しているのが見えてしまうと、人としての誠実さも疑われてしまい、「この結婚、本当に大丈夫?」と親は心配に。
From 編集部
当日あたふたしないように何を話すのか予習しておこう
彼親からの質問に感じのいい答えを返せれば、「頭のいい子だな」「親しみやすい」「信頼できそう」と思ってもらえ、その後の関係も良好に。可愛げと彼の親を思いやる気持ちを忘れずに、自分らしい自己紹介を考えてみてくださいね。
渡辺由佳さん 話し方講師
テレビ朝日のアナウンサーを経て独立。話し方のプロとして、大学、企業向けセミナー、アナウンサースクールなどで講師を務め、分かりやすく実践的な指導が好評。『好かれる人が絶対しないモノの言い方』など著書多数。
取材・文/笠原恭子 取材協力/渡辺由佳 イラスト/いいあい 構成/真坂千稔(編集部)
※掲載されている商品および記事情報は2017年12月時点のものです
※記事内のコメントは2017年11月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバーが回答したアンケートおよび、2017年11月に実施したマクロミル会員へのアンケート調査によるものです
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