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「マイデザインでオーダーできるサンクスバッグ」Stylist 石井なお子[おしゃれで優しいエシカル]Vol.13

マイデザインでオーダーできるサンクスバッグ

“おしゃれ”な中に、さりげない“優しさ”がそっと残る。そんな、肩肘張らずに取り入れられるエシカルウエディングのアイデアを、スタイリスト・石井なお子がお届けします。今回は引出物を入れる袋「サンクスバッグ」にぴったりなエコバッグをご紹介。オリジナルのデザインで作れば、ギフトにふたりらしさをもたらすプラスワンアイテムとなるのはもちろん、結婚式に込めたふたりの思いもゲストと共有できそう。

人気沸騰のサンクスバッグはオリジナルで差をつけて

A4のサンクスバッグ

引出物を入れるための“袋”は結婚式に欠かせないアイテムの一つです。紙袋をはじめ、もちろん会場でも購入することはできますが、最近はおしゃれなエコバッグなどを自分たちで用意するカップルが急増中。そんな引出物の袋はいま「サンクスバッグ」とも呼ばれ、高感度なプレ花嫁たちの間で注目を集めています。

そこで、私がサンクスバッグにおすすめしたいのが、今回紹介するエコバッグです。デザインはオリジナルでオーダーできるので、ふたりだけのサンクスバッグでゲストに感謝の気持ちや思いを伝えられるのが素敵。また、素材は無漂白のナチュラルなシーチング綿100%のため、地球に優しいのも魅力です。

サンクスバッグ(A4・まちなし)1枚につき194円+プリント代64円~、別途製版代5400円(オーダー価格、50枚より)/障がい者支援センター ひまわり ※合計金額が3万円未満の場合は別途送料が必要です

Naoko’s eye

エコバッグタイプのシンプルなサンクスバッグなら、引出物を持ち帰るための単なる袋としてだけでなく、結婚式後も使ってもらえるゲストへの“もう1品”になりますよね。さらにデザインも世界で一つのオリジナルだったら、ふたりらしさを感じてもらえるメモリアルなアイテムとしてみんなの心にもより深く残るはずです。

実際にオーダーしてみました!

サンクスバッグのベースと原画

オリジナルのデザインとなればなお、どんな仕上がりになるのか気になるもの。今回は私がデザインしたメッセージ風のタイポグラフィで、A4サイズのサンクスバッグを実際に作っていただきました。

デザインはグラフィックデザインソフトを使って作成。ウエディングデーにぴったりな英語のフレーズ「best day ever(至上最高の日)」に、さりげなくふたりのイニシャルをあしらい、黒一色でシンプルに。今日はとにかくHappy!みんなにとって最高の一日を!という思いを込めました。

「バッグに印刷する方法は、今回の製作で採用したシルクプリントと転写プリントの2種類があります。デザインは、別途加工代がかかりますが一般的なワープロソフトや表計算ソフトで作成したデータ、またjpgデータなどでもお受けできます。また、枚数も基本は50枚からとなりますが、お気軽にご相談ください」(障がい者支援センター ひまわり 清水耐樹さん)

左はベースとなる無地のバッグで中央が今回のデザイン画。デザインはA4サイズのバッグに合わせて原寸で用意。これをシルクプリントで印刷すると右のように完成します

Naoko’s eye

オーダーしてから完成までは、通常2週間から1カ月ほどだそう。デザインの準備をはじめ、分からないことがあれば丁寧に相談に乗ってくれるので、臆せず聞いてみてくださいね。

ギフトに合わせたサイズのアレンジもOK

サイズが異なる4種類のサンクスバッグ

引出物は、品物によって大きさもさまざまですよね。例えば前出のA4サイズなら、カタログ式のギフトなどに向きますが、食器類などの箱ものだとバッグにまちがあった方が収まりがよいはず。またプチギフトなら、A4よりさらに小さなバッグの方がゲストに手渡ししやすいものです。

既製のエコバッグでは、大きさが決まっていることも多いのですが、こちらはサイズのオーダーまでできるので安心。中身や用途に合わせた最適なサンクスバッグを作れるのもうれしいですね。

上段左から、いずれも1枚につき、(B5・まちなし)183円+プリント代64円~、(W8cm×H12cmのプチギフトサイズ・まちなし)162円+プリント代54円~、(W31cm×H27cm×D12cm)194円+プリント代64円~、下段(W50cm×H32cm×D12cm)270円+プリント代75円~、全て別途製版代5400円(オーダー価格 ※50枚より)/障がい者支援センター ひまわり

Naoko’s eye

今回は一例として計5サイズのサンクスバッグを紹介しましたが、W(幅)×H(高さ)×D(まち)、それぞれ何cm単位で細かくオーダーが可能。肩に掛けられる長さなど、持ち手も変更できて、素材もより厚手のキャンバス地などが選べます。デザインだけでなく、サイズ感だってフレキシブル! 引出物袋の見積りを見てみて。ほら、予算的にもOKでしょ!?

フォトと一緒にプチギフト入りバッグでウエルカム装飾を

フォトと一緒にプチギフトバッグを飾って

上で紹介したバッグのうち、ボトルにイニシャルをあしらった最も小さいタイプは、キャンディーなどが数個入るプチギフト用をイメージしてオーダーしたものです。

麻ひもを2列に張ったら、上段にはゲストが写っているフォトやグリーンを、下段にはプチギフトを入れたサンクスバッグをクリップで留めていくだけで、おしゃれなウエルカムガーランドが完成。開宴までの待ち時間に、ふたりとの思い出の写真を眺めながらゲストにプチギフトを持っていってもらえば、装飾としてはもちろん、ゲストのワクワク感が高まるウエルカム演出にもなります。

Naoko’s eye

プチギフト用など、バッグが小さめのときは、目に留まりやすいアイコン風のデザインがおすすめ。サンクスバッグがプチサイズなら、普段はコスメポーチの代わりやバッグinバッグなどとして使ってもらえそう。

障害がある方々の自立支援にひと役

ミシンをかける
生地を裁断する

このエコバッグを手掛けているのは、福井県にある「障がい者支援センター ひまわり」で働く皆さん。障害がある方の就労の場や技能の取得を手助けする就労支援施設で作られる製品をウェルフェアトレード商品とも言いますが、こちらのバックはそんな商品の一つでもあります。

そこで、一枚一枚心を込めて丁寧に手作りされている皆さんのお仕事ぶりについて、同センターの清水耐樹さんにお話を伺いました。
「当センターは、知的障害者の、その方なりの社会的自立と生産活動参加を目的とし、心豊かな生活を送るための支援をしています。このエコバッグをはじめ、全国の就労支援施設で初のエコマークの認定を受けた商品もあり、最近はオリジナルのプリントを施す事業にも力を注いでいます。売り上げは必要経費を除き、100%が作っている皆さんにお給料として支払われます。それぞれが得意分野で力を発揮して作り上げた商品を買ってくれた方が喜んでくれると皆さんの励みにもなるんです」

生地を裁断する、ミシンをかける、印刷する、持ち手を縫い付ける、糸を切る……。それぞれの人に合った得意な作業を見いだし、みんなで力を合わせて仕上げてくれるそう

「ウェルフェアトレード」って?

バッグのタグ

「障がい者支援センター ひまわり」のように、優れた製品を生産している障害者施設は全国にたくさんあります。このような製品は社会ではまだまだ知られていなくて、流通もあまりしていないのが現実です。

ウェルフェアトレード(Welfare Trade)とは、社会福祉(Welfare)と公正な取引(Fair Trade)を掛け合わせた造語なのですが、社会的弱者と呼ばれる人たちが作る製品を、適正な価格で購入することによって、当事者たちが働く喜びと生きがいを持ち、自立できることを支援する仕組みを指します。

純粋にアイテムに引かれてウエディングに取り入れたら、実はウェルフェアトレードの商品だった……。そう、こんなサンクスバッグなら、贈るふたりを媒介として、もらう人と作る人の間にも温かいつながりを持たせてくれることでしょう。

バッグの内側に付いているタグが、エシカルなストーリーの証し。タグの裏面には「この商品は知的障がいを持たれている方たちによる手づくりの商品です。」と記されています

What is Ethical Wedding?

“エシカル(Ethical)”とは人や社会、自然環境などに配慮した消費活動のこと。「人に優しい、地球や環境に優しい、地域に優しいことやものを選んで取り入れる」という発想から生まれた結婚式の新たなスタイルが“エシカルウエディング”です。結婚式というHappyな消費をきっかけに、大切なゲストとはもちろん、世の中ともちょっぴり幸せをシェアする。そんな思いは、ふたりの未来の幸せへときっとつながるはずです。

Stylist 石井なお子
Profile

石井なお子 スタイリスト

ウエディングをはじめ、ファッションやインテリアなど幅広いジャンルで活躍。「JUSTIN DAVIS BRIDAL」のイメージビジュアルのほか、全国のホテル・ゲストハウスの広告撮影などでもスタイリングを手掛け、一歩先を行く提案力の高さで信頼を集めている。
1999年にはセレクトショップ「naughty」をオープン。
近年は社会貢献をファッションと絡めて発信していく新たな取り組みに力を注ぐため「THINKS」をスタート。
http://www.thinksthinks.com

Shop list

障がい者支援センター ひまわり

TEL0778-24-2586

スタイリング・撮影ディレクション/石井なお子 撮影/角田明子 構成・文/大平美和 
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2017年1月時点のものです

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