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親の事情あり。「バージンロード」「花嫁の手紙」「謝辞」、どうしよう?

死別、離婚、別居などさまざまな事情で親の出席が1人、またはなしの場合、「父の代わりにバージンロードを歩く人」「花嫁の手紙に書く内容」「花婿の父の代わりに謝辞を述べる人」などで悩む人が多い。
そこで「先輩たちがどうしたか」、実例とアドバイスをお届け。

バージンロードは誰と歩いた?

花嫁の母親と歩く花嫁

バージンロードは父と腕を組んで歩くものと思っている人が多いところで、花嫁の父がいない場合、「誰と一緒に歩いたらいいのか」が一番の悩みどころに。

先輩花嫁は誰と歩いた?

かつらに角隠しの花嫁

[彼と一緒に]

最初、兄と歩こうと思っていましたが、カップルに見えてしまいそうだし、事情を知らないゲストが動揺してざわつきそう。立場的には育ててくれた母が一番しっくりくるな……と思ったのですが、母はとても内向的で上がり性。
迷った結果、彼と歩くことにしました。結果的にふたりで歩んでいく姿を母に正面から見てもらえてよかったです。(A.Kさん 会社員27歳)

花嫁のイラスト

[母と一緒に]

最初は「おじなど男性の方がいいのかな?」と思ったのですが、母親以外に考えられなくて困っていたところ、会場の支配人さんがこんな言葉を。
「バージンロードを一緒に歩くのは父親でないといけないという決まりはありません。ご新婦さまを一番近くで見てこられた方こそふさわしい。お母さまとぜひ歩いてください」。
これに背中を押され、晴れやかな気持ちで母に頼みました。(専業主婦26歳)

花嫁のイラスト

[弟2人と一緒に]

亡き父の代わりの候補として挙がったのは母、父の幼少の頃からの親友でもある叔父、そして2人の弟たち。悩んだ末、「こういう機会でもないと、昔みたいに仲良く手を繋ぐこともないだろうな」と思い、当日サプライズで弟たちを指名。2人に挟まれて手を繋ぎ、笑顔を振りまいて歩いたのが挙式の思い出の1つに。(パート27歳)

写真:「バージンロードは生まれた日から今日までの道のりを表してる」と聞いて「母以外に考えられない」と思ったmeriさん(派遣30歳)。頼んだら、照れながらもすごく喜んでくれ、式までにふたりで何度も歩く練習を。「今まで生きてきた経過を一歩ずつ振り返りながら母と歩けたこと、それをみんなに見てもらえたことが幸せ」

心から「一緒に歩きたい!」と思った人がよいのです

今回のアンケート結果は多い順に「母と」、「彼と」、「兄または弟と」、「祖父または祖母と」「おじなど他の親族と」。また、バージンロードを歩かない「神前式または仏前式にした」という人も。

最も身近な家族や自分をかわいがってくれた親族に頼む人が多いが、中には候補に「とてもお世話になった上司」や「おいっこ」を挙げた人も。
また同じ「彼と歩いた」人でも、理由は「何があってもふたりで乗り越えるという意味で」「父の代わりをしてくれた祖父・おじがたくさんいたので、角が立たないように」「母にはベールダウンをしてほしかったから」とさまざま。

悩んだら、バージンロードを歩く姿を想像し、誰が隣にいると気持ち的にしっくりくるか考えて、自分の思いを大事に。

花嫁の手紙はどうした?

手紙を読む花嫁

「亡き親や離婚・別居で出席できなかった親のこと、触れた方がいいのか」「お世話になった家族・親族への手紙にしてもいいか」など、手紙の内容で悩む人も多い。

先輩花嫁はどうした?

目を閉じた花嫁

[父と亡き母への手紙に]

手紙を読もうかどうか迷いましたが、式のコンセプトが感謝を伝えることだったので、読むことに。父が母の遺影を持ってくることは知っていたので、「素敵な人と出会えたのに紹介できなくて心残りだった」など、写真の母に語り掛ける手紙に。
これで母も安心したと思います。読みながら、母が「彼と頑張りなさい」と言ってくれているような気がしました。(☆みっちゃん☆さん 派遣38歳)

花嫁のイラスト

[家族・親族4人への手紙に]

最初に悩んだのは誰に対する手紙にするか。とりわけ、親が離婚した20年前から母方の祖母と叔母にはとてもお世話になったので、祖母、叔母、妹、そして母の4人に宛て、この順で1人ずつ素直な気持ちを伝えました。
離婚について触れるかどうかも悩みましたが、大したことではないと思い、知らない人には手紙の内容で察してもらうことに。(専業主婦26歳)

花嫁のイラスト

[母への感謝の手紙に]

父の病死をゲスト全員が知ってるわけではないので、どう話したらいいか悩みました。父の闘病中の話や亡くなった時のことを話すとドラマチックだけど、絶対泣きそうだし、空気が重くなりそう。
晴れの日に似合わないと思い、育ててくれた母への感謝の気持ちの手紙にして、最後にひと言、「お父さん、天国で見守っていてください」と添えました。(専業主婦30歳)

笑顔の花嫁

[花嫁の手紙はなしに]

亡き父の話をすると泣いて言葉に詰まりそう。母が「式で泣きたくない」と言っていたこともあり、手紙は省略しました。
代わりに母のブーケをリメイクした話やドールの衣裳を母のドレスで作ったことを司会者が説明。その場面で「ありがとう」の気持ちを込めた拍手をみんなから母に送りました。感謝は違う形でも伝えられます。(くろさん 派遣31歳)

写真:「泣くのは本当に悲しいことがあったときだけにしなさい」。子どもの頃、今は亡き父が言ったこの言葉が頭の片隅にあり、読んだら泣いてしまいそうな手紙はやめようと思っていた菅谷里名さん(OL32歳)。ところが母と彼に促され、読むからにはと奮起。父との思い出や、女手一つで育ててくれた母への感謝の気持ちをつづった。「普段は照れくさくて言えないことが伝えられてよかったし、みんなにも好評でした」

今誰に何を伝えたいか、その思いを最優先

手紙で一番悩みがちなのは他界や離婚、別居などで出席できなかった親のことに触れるかどうか。
傾向としては、離婚や別居が原因の場合は1人で育ててくれた親のことを想って、触れない人が多い。死別の場合、重くならない程度に触れる人も多く、他界したのが最近だと亡き親に対する手紙としてしっかり読む人も。

このように「どんな内容にするか」は自由。悩んだら状況を考え、「今、誰に何を伝えたいか」、自分の気持ちに素直になって。
「感謝の気持ちは他の場でも伝えられる」とあえて読まないのも一つの方法。

謝辞はどうした?

笑顔で謝辞を述べる花婿

新郎の父親がするのが一般的な両家代表の謝辞。彼の父がいない場合、誰が述べるかが悩みどころに。また不在の親の代わりに誰か並んでもらった方がいいかで悩む人も。

先輩たちはどうした?

横を向いた花嫁

[私の父が遠慮して、新郎母にお願い]

彼の父が他界していたため、義母と私たちで話し合って、私の父に頼むことに。ところが、父は「謝辞は新郎側がすべき」と言って遠慮。
人前で話すのが苦手な義母に述べてもらうのは申し訳なくて、私たちで大まかな謝辞の流れや文章を考え、義母に頼みました。その文章に義母の思い出の中にある彼のエピソードを加えてもらって、滞りなく行えました。(ありころさん パート26歳)

花嫁のイラスト

[新郎1人が両家を代表]

彼は一人っ子できょうだいがおらず、祖父は数年前に他界していたので、男性で謝辞を頼める人がいない。そこで、彼側は母と祖母が並ぶことに。
謝辞は、彼母の希望もあって私の父になりかけたのですが、一度は了承した父が「自分が述べるのは違和感がある」と言い出し……。結局、彼が両家を代表。主役の大取りとなって堂々と述べる彼の姿にゲストが感動してくれました。(専業主婦25歳)

花嫁のイラスト

[新郎新婦のふたりで謝辞]

彼の父が20年前に他界していて、母のみ出席。父の代わりに彼の兄が並び、謝辞を述べてもらうことも考えましたが、家族と親しい友人だけの少人数パーティだったので、並ぶのは彼と私だけに。謝辞もふたりで述べました。ふたりの名前で招待状を出したのですから、最後ふたりでお礼の言葉を述べられて、よかったです。(専業主婦38歳)

写真:「体調がすぐれない新婦父に無理はさせたくない」「彼の母には彼の謝辞で感謝を伝えたい」と思い、彼が謝辞を述べたkaoruさん(会社員32歳)たち。「途中で泣いてしまい、カンペを取り出すなど、彼の温かい人柄とありのままの気持ちが伝わった謝辞はゲストの心にも届き、彼と結婚してよかったと実感しました!」

古い慣習にとらわれず、自由に考えてOK

「新郎の父の代わりに誰が謝辞を述べたか」を聞いたところ、「新郎」が一番多く、次が「新郎母」、同率で「新婦父」。

謝辞に関しては恥ずかしがり屋など性格や適性の問題もあるので、まずは双方の親に相談すること。もし実例のように親が「新郎側がするもの」と思い込んでいたら、昨今は新婦側が述べるケースも多いことを説明しよう。
悩んだら、「締めの言葉として誰から何をゲストに伝えるのが一番か」という視点で考えてみて。

また「出席していない親の代わりに誰が並んだか」に関しては、「誰にも頼まず、出席した親だけにした」が断然多く、次が「兄弟姉妹」、その次が「おじ・おば」。
親同然の人ならぜひともお願いしたいが、昔と比べて少子化の昨今、無理に頼まなくてもよい。

From 編集部

悩んだら、自分の“心”と相談を

バージンロードも手紙も謝辞もさまざまな選択肢がある中、「こうしなくてはいけない」というルールはありません。悩んだら、既成概念にとらわれず、自分の心と相談して、ベストな方法を選びましょう。

取材・文/渡邊博美 
※掲載されている情報は2017年8月時点のものです
※記事内のデータおよびコメントは2017年7月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」のメンバー107人と、一方あるいは双方の親が1人しか出席しなかった既婚女性103人が回答したマクロミル調査のアンケート内容によるものです

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