新郎だって伝えたい。「親への手紙」、ふたりで読んでみない?
結婚式の感動シーン「花嫁の手紙」。親に感謝を伝えたいけれど、ひとりだけ注目されるのは恥ずかしい、わたしらしくないかな、彼も伝えたいと言っている……なら、「ふたりからの手紙」にしてみませんか? 「ふたりからの手紙」を用意するためのノウハウを、手紙のプロが伝授します!
今回教えてくれるのは……
手紙の書き方コンサルタント 熊谷蘭夢さん
(社)手紙文化振興協会認定
手紙の書き方コンサルタント
『手紙の書き方講座』『仕事で差がつく!メール・文章の書き方講座』の講師や、書籍や企業ウェブサイトの監修など、手紙の力で“書くコミュニケーション力”を高める活動をしている。この記事では、3年前に結婚した先輩花嫁として、「ふたりからの手紙」の書き方をアドバイス。
共通ポイント1:手紙は「それぞれの親に分けて」用意を
分けて書くことでそれぞれの親への贈り物に
「ふたりからの手紙」だけど、花嫁の手紙と同じように、それぞれ自分の親に向けた感謝の言葉を書いた手紙を贈ろう。ふたりで一通の手紙だと、どうしても内容をまとめて読み上げるのがむずかしくなってしまうので、それぞれ朗読できるように新郎新婦別々に準備を。
先生からワンポイント!
手紙は、いつまでも手元に残る最高の贈り物。月日が経ってから、それを読み返すことができるのも手紙の魅力です。普段通りの飾らない、素直な言葉でしたためると、親御さんの心に届く手紙になりますよ。
共通ポイント2:エピソードは「パートナーの存在を感じられる内容」を
パートナーの存在を感じられるエピソードで「ふたりからの手紙」感をプラス
「ふたりからの手紙」なので、盛り込むエピソードは自分の親とのことだけでなく、パートナーの存在を感じられる内容を書くのがおすすめ。それぞれ違う道を歩いてきた新郎新婦が、これからふたりで一緒に歩んでいく、その決意を表したい。
先生からワンポイント!
どんなふうにエピソードをまとめたらいいか分からないときは、親との今までのこと、そしてパートナーとのこれからのことを想像して、「幸せ」「決意」「感激」「誇り」「覚悟」など、思いつく感情を単語で書き出してみましょう。それらを繋ぎ合わせていくと、流れが生まれやすいですよ。
新郎からの手紙のポイント
覚悟や自信にあふれ、「頼もしさを感じる」内容に
新郎の手紙のポイントは、頼もしく成長した姿をしっかり見せること。これまで育ててもらったことへの感謝や、自分らしく生きてきたことに対する誇り、これからふたりで家庭を築いていく覚悟、自信を伝えよう。
先生からワンポイント!
結婚するということは、家族が増えるということ。その喜びを素直につづるのもいいですね。頼もしさを感じる内容は、自分の親だけでなく、新婦の親、また新婦へのメッセージにもなるでしょう。
新婦からの手紙のポイント
心からの感謝とともに「未来へ向けた言葉」を
新婦にとって結婚とは、多くの場合、家族と離れて暮らしていくという大きな決断になることが多い。今まで大切に育ててくれたことへの感謝とともに、自分の選んだ人と幸せになる、その意思を伝えたい。
先生からワンポイント!
新しい家族とともに過ごしていく、明るい未来が思い浮かぶような内容は、親御さんも安心するでしょう。結婚しても、親子の絆は変わらないことも添えて。
「贈り物になる手紙。便せん、筆記用具にもこだわって」
一生に一度の特別な手紙ですので、便せんや筆記用具にもこだわりましょう。高級感のある真っ白いものや、クローバーや青い鳥など幸せモチーフのものを選ぶのもいいと思います。
筆記用具はボールペン以外がおすすめ。ボールペンはもともとメモを取るための道具ですので、気持ちを伝える手紙を書く時にはぜひ好きな色のインクペンなどで書いてみてください。記念日の手紙ですから、日付を記すことも忘れずに(熊谷先生)
先輩カップルはこんなふたりからの手紙を
NOZOMIさんカップルの場合……歌詞をアレンジして
「花嫁の手紙」だけでなく、実際にふたりから親に気持ちを届けるカップルが増えています。親への感謝の気持ちを綴った曲の歌詞をふたりらしくアレンジしてプロのシンガーに歌ってもらい、親への感謝を届けたNOZOMIさんカップルに、どんな思いでふたりから気持ちを伝えたのか教えてもらいました。
新婦親にだけでなく、新郎親にも感謝の気持ちを伝えたかったので、花嫁からの手紙を「新郎新婦から両家親へ、生演奏およびシンガーによる生歌」に変更しました。曲は歌詞の一部をふたりらしくアレンジした、藤田麻衣子さんの『手紙~愛するあなたへ~』。ふたりからの思いを伝えることができ、親に泣いて喜んでもらえてよかったです(NOZOMIさん)
From 編集部
ふたりから伝える、これまでの感謝とこれからの決意
結婚式はふたりから親に感謝を伝える場。それなら「花嫁の手紙」にこだわらなくても、ふたりから手紙を贈ると、もっと気持ちが伝わる。これまでの思い出や感謝、そしてこれからいっしょに歩んでいくパートナーとの決意を込めて、「ふたりからの手紙」を贈ろう。
取材・文/竹本紗梨 撮影/齋藤海月 イラスト/高篠裕子 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2017年7月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー28人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2017年8月時点のものです
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