女医さんが教える 花嫁エステで最初にお店と会話すべきこと
ブライダルエステを控えている皆さんへ。実は、自分史上一番キレイを目指すために、初回のカウンセリングはとても大切なんです。今回は、自分の肌のことを正しく伝えるポイントを皮膚科医からアドバイス。不安やトラブルを回避して、楽しいエステライフを楽しみましょう。
アドバイスをくれるのは……
広尾プライム皮膚科 院長 谷 祐子先生
在籍するのは全て女性医師、それぞれの専門分野に特化した施術が受けられる美容皮膚科の院長。アンチエイジング治療のプロとして、肌の悩みと同時に患者の心にも寄り添い、自己治癒力を生かした健やかな美肌づくりをサポートしてくれる。
自分の肌のこと、どこまで伝えてる？
エステの初回は、問診票とスタッフの対面によるカウンセリングが行われる。自分の肌状態について伝える項目がいくつかあるけれど、「自分は敏感肌じゃないし」「今までのエステでトラブルないし」と軽く考えて答えている花嫁さんも多い様子。
でも先輩花嫁の体験を聞くと、自分のことをきちんと把握できていた人ほど、エステでうれしい結果を得られたという声が目立っていたのが印象的。
肌のこと、話してよかった！
赤くミミズ腫れができやすい肌質ということを、カウンセリングシートでも口頭でも伝えておいたので不安なく受けられました（奥山瑞加さん）
今までのエステで効果がなかった経験なども説明したので、自分の悩みがハッキリと伝わったみたい。今回は大満足でした（ASさん）
毛穴が詰まりやすいと伝えたところ、ミルクのクレンジングを勧めてくれ、無事トラブルを回避できました（清水真央さん）
「ブライダルエステは自分の肌を見直すチャンスなんです」と谷先生。
「生理の前後でも変化が分かるように、女性の体や肌は日々細かく変わっています。特に結婚前は気持ちの高揚やストレスも多く、初めてトラブルを自覚したという声も多い。皮膚科医やエステティシャンなど“美容のプロ”といっても、初対面のお客さまの肌を短時間ですべて見抜くことはなかなか困難なもの。カウンセリングの際にしっかりと会話できることが理想ですね」
プロにお任せではなく、自分の肌のことをしっかりと自分からも発信して、エステの人とコミュニケーションを取ることが重要です。
忘れがち！ 自分から発信すべき自分の肌のこと
ブライダルエステで自分からも伝えなきゃいけない肌の状態って具体的にはどんなこと？ そこでカウンセリング以外で伝え忘れがちな項目を、プロの目線と実際の花嫁の声からピックアップ。
トラブルを防ぐためにもカウンセリングに役立てよう。
1.アレルギーや、敏感肌になるタイミング
思わぬ肌トラブルを防ぐためにも、日常生活で起こる肌荒れについて伝えておこう。
アレルギーは、アトピー性皮膚炎やじんましんはもちろんのこと、花粉や動物などの通年性アレルギー、金属アレルギーなども申告しておくと安心。
また睡眠時間の不足、季節の変わり目、ストレスなど、敏感肌になりやすい原因を共有しておくと、より体調に合わせたきめ細やかな施術をしてもらえる。
先輩の体験Voice
金属アレルギーの方は特に、使う機材によって予約しても当日施術を断られることもあるので注意です！（茅奈さん）
プレ花嫁期間はストレスもあって肌質が変わることがあるので、事前にパッチテストなどをしてもらってから施術を受けるといいと思います（もこさん）
普段の生活習慣、スムーズに答えられる？
エステで大きな効果を得たいなら、生活習慣の見直しも大切。カウンセリングでも必ず聞かれるので、睡眠時間、食事の時間と内容、運動の有無、お酒やたばこの頻度などを正しくスムーズに答えられるようにしておこう。
2.今までのエステ経歴や過去の肌トラブル
式当日に赤みやあざが残ってはがっかり。今までのエステやマッサージでの経験を思い出し、強いマッサージで内出血が起こった、オイルで肌がかぶれた、などのトラブルがあれば、正直に伝えて相談しよう。
マッサージで急に血行が良くなることで、立ちくらみしたり気分が悪くなることもある。内臓疾患や貧血気味などの傾向があれば伝えておいて。
先輩の体験Voice
もともと湿布で真っ赤に腫れるほどの肌質だったが、エステ体験でシートパックがあるとは知らず、伝えていなかった。エステに関係ないと自己判断せず伝えておけば良かった（ttssjj77さん）
マッサージにより足に内出血ができてしまい、ミニドレスを着るためにエステを受けたのにあざが残ってしまった（emiさん）
過去に手術した部分への施術は避けてもらって
病気等で手術した部位への強い刺激は避ける必要がある。美容整形も同様なので、正直に伝えてトラブルを回避しよう。
3.生理周期
生理周期は肌のターンオーバーのサイクルの目安となるので、前回の生理開始日と期間、平均的な周期を把握しておこう。「生理前一週間」は肌が敏感になるがゆえに、施術を控える必要がある場合も。
気分が不安定になる時期、肌が敏感になる時期など、毎月決まったタイミングに体調の変化が生じるなら、それを踏まえて快適な施術スケジュールを組んでもらおう。
先輩の体験Voice
挙式直前のシェービング時は肌が荒れてしまい、襟足をシェービングできなかった。生理前後は肌荒れがしやすいということを前もって伝えれば対策できたかも（もえさん）
4.妊娠、出産、授乳の経験
妊娠中は施術できないという店が多いけれど、どうしてもエステを行いたいなら、妊婦用の配慮が行き届いている妊婦歓迎サロンを上手に探そう。
また、出産や授乳を経ていつの間にか肌質が変わっていたという体験談も。お試しコースからゆっくり開始して変化を逃さずに見つめよう。
先輩の体験Voice
妊娠中だったのでほとんど施術できず、脱毛だけしました（さやちんさん）
根本的な改善を目指すなら、半年以上前からが吉！
ブライダルエステは、顔やドレスから出る部位に集中して、引き締めや肌質改善、直前のシェービングなどを行ってくれるのが特徴。
お悩みを解決するには、挙式日から逆算してプランニングを。人気のプランは３カ月前後のコース。でも大きな変化や根本的な改善を目指すなら、半年以上前からのアプローチが効果的。肌のターンオーバーは１カ月サイクルと心得て、自分に必要なケアをプロに相談しよう。
「複数回通い肌を委ねる場所なので、施術内容やスタッフの質が自分に合うという視点も大切です。“今の状態からどうしたいか”を自分から明確に伝え、的確なアドバイスと最適なプランニングをしてくれるサロンを探しましょう。
女性の美はお悩みがつきもの。この機会に、式後も安心して身を預けられるサロンに出会えるといいですね」（谷先生）
From 編集部
会話を重ねられるサロンを見つけよう
エステはボディのお悩みを改善するだけでなく、せわしない結婚準備の合間にホッと息抜きできる場所。複数回通い肌を委ねる場所なので、施術内容やスタッフの質が自分に合うかどうかもしっかり見極めたいもの。
それでもプロに任せきりじゃ効果はイマイチ。体が発するサインは自分でキャッチし、それを報告することでより良い施術へとつながる。
安心して身を預けられ、お互いにコミュニケーションを楽しめるサロンをしっかり見極めよう。
谷 祐子 広尾プライム皮膚科 院長（治療責任者）
1993年広島大学医学部卒業、大学病院にて形成外科、整形外科、都内美容皮膚科を経て、2009年広尾プライム皮膚科勤務。
医学博士、日本形成外科学会専門医、日本臨床皮膚外科学会専門医、日本美容外科学会会員、ドイツ医師免許(Approbation in Deutschland)
取材・文／伊藤佳代子 記事協力／谷 祐子（広尾プライム皮膚科 TEL：0120-255-302） イラスト／Nobby 構成／小森理恵（編集部）
※掲載されている情報は2017年5月時点のものです
※記事内のコメントは2017年3月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー103人が回答したアンケートによるものです
※「花嫁エステで必ず知っておいてほしいこと」
エステの施術経験がない人は、万が一トラブルが起きた場合、結婚式当日に回復が困難なこともあるので、結婚式直前ではなく時間的な余裕をもって施術をスタートさせましょう。なお、「体験コース」や「お試しコース」の実施も時間に余裕をもって行いましょう。肌が弱い方は施術前に医師に相談し、サロンにも伝えましょう。妊娠している場合は施術前にまず医師に相談しましょう。
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