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【地元にFocus!】インディゴブルーWEDDING in 宮城・気仙沼

一つとして同じものはない結婚式。それにはふたりらしさというポイントの他にも、その「土地ならでは」という重要な要素も。この記事では、土地土地に伝わる風習や伝統、地域色を取り入れることで、ふたりらしさをさらに際立たせたすてきなウエディングをご紹介。
今回は宮城・気仙沼から、深く青い海、青空、そしてインディゴのブルー……。地元産の青に包まれたウエディングにフォーカス!

Bride&Groom

新郎

新郎・男乕(おのとら)勇介さん

新婦

新婦・祐生(さちを)さん

新郎は生まれも育ちも地元・気仙沼。奈良出身の新婦は東日本大震災後にボランティアで気仙沼を訪れ、彼と出会う。日々の活動の中で恋愛へと発展、結婚へ。

新郎新婦と地域に人たち

2011年の東日本大震災で甚大(じんだい)な被害を受けた、宮城県にある港町・気仙沼。ふたりは、ふたりの間を繋いでくれた地域への感謝の気持ちを込め、この土地ならではの“もの”や“こと”に溢れたウエディングを計画。協力者の人たちとともに準備を重ね、この日を迎えた。

[写真]タキシードとドレスで地域を巡った、式前の撮影ツアー。港で働く知人らからの祝福の言葉がうれしい

Focus1:港町らしさ、地域の特色を「演出」に

船での入場、伝統芸能での幕開け、地域で親しまれている食材での入刀演出

結婚式を形作る要素のなかでも、比較的に手軽に地域性を盛り込みやすいのが「演出」。その土地を代表する事柄や行事などで取り込みたい。

新郎新婦

[写真]港のすぐそばに立つカフェで開かれた結婚式。新郎新婦入場は港町のシンボル・船に乗って海から

太鼓
打ち手の新郎
見守るゲスト

[写真1、2枚目]入場の音楽は、新郎もメンバーを務める地域の伝統芸能「松圃虎舞」のおはやし。にぎやかな太鼓と笛の音、そして衣裳で華やかに式の開始を告げた。到着後は新郎も打ち手として加わり、ゲストに腕前を披露
[写真3枚目]ふたりを迎え入れたゲストが手に持つのは、式のオリジナルロゴ入り福来旗

メカジキ入刀
新郎新婦とゲスト

[写真1枚目]ケーキ入刀代わりに準備したのは、地域で「メカ」と呼ばれさまざまな料理で親しまれている、メカジキ。20キロを超える迫力にゲストから大きな歓声が上がった
[写真2枚目]入刀用のメカジキをこの日のために用意してくれた、仲良しの漁師・一丸さんを囲んで

Focus2:青、青、青! インディゴブルーに包まれた「衣裳」

海で育てた、仲間との愛でできた地元メーカー製デニムの衣裳

ふたりの門出を祝う、新郎新婦衣裳にも地域性を。素材だけでなく、デザインや小物などで表現しても。

人前式

[写真]ふたりがハレの日の衣裳に選んだのは、地元デニムメーカー「オイカワデニム」の生地を使った、完全オリジナルデザインのドレス&タキシード

浜で
サンドウオッシュ
デニムと浜

[写真]衣裳に使ったデニムは、ふたりが仲間とともに海へと繰り出し、海水で洗い、砂で磨きサンドウオッシュ。気仙沼の海の風合いをプラスした

Focus3:気仙沼の海を身近に感じられる「装飾」

流木や貝がら、砂で花嫁を、会場を彩る

その土地らしさは装飾でも。新郎新婦自身や会場だけでなく、地域にある身近なものが、ふたりと式を華やかに飾ってくれる。

新婦

[写真]花嫁のヘアを飾るのは、地元アクセサリーブランドが手掛けた海を感じる貝がら製

会場内
タワー

[写真]仲間とともに地元藍染工房でワークショップをしてインディゴ(藍)で青と白で染め分けられたテーブルクロス、フォトブースを形作る流木など、「海」でまとめられた会場装飾

ウエルカムボード
リース
貝がらシェード

[写真]装飾アイテムの材料としてさまざまに使われた貝がらに、砂に、ヒトデなどなど。どれもふたりが仲間たちとともに浜で集め、準備し飾られた

Focus4:地のものを使った「ゲストへのおもてなし」

身に着ける海ブローチ、地元の食材を使ったおいしい婚礼料理

ゲストにふたりからの気持ちを伝えてくれるおもてなし。地域の産物や名産物などがゲストとふたりの心を繋いでくれる。

ブローチ
ブローチアップ
ブローチを作る人

[写真]会費制だったふたりのウエディング。引出物として用意したのは、花嫁のヘアアクセと同じアクセサリーブランドとともに手作りした巻き貝を使った海色ブローチ

乾杯
タワー

[写真]乾杯は引出物としても喜ばれた、オリジナルロゴ入りのマスで。なみなみと注がれたのは地元酒造・男山本店の『蒼天伝』

食事をするゲスト
料理
寿司職人

[写真1、2枚目]地元の食材をふんだんに取り入れた料理の数々に、大人も子どもゲストもみな舌つづみ
[写真3枚目]ふたりの友人のすし職人が握ったのは、白身のメカジキと赤身のマカジキの2種類。おめでたい紅白にぎり!

結婚式を終えてfrom新婦・祐生さん

ふたり

「マチのみんなでつくる結婚式」「マチに誓う」をテーマに、気仙沼らしさをふんだんに取り入れた結婚式を叶えたふたり。「会場の装飾や衣裳は、ワークショップをして、協力していただいた方々とともにできたことがよかったです。蒼天伝タワー、メカジキ入刀など気仙沼の魅力が詰まった結婚式になり、マチがくれた縁に感謝の気持ちでいっぱいです」と祐生さんは振り返る。

縁起ごとやゲンを担ぐことが今も大切にされているという、漁師町・気仙沼。「結婚式もその一つだと強く感じました。花嫁のわたしそのものも、縁起物のように通りすがりの方や漁師さんに喜んでもらいました(笑)」。なんて幸せなエピソードも教えてくれた。

これから地域色のあるウエディングを考えている花嫁には、こんなアドバイスも。「地域にあるものを『当たり前』と思わず、新しい目を持って見ることで、結婚式とかけ離れたものでも、実は掛け合わせるとめちゃくちゃおもしろいものになる。そんなこともあるかと思います」。結婚式でマチと、そしてマチで暮らす人たちとさらに強く繋がれた。そんな思いがふたりの心のなかに、しっかりと残ったようだ。

From 編集部

地域性を取り入れることで叶う、ふたり、ゲスト、マチと繋がる結婚式

地域ならではの“もの”や“こと”を取り入れることで、ゲストにマチの魅力を、すてきさを伝えたふたりの結婚式。ゲストの1人からは、「気仙沼というマチのよさを再認識できた」とうれしい声も。
その土地ならではのエッセンスを取り入れたウエディングで、ふたりとゲスト、そしてふたりが暮らすマチと繋がる。そんなウエディングを作り上げてみませんか?

撮影/田村昌裕 取材・構成・文/松隈草子(編集部)
※掲載されている情報は2017年1月時点のものです

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