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【連載】立原綾乃のOne&OnlyウエディングVol.9「音楽ライブのような一日を楽しむ」

結婚式への想いは一人一人異なるもの。そして、それをふたりらしい方法で形にすることで、心に残るウエディングが叶えられるのです。「テーマを決めること」もその一つ。今回は立原綾乃さんが手掛けたウエディングの中から、音楽やイベントが大好きなカップルが仲間と一緒に楽しんだ、おしゃれで心温まる結婚式をご紹介します。

「やっとこの日を迎えられた!」感動のファーストミート

ファーストミートシーン

楽しいときもつらいときも、いつもそばにいてお互いを支え合ってきたToshiyukiさんとKyokoさん。「やっとこの日を迎えられたね」と、ファーストミートで涙を流すふたりを見て、その場に立ち会った全員がぼろぼろと泣きました。

最初に会ったとき、「今まで本当に周囲の人たちが支えてくれた。だから結婚式では、大切な仲間や家族に心からの感謝を伝えたい」と話してくれたToshiyukiさんとKyokoさん。そこで、まずはゲストと触れ合う時間をなるべく増やし、さらに何をするとみんなが喜んでくれるのかを一緒に考えました。
挙式は、全員が参加して感動を共有できるよう人前式スタイルに。そしてパーティはとにかく楽しく! ふたりもゲストの皆さんも音楽やイベントが大好きということだったので、フェスのようなカジュアルでにぎやかな雰囲気を取り入れ、わいわい楽しんでもらうことにしました。

【写真】涙ながらに歩み寄るKyokoさんを見た瞬間、感動で涙が止まらなくなってしまったToshiyukiさん

今回のカップル「Toshiyukiさん&Kyokoさん」

ふたりは学生時代からのお付き合い。地元が一緒なので共通の仲間も多く、当日のゲストはなんと100人超。大勢の人たちがふたりを祝福するために集まってくれた。

【会場】プレジデントリゾート軽井沢
※問い合わせは「TRUEwedding」まで(下記プロフィール欄参照)

感動の人前式は「ブーケセレモニー」からスタート

ブーケセレモニーのために花を集める新郎
お支度を手伝ってくれるブライズメイドの友人
感動の誓いのシーン

挙式は人前式スタイルで。ゲストから受け取った花をブーケにして花嫁に渡す「ブーケセレモニー」では、皆さんの祝福の声に包まれ、温かな時間が流れました。
実はファーストミートのときに雨が降ってきて、予定していたガーデンで行えるかどうか微妙だったのですが、雨が止んだ瞬間に「もう大丈夫。絶対外でやろう!」とToshiyukiさん。その力強いひと言で、私の心も決まりました。

「毎日楽しく笑顔で過ごすことを誓います」「ケンカしても毎日笑顔で過ごすことを誓います」と、お互いに笑顔の絶えない家庭を築くことを誓い合い、再び涙するToshiyukiさんとKyokoさん。そんなふたりの姿に、見守るゲストの方々も思わずもらい泣き。みんなの気持ちが一つになった瞬間です。

【1枚目】人前式のブーケセレモニーでゲスト一人一人から花を受け取る新郎
【2枚目】ブライズメイドはKyokoさんの親友。お支度から介添えまで、ずっと花嫁のそばに付きっきりで務めてくれた
【3枚目】涙と笑顔で「誓いの言葉」を交わすふたり

ワンポイントadvice「旬の花で作るカラフルなブーケ」

「カラフルなブーケを持ちたい」というのが、花嫁のKyokoさんのリクエスト。おふたりの式はちょうど夏から秋へと移る時季でしたから、マム、ジニア、バラ、エリンジウムといった花材を使い、夏の鮮やかさに秋の落ち着きをミックスして仕上げました。いろんな色を使う場合は、旬の花でアレンジすると不思議とまとまるものです。ゲストテーブル装花とトーンを合わせるのもお忘れなく。

楽しいライブを予感させるアイテムは「レコード盤」!

人前式の署名をレコード盤に
レコード盤をモチーフにしたテーブルナンバー

ゲストへの感謝の気持ちを、楽しい時間と空間づくりに込めたふたりのウエディング。Toshiyukiさんが学生のころから趣味でDJをやっていることもあり、「レコード盤」を演出や装飾に取り入れることにしました。まずは人前式の承認の署名をレコード盤に。さらにパーティのテーブルナンバーも、レコード盤をモチーフにしたもの。楽しいパーティを予感させるアイテムに、ゲストの皆さんのテンションも上がります。
実は招待状から同じデザインで統一していたので、「あれ?」と気が付いて、思わずにっこりされた方がいらっしゃったかもしれませんね。

【1枚目】レコード盤に人前式の承認サインを。式後もずっと大切に飾っておける宝物
【2枚目】テーブルナンバーのレコード盤で、ゲストテーブルがポップな雰囲気に!

パーティの雰囲気に合わせて、おしゃれにスタイリング!

ハットを被ったおしゃれな新郎新婦
お兄さんにネクタイを結んでもらう新郎

挙式の後はいよいよ楽しいパーティタイムの始まりです。仲間と一緒にとことん盛り上がろうということで、ふたりもちょっぴりカジュアルダウンし、ハットをかぶってスタンバイ。Toshiyukiさんのスタイリングは、ファッション関係の仕事をしているおしゃれなお兄さんが引き受けてくださいました。

【1枚目】歌ったり踊ったりするパーティを意識して、カジュアルな雰囲気にチェンジ
【2枚目】お兄さんにお支度を手伝ってもらうToshiyukiさん

ワンポイントadvice「小物を上手に使ってスタイルチェンジ」

ドレスはそのまま、ヘアチェンジのみ行う人もいると思いますが、こちらのふたりのように、帽子など目立つ小物を使って雰囲気を変えることもできますよ。暖かい季節の屋外ウエディングなら、足元をサンダルに変えるとグッとナチュラルな印象に。

大勢の仲間と楽しむ音楽&ダンスタイム

DJをする新郎
ウエディングケーキ
フェスのように盛り上がる会場

今でもよく地元のイベントに参加しているというToshiyukiさん。新郎自らDJとなって率先して場を盛り上げる横で、仲間たちも一緒に楽器を演奏したりダンスを披露したり。座って眺めていた人たちも次々と輪に加わります。食事&歓談から始まったウエディングパーティですが、会場の熱気はふたりが望んだ通り本物のライブイベントそのものでした。

【1枚目】自らDJを務め、会場を盛り上げるToshiyukiさん
【2枚目】ステージタイムの前には、ケーキカットも行った
【3枚目】音楽とダンスに酔いしれるひととき。ゲストもみんなノリノリ!

ワンポイントadvice「あらゆる年代の人が楽しめる工夫を」

会場には華麗にステップを踏む、熟年ご夫婦のほほ笑ましい姿も見受けられました。実は最近の親御さん世代は若いころから音楽やダンスに親しんできた世代。こちらが思う以上に好奇心も行動力もあるのです。スローなダンスミュージックやちょっと前のおしゃれな洋楽などをBGMに取り入れて、みんなで楽しめると素敵ですね。

From 編集部

From綾乃「感謝はモノで表すのではなく、感じてもらうもの」

ふたりのパーティが盛り上がった理由、お分かりになりましたか? 家族に見守られながらのファーストミートから始まり、全員参加のブーケセレモニー、そしてフェスのような雰囲気の中で楽しんでもらったパーティ。感謝の気持ちって、必ずしもギフトなど目に見える形にしなくても感じてもらえるもの。そこに「ふたりの伝えたい想い」があったからゲストの心にもちゃんと届き、みんなが一つになれたのだと思います。

立原綾乃さん顔写真
Profile

立原綾乃 TRUEwedding代表/ディレクター

「結婚式という時間そのものをデザインする」という新しい発想で、日本のウエディングデザイナー第一人者として活動。特定の会場を持たず軽井沢・ハワイに特化した1日1組のオーダーメイドウエディングプロデュース「TRUEwedding」を手掛ける。
相手の想いを形にする抜群のセンスと彼女にしかつくれない温かな時間は、ウエディングにとどまらず、ライフスタイルにおいても多くの女性から人気を集めている。

TRUEwedding TEL03-6450-6363
http://truewedding.jp/

企画・監修・写真提供/立原綾乃 構成・文/南 慈子
※掲載されている情報は2017年4月時点のものです 

BGMを決めるときに知っておいてほしいこと

●会場によって、音源の持ち込みができない場合や取り扱える音源に制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。
●曲を購入する前に、会場での使用が可能かを事前に確認しましょう。
●会場によって、音源の再生タイミングの指定など、オペレーションの制限がある場合があります。事前に会場に相談、確認をしましょう。

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