花嫁の手紙、誓いのキス……。「定番演出」やめてみた! 変えてみた!
結婚式の定番プログラムや演出、必ずやるものだと思っていませんか? 実はしっくりこないプログラムや、ふたりらしくないと感じる演出はなくしたり、アレンジしたりしてもOK! 定番演出をなくしたり、変えてみた先輩花嫁たちの具体的な方法や感想をご紹介します。
「花嫁の手紙」やめてみた、変えてみたら……
自分たちらしい方法で親に気持ちを伝えられた!
結婚式のラスト、花嫁がゲストの前で親に感謝の手紙を読む感動のシーン……。アンケートでもっともやめたり、変えたりした花嫁が多かったのが、結婚式のフィナーレを飾る「花嫁の手紙」。「みんなの前で読むことに抵抗があって」、「泣かずに読む自信がなかった」など理由はさまざま。代わりに、読み上げずに手紙を渡すだけにしたり、映像に乗せて感謝を伝えたり、音楽で気持ちを伝えたり、その人らしい方法で親にきちんと気持ちを伝えていた。
やめてみた、変えてみた花嫁実例
<席札の手書きメッセージで感謝を伝えた>
感謝の気持ちや伝えたいことはたくさんありましたが、ゲストの前で手紙を読むことに抵抗がありました。親と弟へは花嫁の手紙にではなく、席札の裏に伝えたい思いをびっしりと書きました。それぞれへ、形に残せて良かったです(ナツさん)
<手作りの感謝状を贈った>
花嫁の手紙は恥ずかしく泣いてしまうのが嫌で、感謝状を手作りして手渡すことに。結婚式で盛り上がるシーンなので、手紙を読まないことでゲストの反応が気になりましたが、流れで違和感なくスムーズに感謝状を贈呈でき、親にも気持ちを伝えられました(かなさん)
<ふたりらしく歌で気持ちを伝えた>
自分の親にだけでなく、彼の親にも感謝の気持ちを伝えたかったので、花嫁の手紙を「新郎新婦から両家両親へ、シンガーによる歌唱」に変えました。歌詞を自分たちらしくアレンジし、両家の親に泣いて喜んでもらえました(NOZOMIさん)
[写真]かなさんカップルは花嫁の手紙の代わりにそれぞれの親への感謝状を手渡し
「誓いのキス」やめてみた、変えてみたら……
照れずに安心して誓うことができた!
永遠の愛を誓ってキス。すてきなシーンだけど、意外と多い「人前でキスをするのは恥ずかしい!」という声。同じように感じた先輩花嫁は、おでこや頬、手の甲などへのキスの場所を変更。誓うことだけに集中してセレモニーに臨んだよう。みんなの前でキスをすることに抵抗感があるのなら、遠慮せずプランナーや彼と相談してみよう。アレンジしたら余計な緊張をせず、ふたりらしい挙式に。
やめてみた、変えてみた花嫁実例
<かわいらしくおでこにキス!>
誓いのキスは、彼は口にするつもりだったけど、私が親やゲストみんなに見られるのが恥ずかしく、おでこにしてほしいと懇願! 安心して誓いのキスを受けられました(笑)(ゆりななさん)
<ほっぺたなら恥ずかしくない>
恥ずかしかったので、誓いのキスは口ではなく頬にしました。口よりも写真映えしたと思います(shihoさん)
<彼がひざまずいて手の甲にキス>
誓いのキスは手の甲に。「ひざまずいて手の甲にキスなんて初めて見た!」と好評でした(ぴっぷぅさん)
[写真]Ryoさんは誓いのキスをおでこに
「ケーキ演出」やめてみた、変えてみたら……
ふたりだけに注目を集めない演出にできた!
ウエディングケーキ入刀やファーストバイトなどのケーキ演出は、ゲストにとっては絶好のシャッターチャンス。だけど「注目を集めるのが照れくさい」などの理由から、やめたり、変えたりした花嫁も。取り入れない場合はその時間分を歓談タイムにしたり、変えた場合は親へのラストバイトと絡めて家族の絆を演出するなどのアレンジをして、自分たちだけが主役にならないような工夫が見られた。
やめてみた、変えてみた花嫁実例
<ファーストバイトはなしにしてふたりらしく>
恥ずかしいし、そういうキャラでもないのでファーストバイトはやりませんでした。年配の方や職場のゲストが多かったので何か言われることもなく、自分たちのやりたい式に(もこさん)
<カップケーキ入刀をビュッフェ開始に>
ファーストバイトは恥ずかしくて抵抗があったので、カップケーキに入刀だけして、それをデザートビュッフェ開始の合図に。ファーストバイトはなくても特に違和感なく、ビュッフェの時間も長く取れてゆったりできました(茅奈さん)
<両家親がお手本ファーストバイト>
新郎新婦だけでファーストバイトをやるのが恥ずかしかったので、両家の親にお手本バイトを見せてもらった。親のラブラブぶりが見られてよかったし、盛り上がった(ゆ-ちんさん)
[写真]茅奈さんはデザートビュッフェの開始の合図代わりとしてケーキ入刀を
「ブーケ演出」やめてみた、変えてみたら……
リラックスしてゲスト全員が楽しめる演出に!
未婚の女性ゲストに、幸せのバトンとしてブーケトスやブーケプルズ。ただ、一部のゲストからは「みんなの前で未婚を強調されるのはちょっと……」、「前に行くのは嫌」という意見も。先輩花嫁たちも自分がゲストとして出席した経験などから、ブーケ演出をなくしたりアレンジして、ゲストみんなが楽しめる結婚式にしていた。
やめてみた、変えてみた花嫁実例
<ブーケ演出はやめてフラワーシャワーを>
友人の結婚式に出席した際に、未婚ゲストが少なくブーケトスに参加するのが恥ずかしかった。なので私たちの式ではブーケ演出はやめて、挙式後みんなに参加してもらえるフラワーシャワーを。青空の下すごくきれいでした(千明さん)
<トスの代わりに全員参加のくじ演出>
ブーケトスはやめて、ゲストに受付で電話番号を書いてもらい、くじ引きをして当選者に電話をかけるプレゼント演出に。着信音が鳴ると会場が盛り上がりました(真央さん)
<ブーケ演出なしは友人に好評>
自分たちの年齢のことも考え、ブーケトス・ブーケプルズはなしに。友人たちから好評でした(千加さん)
「ゲスト余興」やめてみた、変えてみたら……
会話や食事をゆっくり味わってもらえるパーティに!
ゲストにお願いして実施してもらう歌やダンスなどの余興。会場は盛り上がるけど、担当するゲストは事前の準備に、当日は出番まで緊張し通しと大変なことも。そんなゲスト余興をなくすことで、会話や食事をゆっくり楽しんでもらえるパーティになった、代わりにふたりからの演出で盛り上げる工夫をしたというカップルが多数!
やめてみた、変えてみた花嫁実例
<プロミュージシャンの演奏でゆったり>
ゲストにはゆっくりと楽しんでもらいたかったので、ゲストからのあいさつや余興はやめて、プロのミュージシャンに演奏を依頼し、歓談の時間を多くしました。ゲストに気を使わせることなく、食事や会話を楽しめる式にできました(セナさん)
<食事を楽しめるように余興はなし>
せっかくの料理を温かいうちにゆっくり食べてほしかったので余興はなしに。友人の一人からは「ゆっくりと参加できて写真をたくさん撮る時間があった」と、後日、当日の写真を収めた手作りのアルバムをプレゼントされ、うれしかったです(ひろさん)
<余興はやめておもてなし中心に>
友人のほとんどが遠方からの参列で、さらに余興までお願いするのは気が引けたので、余興はなしにして、私たちが行う演出を増やしました。会社の先輩から「ゲストに楽しんでもらおう!って気持ちが全面的に出ていてすごくよかった!」と褒められました(唯さん)
[写真]セナさんはゲスト余興の代わりにプロによる音楽演奏をチョイス
やめてみたり、変えてみたりしたい!花嫁のために……
プランナー・畑さんに聞いてみました
オリジナリティあふれる“ふたりらしさ”にこだわった結婚式を数多く手掛けている、プランナー・畑 英志さんに定番演出をふたりらしくアレンジするためのコツについて聞いてみました。
Q.やめたり、変えてみたりするには?
A.まずはふたりにとって結婚式を挙げる意味から考えてみて
ふたりにとって結婚式を挙げる意味は? カップルによって結婚式を挙げる意味は違いますが、意味をきちんと決められれば、おふたりの結婚式は成立すると思います。そして、プランナーをもっと頼ってみてください。きっとおふたりに合った演出を提案してくれますよ。
写真の若さん、まみさんカップルの式では、恥ずかしがり屋の新郎のために新郎新婦入場をやめるという提案をし、ゲストにも好評でした
[写真]ゲストと会話を楽しみたいというふたりのために、各ゲストテーブルに新郎新婦席を。高砂席にふたりが座ったのは、唯一写真の「友人代表あいさつ」の時だけだったそう
Q.やめたり、変えたい場合、プランナーさんにどう伝えたらいい?
A.定番演出の代案をリクエストしてみて
聞き方のコツは、「〇〇はしたくないけど、他にいい方法はありますか?」と代案を求めてみる方法。おふたりのご意見や質問から、新しい演出が生み出されるものです。今では定番の、お色直しで誰かにエスコートをお願いする演出も、もともとはとある花嫁の「お母さんとも一緒に歩きたい」という一言から始まった演出なんですよ。
[写真]若さん、まみさんカップルの人前式では、神父さん風の出で立ちで友人が立会人代表を務めた。これは、「まじめすぎるのは自分たちらしくない」とのふたりの考えから実現したものだそう
From 編集部
結婚式の演出やプログラムはふたりらしくアレンジしてOK!
定番のプログラム通りに決めなくちゃ……?と悩んでいる花嫁さんへ。結婚式の演出やプログラムは、もっと自由な発想で決めていいものということは伝わりましたか? アレンジできる演出は紹介した以外にもさまざま。先輩花嫁の実例やプランナー畑さんのアドバイスを参考に、ふたりらしい結婚式をぜひ叶えてみてくださいね。
畑 英志 ホテルクラウンパレス浜松/名古屋クレストンホテル 両会場婚礼支配人
プランナー歴5年。今まで手掛けた結婚式は約150組。ホテルバンケット内で実施したフェスウエディングでは、リクルートブライダル総研主催「いい結婚式」のプランニングコンテスト『Good Wedding Award 2016』で準グランプリを受賞
取材・文/竹本紗梨 構成/松隈草子(編集部)
※記事内のコメントは2017年4月に「ゼクシィ花嫁1000人委員会」メンバー70人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2017年5月時点のものです
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