“30名以下の結婚式”らしさを活かした「Happy演出」Report
ゲスト30名以下の結婚式を予定しているけれど、「寂しくならないかな?」「どんな演出ができるの?」と不安に思っている花嫁さんへ。
実際にそんな“ミニマム結婚式”を挙げた花嫁さんに限定して「Happy!がある演出」を行った素敵な実例をじっくり取材しました。
また、ラストにはオリジナルウエディングプランナーが答えるQ&Aは必見ですよ。
Case1_「ぬくもり溢れる」レストランウエディング
【ココがHAPPY!】マイクを使わずに自分の声で感謝を伝えた!
「両親と向かい合わせに座ってゆっくり話ができたのがよかったです。花嫁の手紙を目の前で読めたことも小規模結婚式ならでは。普段は恥ずかしくて言えないことも、近い距離で自分の声で伝えることができました」
【ココがHAPPY!】少量の装花だからこそ“好き”にこだわれた!
「寒い2月だったので、会場を好みで選んだたっぷりの春のお花で囲んで温かな雰囲気に。家族でおいしいごはんを食べながら、みんなが笑顔でおしゃべりをすることで、会場がいっそう華やぎました」
【ココがHAPPY!】ふたりの好きなDIYもこだわり通せた
「ふたりともDIYが大好きなんです。招待状、席札、ウエルカムボード、ケーキトッパーなどを一つ一つ手作りして、私たちらしさが溢れるようなパーティを目指しました」
[写真左]
温かみのあるウッド素材のウェルカムボードにお花を添えて
[写真中]
席札はみんなでお揃いのリボンロゼットに
[写真右]
ガーランドとキュートなお人形ケーキトッパー
【こうたさん・えりなさんの挙式までのSTORY】
「妊娠がわかり結婚式は諦めようという話に……。でも結婚はふたりだけでなく、お互いの家族がひとつになるということ。今までお世話になった家族に感謝の気持ちを伝える場を作りたいという気持ちで、少人数で結婚式を開くことに。向かい合わせの席でゆっくり話ができるからこそ、家族の繋がりを強く感じることができました。親族同士も初対面とは思えないほどにぎやかでした!」
紹介者
照れ屋さんで思いを言葉にするのが苦手なふたりだからこそ、結婚式でご家族やパートナーに感謝や誓いを言葉にされたことにはすごく意味があったと思います。それこそが結婚式をする一番の意味だと信じています。
(nina mariageプランナー・今坂美晴さん)
[WEDDING DATA]
開催月/2月
会場/フレンチレストラン
ゲスト人数/20人
費用/約100万円(神前式の諸費用含む)
サポート/nina mariage プランナー・今坂美晴さん
Case2_「ふたりのおもてなしで作った」ゲストハウスウエディング
【ココがHAPPY!】 ゲスト全員と触れ合えるフードサービスができた!
「一般的なウエディングケーキではなく一本焼きの特大バームクーヘンに入刀。鯛茶漬けを用意して私たちからゲストにサーブする……など、ゲストと近い距離で会話をしたり楽しんだりできたので好評でした」
【ココがHAPPY!】祖父・祖母・家族が他ゲストに遠慮せずに楽しめた!
「フラワーシャワーの代わりにバブルシャワーを選びました。後から写真を見ると、年配のゲストも久しぶりに吹くシャボン玉を楽しんでくれている表情で映っていたりと、楽しんでもらえたのがよかったです」
【T.Yさん・T.Mさんの挙式までのSTORY】
「結婚式では両親や親戚に喜んでほしいという気持ちが強かったので、少人数の結婚式を選びました。仕事が忙しく、さらに招待状の締め切り間近に彼が転勤になってしまったり準備は大変でした。でも式を一緒に作ってくれたスタッフの方々のおかげで、私たちらしい演出のアイデアを実際に形にしてもらえてとてもよかったです」
紹介者
おふたりは転勤や引越しで忙しい中、大切なゲストの皆様のことを考えて準備を進められていました。ケーキではなくバームクーヘンの登場で皆様をアッと驚かされたりと、ゲストの皆様と距離が近いアットホームな一日でした!(神戸北野サッスーン邸・中川柊子さん)
【WEDDING DATA】
開催月/11月
場所/ゲストハウス
ゲスト人数/30人
サポート/神戸北野サッスーン邸 中川柊子さん
Case3_「家族の一体感が味わえた」和婚式
【ココがHAPPY!】ドレスコードを設けた衣裳で家族がひとつになれた!
「曽祖母が着物の貸衣裳店を経営していたこともあり、私のために大切に保管してくれていた着物がありました。実はゲストの留め袖、振り袖すべて曽祖母の形見なんです」
[写真右]
「花嫁の白無垢和装も曾祖母の形見。曽祖母の形見のかんざしに合う髪型にしたかったので、腰下まで髪を伸ばして地毛結いに。メイク道具はビューティアドバイザーの職種を生かしてリップ以外はこだわりのオーガニックコスメでセルフメイクをし、ヘアはなじみの美容師さんにお願いしました」
【山本 豊さん・杏莉さんの挙式までのSTORY】
「お互いの実家が京都と岩手で距離があり結婚式は難しいと諦めていましたが、家族の力添えのおかげで開催までたどり着きました。家族一人一人に目を合わせ、手を取って感謝の気持ちとふたりの決意を伝えたかったので、小さな結婚式に。お互いが大切にしてきた両家が交わる時間が作れたことは、大変ほほえましく幸せな時間でした」
【WEDDING DATA】
開催月/8月
会場/神社
ゲスト人数/11名
費用/約50万円
サポート/REGEN BOGEN オーナー・武田秀子さん
【ミニマム結婚式にまつわるQ&A】
数多くのミニマム結婚式を手掛けてきたオリジナルプランナーの今坂美晴さんに、ミニマム結婚式に関して頻繁に聞かれる4つの疑問についてお答えいただきました!
Q1 「ゲストの印象が気になります。満足度はどうですか?」
A. ふたりの結婚をいちばん喜んでいるのはきっと親御さんや、ご兄弟などのご家族ですよね。ご家族が新郎新婦の一番近くで泣いたり笑ったりできるミニマム結婚式は、心が温かくなる幸福そのものが詰まった時間が過ごせる式だと思います。
ゲストの皆様ゆったりと楽しまれて帰られていますよ。
Q2 「招待客は家族がメインの中、友人を呼ぶとなると、やっぱり友人へのケアも考えた方がいいですか?」
A. ご友人を呼ぶ場合は、家族のような存在の親友に限定することをお勧めしています。親御さんとも顔見知りだと、お互いに気を使わなくてよいのでよりよいですね。参加されるご友人には、インタビューやスピーチの時間を設けることをおすすめしています。ご家族にとってあまり知り得なかった「学生時代の新郎新婦さん」の話を聞けたりするのは、ご家族にとってもとても嬉しいことだと思います。
Q3 「司会進行はどうしたらいいのでしょうか?」
A. 会場スタッフやプランナーで引き受けてくれる方がいる場合はお任せするとやはり場が締まりますが、頼るのが難しい場合は、ご兄弟や新郎新婦自らで仕切ることもあります。司会進行と難しく考えず、親戚同士の集まりの延長だと思えば気楽だと思いますよ。
ご家族がミニマム結婚式を挙げるふたりに求めているのは「完璧」ではなく「家族団欒」。少しくらいグダグダしちゃっても、きっと家族みんなが助けてくれてより絆も深まります!
Q4 「今までご担当された中で、特に印象的だった演出を教えてください」
A. 親御さんから新郎新婦へ愛情や感謝を伝える時間をつくれるミニマム結婚式。お母様が「わたしを親にしてくれてありがとう」そう伝えながら泣き出し、その場にいたみんなが一緒に泣き出した時間を覚えています。
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From 編集部
ミニマム結婚式だと家族&ゲストの「いい顔」写真が豊作です!
今回掲載写真を検討していて気が付いたのが、ミニマム結婚式だと家族&ゲストの「いい顔」写真がたくさん撮れるという事実。
プランナーさんがQ&Aで答えていたように「家族やゲストが新郎新婦の一番近くで泣いたり笑ったりできるミニマム結婚式」だからこそ。
ミニマム結婚式のもう一つのHAPPYかもしれません!
今坂美晴さん nina mariage(ニーナマリアージュ)
profile
人と人とのつながりを大切にし、ふたりらしい結婚式をからちにするお手伝いをしているウエディングプランナー。
取材・文/広田香奈 構成/小林有希(編集部)
※掲載されている情報は2016年12月時点のものです
- 披露宴予定なし
- 式イメージ収集期
- もてなし
- プライベート感
- アットホーム感
- 挙式演出