【連載】立原綾乃のOne&OnlyウエディングVol.20「親の前できちんと、幸せを誓い合う」
「ふたりの誓いを近くで親に見届けてほしい」。すでに親元を巣立っている人はなおのこと、そんな想いを強く持つのではないでしょうか。今回は、実家から遠く離れた場所で新生活をスタートさせた花嫁さんの、心温まるウエディングをご紹介します。
お支度や写真撮影に臨みながら、自然と高まっていく式への想い
式当日はあいにくの空模様。それでも「ハワイのお天気は変わりやすいもの。気にせずにとことん楽しみたい!」と前向きなおふたり。スタッフ一同も「おふたりのために素晴らしい一日をつくり上げなくては」と、誓いを新たに準備スタートです。
ホテルでのお支度や、ビーチや会場でのロケーション撮影の中で、どんどん高まっていく式への想い。その一瞬しか味わえない感動を、心から楽しんでくださっているおふたりの姿が印象的でした。
【1枚目】ホテルでのお支度シーン。友人に作ってもらった花冠とリストブーケを合わせて
【2枚目】会場へ向かう道すがら、ビーチでも撮影を
【3枚目】会場のサンセットランチでは、牧場で飼われている白馬と一緒に楽しい撮影タイム
今回のカップル「Takeshiさん&Maiさん」
大阪で実家暮らしをしていたMaiさんが、Takeshiさんと一緒に東京で新生活を始めてはや数カ月。「家族だけでの式だから、親たちが喜んでくれる一日にしたい」。そんな想いを胸にアトリエを訪ね、ずっと憧れていたハワイの「サンセットランチ」で念願の家族ウエディングを行うことに。
【会場】Sunset Ranch(サンセットランチ)/ハワイ・オアフ島
※問い合わせは「TRUEwedding」まで(プロフィール欄参照)
ファーストミートからスタートした素敵な一日
お支度を済ませたおふたりの最初の感動シーンは「ファーストミート」。宿泊するホテルの敷地内で行いました。初めて目にするお互いの衣裳姿にドキドキ。その後、ビーチなどでのロケーション撮影を楽しみながら、いよいよ挙式場所へ。
ご両親と腕を組み、彼の元へと向かうMaiさん。その手元にブーケがないのにお気付きですか? 実は花嫁を迎える際にプレゼントするため、新郎のTakeshiさんが持ってスタンバイしていたのです。笑顔からスタートしたふたりの挙式。見守る両家の親御さんたちも幸せそうでした。
【1枚目】感動の対面シーン。お支度直後、ホテルで行ったファーストミート
【2枚目】親子3人で仲良く入場。父親だけでなくても、もちろん大丈夫! 父母と一緒に行う入場もとても感動的
結婚を誓った後は、親への感謝の想いを込めた手紙を朗読
「たくさんの人たちに支えられて今日を迎えることができました。きれいなMaiさんにふさわしい夫になれるよう、これからは健康と体形に気を配っていきます」と、周囲の人たちへの感謝とともに、くすりと笑わせてくれた新郎の言葉。それを受けて「毎日お仕事大変だけど、帰って来たときに安らげる家庭を目指します」と笑顔で答えるMaiさん。
牧師先生の祝福の言葉に続き、Maiさんが用意していたのは、両家の親御さんたちに感謝を伝える手紙でした。遠く離れてしまった自分の親への気持ち、「優しく迎えてくださってありがとうございます」という彼の親への感謝。皆さんがそれぞれの想いを胸に、Maiさんの言葉に静かに耳を傾けていらっしゃいました。
【1枚目】変わりやすい空模様だけど、ウクレレの優しい音色の中、思い出に残る素敵な挙式をガーデンで行うことができた
【2枚目】お互いの手を取り合い、結婚を誓うふたり
「想いを伝える場面」は最も気持ちが高まる瞬間に
披露宴の締めくくりの場面で読まれることの多い「花嫁の手紙」ですが、ご紹介したMaiさんのように、挙式中に読む方法も。おふたりの場合は親御さんとの家族ウエディングということもあり、特に挙式に重きを置かれていましたから、自然な流れでこの場面を選びました。皆さんの気持ちが高まっているときに読むと、受け取る側の心にも強く残りそうです。
雨だって風だって、気持ちの持ちよう一つで素敵な思い出に!
お天気に左右されることなくゆっくりできるよう、ケーキカット&乾杯はオープンエアのウッドデッキで行うことに。実はご両家が顔を合わせるのは婚約食事会以来これで2度目。かしこまったパーティではなく、お互いに膝を突き合わせながらティータイムを楽しむことで、おふたりの一番の願いでもある「結婚式をみんなが仲良くなる場に」という想いを、より叶えることができたように思います。
歓談の合間には、全員がひと言ずつ想いを込めてスピーチをする場面も。ラストはTakeshiさんが「今日の天気のように、これからもいろいろあると思うけど、彼女と一緒に頑張って歩んでいきます」とこれからの人生になぞらえた力強い謝辞を。雨が降って逆に両家の絆が深まった、そんな気持ちになれる素晴らしい一日でした。
【1枚目】小さなケーキも、ブーケと同じお花で可愛らしく
【2枚目】両家で乾杯! お互いの距離が近いので、すぐに和気あいあいムード
【3枚目】パーティでは母へのサプライズギフト(フラワーBOX)も用意
From 編集部
From綾乃「式後、花嫁のMaiさんから嬉しいメールが!」
実はおふたりはハワイでやり残したことがありました。それは会場の名前の由来でもある、「サンセット」を見ること。式後に届いたMaiさんのメールには、私たちスタッフへの温かい感謝の他に、「いつの日か、サンセットの写真を撮りにまたこの場所を訪れたい」と嬉しい言葉が書いてありました。おふたりのように、結婚式を挙げた会場が「戻って来られる場所」になると素敵ですね。
立原綾乃 TRUEwedding代表/ディレクター
「結婚式という時間そのものをデザインする」という新しい発想で、日本のウエディングデザイナーの第一人者として活躍。特定の会場を持たず軽井沢・ハワイに特化した1日1組のオーダーメイドウエディングプロデュース「TRUEwedding」を手掛ける。
相手の想いを形にする抜群のセンスと彼女にしかつくれない温かな時間は、ウエディングにとどまらず、ライフスタイルにおいても多くの女性から人気を集めている。
TRUEwedding TEL 03-6450-6363
http://truewedding.jp/
企画・監修・写真提供/立原綾乃 構成・文/南 慈子
※掲載されている情報は2017年9月時点のものです
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