初対面と違う! 彼を紹介済みの場合の「親あいさつ」事情
母と仲が良い人が多いといわれる昨今、婚約前に彼を親に紹介していた人たちも多いはず。そんな人たちに送る「親あいさつ」新事情。先輩花嫁に調査したところ、日程から服装、結婚を認めてもらう言葉まで、初対面の場合のやり方とは違う一面が浮き彫りに。
半数の花嫁が婚約する前、親に彼を紹介済み!
先輩花嫁に「婚約前、彼と彼女の親がどんな状況だったか」聞いたところ、約半数が彼を紹介済み。しかも、そのうちの半数がすでに親しい間柄になっていた!
親に紹介せずとも、「話はしてあった」という人も多く、「一度も話したことがなかった」人は、こと母親に対してはわずか13%と少ない。やはり、母親には話しやすいのか……。
この記事では「彼を紹介済み」だった人たちにスポットを当てて、初対面の場合と違う点をご紹介。
まずは親に結婚の話をしてからあいさつ当日まで「どんな感じだったか」先輩花嫁に聞いてみよう。
親あいさつ、どんな感じだった?
[すでにお互いのことを分かり合えていた]
結婚を前提に交際していると親に紹介したときから、彼は私の親のことを「お義父さん・お義母さん」と呼んでいて……。私の親もそれに抵抗がなく、お互いどんな相手なのか分かった上でのあいさつに。だから当日はスムーズに本題に入れました。(ほなみさん)
[親は結婚に賛成で彼を大歓迎]
交際時から彼はよく私の実家に来てご飯を食べたり、父と温泉に行ったりもする仲。交際も長かったので、婚約時にはすっかり信頼関係が出来上がっていて、親は大賛成。あいさつの日は喜んで彼を迎えてくれました。(fukutaiさん)
[彼も親も緊張感はなくリラックス]
彼と私の親は顔見知りだったので、初対面ならではの緊張感はなかったです。「親に断られることはない」という確信もあったので、彼もリラックスして臨めたよう。(れおんさん)
「紹介済み」なら食事は必須?
8割以上が食事時間帯に訪問
初対面での親あいさつでは、「食事の準備の邪魔にならないよう、14時前後に行って、2時間くらいでおいとまする」というのがマナーといわれてきた。
このマナー通りにした人は、彼と親が初対面だった人たちが約34%だったのに対して、紹介済みだった人たちは約17%。初対面だった人たちと比べて、お酒が入る夕食時にした人たちが多いのも特徴的だ。
食事を伴う人たちが多いこともあって、滞在時間も平均3.1時間と、初対面だった人たちより約30分長い。初対面の場合、「親あいさつは緊張する」ということで長居しない人もいるけれど、紹介済みだと話が弾むのか、長めになりがち。
訪問時間や滞在時間は?
[15時から6時間]
彼には15時に、実家に来てもらい、約6時間滞在。あいさつをした後はスーツの上着を脱いで、いつも通り家でくつろぎ、母が作った夕食を食べて帰りました。(丸山友美さん)
[12時ごろから3時間]
すでに同居していたので、お昼を食べる約束でふたり一緒に12時ごろ、実家に行き、3時間ほど滞在。私がリクエストした出前のおすしと、母の手料理を食べながらのごあいさつに。
(kukoさん)
[19時から2時間]
以前から親とは顔見知りだったので「せっかくだから、あいさつを兼ねておいしいものを食べよう」という話になり、実家近くの老舗のおすし屋さんに。19時に集合して2時間ほどで解散。(れおんさん)
[お昼から2時間]
私の親は彼のことを交際時からわが子のように可愛がってくれていて、よく一緒に食事にも行きましたが、あいさつの日は食事なし。お昼ごろ来て、今度の予定などを話し合って、2時間くらいで帰りました。(佐藤晴佳さん)
[15時に来て1泊]
彼には午後3時くらいに実家に来てもらい、あいさつの後、地元で有名な焼き肉屋さんへ。帰宅することもできたのですが、父の勧めで実家に泊まることになり、翌日帰宅。(ikaさん)
※滞在時間の平均値は宿泊した人を除きます
「紹介済み」でも親との親しさによって
彼の服装に違いが!
彼女の親にあいさつに行くときの服装は「身なりは心を表すものだから、きちんとしたスーツで行くのが礼儀」と一般的にはいわれる。
実際、その通りにした人が多いのだが、「すでに親しい間柄だった」人に限ると、約50%に激減。
聞いてみると、親の方から「スーツでなくていい」などと言われた人も多いよう。このような言葉は真に受けてよさそうだ。
それでも、「Tシャツではなく、襟付きのシャツにする」、「ネクタイは省いても、ジャケットは着ていく」など、いつもより少しきちんと感を出している人が多い。
彼はどんな服装にした?
[きちんとスーツで]
私の親は「かしこまらなくていい」と言っていましたが、「ちょっと不器用だけど、真面目な人」という印象をより強めたかったので、私から提案して、スーツで来てもらいました。(ほなみさん)
[誠意を込めてジャケット着用]
ジャケットと襟付きシャツにチノパン。私の両親は「気を使わなくていい」と言ってくれましたが、彼が「誠意を見せたい」とのことだったので、折衷案です。(たかなさん)
[襟付きシャツにチノパン]
親とは親しいという感じではなかったのですが、田舎だったので、あまりびしっとしていると逆に浮きそう。そう思ってスーツほど改まった感じにせず、襟付きシャツとチノパンで、自然な感じに。(yuriaさん)
[ジャケットに黒デニム]
彼がスーツかカジュアルな服しか持っておらず、スーツでは堅過ぎるので、シルエットがジーンズっぽくない黒のデニムにカッターシャツとジャケットを合わせました。(ひーさんさん)
[襟付きシャツにジーパン]
彼は私の父とも母とも親しかったので、スーツは堅苦しいと思い、襟付きシャツにジーパンの普段着に。親も服装のことは全然気にしていませんでした。(竹田美紀子さん)
「紹介済み」だから報告会になったり
改まった言葉がない食事会になったり
初対面の場合、当日は親に会ったら手土産を渡して自己紹介。雑談がひと段落したところで「〇〇さんと結婚させてください」などと切り出すのが王道といわれる。
しかし、一度でも親に会ったことがある人は自己紹介が不要。
結婚を認めてもらうための言葉は、状況によって異なり、すでに親しい間柄だった人の場合、「結婚を決めた報告」になる人が多く、そのような言葉がないまま終わる人も。
すでに親しかった人の言葉は?
[彼も親も「よろしく」]
彼と私の親はすでに何度か食事をしていたため、自己紹介は不要でした。雑談を終えてから「このたび結婚をさせていただきたいと思い、ごあいさつに伺いました。よろしくお願いいたします」というようなあいさつを。親からの返しの言葉は「よろしくね~」。(眞野真依さん)
[彼からの結婚の報告の場に]
食事をしながらたわいない話をし、デザートの前に肝心な話を。私の親が「結婚はふたりで決めるもの」という考えなのを知っていたので、許可をもらうような言い方はせず、「結婚します。彼女を幸せにします」と報告。(とろさん)
[けじめのせりふは一切なし]
もともと結婚を前提にしていることも伝えていたので、席に着いてすぐ、私の父が「結婚決めたんだって?」「はい」「結婚式の会場は決めた?」「はい、この前決めてきました」と会話がスタート。良い感じに場が和み、あえて彼からの改まった言葉は言いませんでした。(ほなみさん)
紹介済みだったが、親しかったわけではない人の場合、結婚の報告になる人もいるが、結婚の許しを請う王道派や結婚の宣言をする人たちが断然増える。
母親には紹介してあったけれど、父親には紹介していなかった人の場合、気まずい部分があるのか、「言いにくくて、しびれを切らした親の方から切り出された」という人も多かった。
親しくはなかった人の言葉は?
[王道のあいさつに近い感じ]
当日着いたら手土産を渡して、居間に座ったところで早速「あやさんのお父さん、お母さん、あやさんと結婚させてください」と彼から切り出しました。その言葉に対して父は「そのつもりでいます。ふつつかな娘ですがよろしくお願いします」と。(aya1029さん)
[彼の思いを伝えるあいさつに]
同居する前に彼を紹介。親も理解してくれていたので、彼からの改まった言葉は「ずっと付き合ってきて、これからも一緒に居たいと思っています。幸せにします」。私としては結婚を決めた報告の場と思っていたので、彼のけじめの言葉にびっくり。(kukoさん)
[言いづらく、父から促されてやっと]
母には紹介済みでしたが、父とは初対面。突然結婚の話を切り出すことに違和感を覚え、世間話から始めましたが、タイミングがつかめず……。かなり時間がたってから、しびれを切らした父に「どうするんだ?」と聞かれ、やっと本題に。(あやすけさん)
From 編集部
親あいさつは、親との関係や状況に合わせて
親に紹介済みの場合、自己PRから始めなくてはいけない初対面の人と比べてラクな一面、「どうすればいいのか」逆に迷ってしまう人も多いでしょう。
そんなときは先輩たちの例を参考に。みんな自分たちの状況に合わせて臨機応変! 意外と自然体で対応していました。
取材・文/渡邊博美 イラスト/てぶくろ星人
※掲載されている情報は2017年9月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2017年8月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー104人が回答したアンケート内容によるものです
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