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連載「おもてなし演出や装飾にフォトジェニックな扇を」Stylist 石井なお子[おしゃれで優しいエシカル]Vol.19

扇を持つ花嫁

“おしゃれ”な中に、さりげない“優しさ”がそっと残る。そんな、肩肘張らずに取り入れられるエシカルウエディングのアイデアを、スタイリスト・石井なお子がお届けします。今回は、広島に贈られた折り鶴の再生紙を使ってデザインされた、フォトジェニックな扇をご紹介。夏のウエディングのおもてなし演出やフォトブースのデコレーションなどに、ぜひ取り入れて!

涼しい風を送る扇で夏ならではのおもてなしを

4色の扇
裏面にはFANOの素材の由来が書かれている

ふたりのために駆け付けてくれる大切なゲストへは、心からのおもてなしをしたいもの。結婚式に、小さくても忘れられない印象的な気遣いがあったなら、それはゲストの心に染みるおもてなしになるはずです。
そんな一つとしておすすめしたいのが、季節に合わせたさりげない心遣い。例えば夏なら、涼感をもたらすアイテムを取り入れるなどして暑さを感じさせない配慮があると、ゲストにより心地よく快適に過ごしてもらえることでしょう。

《写真1枚目》広島市から引き取った折り鶴をリサイクルして作られる扇・FANO(ファーノ)。閉じていると扇子のようでも、360度に広げると丸い形になり、4色あるそれぞれの表には「PEACE」の文字も大きく入っていて実にフォトジェニック! 扇面は折り鶴の再生紙、取っ手部分は間伐材で作られています。
FANO(RED、GREEN、WHITE、BLUE)各2916円/全てTHINKS

《写真2枚目》裏面には、FANOの素材の由来と、日本で作られていることが記されています

Naoko’s eye

日本国内はもちろん、毎年世界中から広島に届けられる千羽鶴。折り鶴に託された平和への思いを紙にしてよみがえらせ、さらに形を変えて新たな命が吹き込まれたこの扇。ウエディングに取り入れれば、涼しい風を送るものとしてだけでなく、幸せを願うふたりの思いも込められますよね。

その場で使ってもらえ、ギフトにもなる!

扇は使ったらお持ち帰りを

夏のガーデンパーティやビーチリゾートなどでのウエディングには、暑さ対策のアイテムを用意しておくのも大事なおもてなし。屋外での演出や写真撮影などを心行くまで楽しんでもらいたいときにも、おしゃれな扇は大活躍! ゲストにその場で使ってもらってお持ち帰りいただくと、ギフトの一つにもなります。

Naoko’s eye

一つ一つに「welcome」などのメッセージやふたりの名前を入れたタグを添えると、ギフトらしさがグッと高まります。また、ボックスや籠などに入れてウエルカムスペースに置いておけば、暑い中、駆け付けてくれたゲストへの来場時のケアにもなります。

フレンチポップなフォトブースが完成♪

扇とリボンでデコレートしたフォトブース

「PEACE」のフレーズが目を引くカラフルな扇は、会場装飾にもぜひ取り入れたいところ。赤、白、青の3色の扇を使い、トリコロールカラーのリボンと一緒に壁を飾れば、フレンチポップなデコレーションが完成。メイン卓のバックやフォトブースにすることで、ゲストともにぎやかな写真が撮れ、結婚式はますます印象深く。

飾り付けをする花嫁

また、当日の飾り付けをふたりで行うか、会場にお任せするかはプランナーさんと相談を。会場スタッフにお願いする場合は、扇やリボンをどんなふうにセッティングしてほしいか、何名が立てるようなサイズ感になど、完成時のイメージを伝えておきましょう。

FANO(RED、WHITE、BLUE)各2916円/全てTHINKS、 FANO(藍染め)、FANO(白ミニサイズ)共に参考商品/株式会社カミーノ、モデル着用のワンピース(スタイリスト私物)

Naoko’s eye

フレンチポップなイメージを貫くなら、壁などの背景は白がおすすめ。会場に白壁がないときは、白系の布を用意して背景に使って。また、扇と同じ3色のリボンは、太さや長さを所々で変えてランダムに垂らすとリズミカル。きっちりまとめず、ラフに飾った方が、抜け感が出ておしゃれに見えます。

セミオーダーでふたり仕様のデザインに

ウエディング仕様の別注FANO

「もっと自分たちらしく!」そんなふたりのために、ウエディングにぴったりのフレーズがデザインされた4タイプの扇に、新郎新婦の名前などを入れるというセミオーダーも可能に! ゲストと一緒に持って写真撮影を楽しむフォトプロップスや、演出としても使えるギフトにふたりだけのオリジナリティーが加われば、さらなる思い出になるはず。

手前の扇:THINKS別注 FANO(デザインは4タイプ)各参考商品/全てTHINKS ※左下に新郎新婦の名前などをプリントするセミオーダーは40本から、プリントなしの場合は1本から購入可能。いずれも1本2916円。デザイン等の詳細は問い合わせを

ふたりのウエディングから幸せの風を送ろう

広島に贈られた折り鶴
年間一千万羽にも及ぶ折り鶴
最先端の工場で加工し再生紙になる

「展示の期間を終えた折り鶴は、倉庫に保管されて眠っていましたが、何か他のものにリサイクルされ、それらが誰かの役に立ち、幸せな気持ちになるものによみがえらせるのが理想的なのだと思いFANOを考案しました。広島から世界へ、平和の風とともに感謝の気持ちをお伝えできるよう、願いを込めて作っています」(FANO プロデューサー 田辺三千代さん)
そんな思いで生まれたFANOは、売り上げの一部が広島市に寄付され、原爆ドームの保存にも役立てられているそう。

あおぐためのアイテムとしてはもちろん、飾っておくだけでも絵になるピースフルな扇にゲストへの感謝の思いも込めて、あなたのウエディングから幸せの風を送りましょう。

《写真1、2枚目》広島市の平和記念公園にある「原爆の子の像」には、年間約1000万羽、重さにすると約10トンもの折り鶴が世界中からささげられているそう

《写真3枚目》世界中の人々が平和への祈りを込めた折り鶴は広島に毎年寄贈され、一定期間展示されます。それを株式会社カミーノが自主回収し、最先端の提携工場で加工。高品質の再生紙として生まれ変わり、FANOとなって再び羽ばたきます

What is Ethical Wedding?

“エシカル(Ethical)”とは人や社会、自然環境などに配慮した消費活動のこと。「人に優しい、地球や環境に優しい、地域に優しいことやものを選んで取り入れる」という発想から生まれた結婚式の新たなスタイルが“エシカルウエディング”です。結婚式というHappyな消費をきっかけに、大切なゲストとはもちろん、世の中ともちょっぴり幸せをシェアする。そんな思いは、ふたりの未来の幸せへときっとつながるはずです。

Stylist 石井なお子
Profile

石井なお子 スタイリスト

ウエディングをはじめ、ファッションやインテリアなど幅広いジャンルで活躍。「JUSTIN DAVIS BRIDAL」のイメージビジュアルのほか、全国のホテル・ゲストハウスの広告撮影などでもスタイリングを手掛け、一歩先を行く提案力の高さで信頼を集めている。
1999年にはセレクトショップ「naughty」をオープン。
近年は社会貢献をファッションと絡めて発信していく新たな取り組みに力を注ぐため「THINKS」をスタート。
https://www.thinksthinks.com

Shop list

THINKS

https://www.thinksthinks.com

株式会社カミーノ

http://www.fano.jp

スタイリング・撮影ディレクション/石井なお子 撮影/角田明子 構成・文/大平美和 ヘア&メイク/森下奈央子 モデル/Zanete 写真・取材協力/株式会社カミーノ
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2017年4月時点のものです

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