「ボックスからあふれるお花が可愛いテーブル装花」スタイリスト判治ミホのwedding story book 75
スタイリスト的な視点からフォトジェニックなウエディングを提案してきた判治ミホが、ふたりらしいウエディングをつくるための簡単アイデアとヒントをご紹介。
料理が運ばれる前にテーブルにセットされた飾り皿のことをショープレートと呼びます。ゲストが席に着いてまず目に入るショープレートを可愛くデザインしてテーマ性を演出。これから始まるパーティへの期待も高まります。
ピンクとゴールドで
スイート&エレガントなカラーリング
濃淡の違うピンクの中にゴールドをアクセントで入れて、甘い雰囲気の中に上品さをプラス。裏テーマとしてマリー・アントワネットの宮殿をイメージ。
miho’s check
ここで使うゴールドは、黒っぽい影のあるアンティークゴールドではなく、かといってツヤツヤした光沢のあるゴールドでもなく、つや消し気味のマットなゴールドが似合います。
ピンクもビビッドな色みの強く出たピンクではもちろんなくて、かといって薄いパステルピンクだけでもぼんやりしてしまうので、ちょっとくすみ色の濃いめのピンクも入れてニュアンスを出すのが正解。
可愛くデコレーションしたボックスやギフトバッグを
花器として使う
可愛いボックスからあふれ出るように詰め込まれたお花がなんとも可愛いアレンジ。ボックスの中に紙コップなどを忍ばせておけば、花束状に軽く束ねたものを挿すだけでOK。
miho’s check
市販の紙のギフトボックスにリボンなどを巻いてドレスアップ。ベースが無地のものでも、こうすれば華やかなものが揃います。柄のラッピングペーパーなどをボックスの高さに合わせてカットし、くるっと一周巻き付けるだけでも可愛くなります。ペーパーバッグはちょうどよいサイズとデザインのものがなかったので、ラッピングペーパーを組み立ててバッグ状にしました。直線だけでできるので案外簡単に作れます。
アイボリー調のカラーリングで
シンプルにまとめたフラワーアレンジ
アイボリーから薄いグリーンまでのグラデーションで色数を絞って作ったアレンジ。色数が少ない場合は、お花のシルエットやテクスチャーで変化を出して、シンプル過ぎて単調にならないように気を付けましょう。
オーストリッチの羽根など、異素材を入れ込んでアクセントを付けるのも良い方法。
花器ごとプレゼントして持ち帰ったら
すぐに飾れるのが嬉しい
ギフトバッグやボックスを花器にしたことで、ゲストに持ち帰ってもらった後も、パーティの余韻をそのままに飾ってもらうことができて嬉しい。持ち帰りやすさを考えると、オアシスなどを使ったアレンジをボックスに入れ込む方法がお勧め。
テーマに合った雑貨を飾ってポイントを作ると
飽きずに楽しいテーブルに
ボックスに入ったお花のアレンジはそれだけで可愛いけど、そこにプラスアルファの小物を加えるとさらにオリジナリティーのある装飾に。「マリー・アントワネット」のテーマに合うのは、陶器でできた貴族のフィギュア。デコラティブなフレームやキャンドルと合わせてコーナーを作って。
判治ミホ スタイリスト
ウエディング雑誌、広告などで活躍するスタイリスト。パーティプロデュース、ドレス、小物などのデザイン、コーディネートを展開する花嫁のためのセレクトショップ「プティラブーシュカ」を主宰。
http://www.loveshka.com
ドレスやアクセサリーなどのデザインはもちろん、ウエディング小物の制作や、コラージュ、ブックデザインなども得意とする。本アプリでは、撮影ディレクション、スタイリングを担当。
その色使いや小物使いには独特の世界観がある一方で、花嫁が自身の結婚式に取り入れやすい内容を常に意識してアイデアを提案している。
著書:『賢い乙女のハッピーウエディング』(宝島社)
構成・文・スタイリング/判治ミホ 撮影/角田明子 小物協力/utuwa
※掲載されている情報は2017年10月時点のものです
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