熱血男性プランナーの新郎道場 「君が最高に輝く日☆」編~the ファイナル~
結婚式準備中は、花嫁だけでなく、新郎だって不安や悩みを抱えるもの。「こんなに悩んでいるのは俺だけ?」「頑張っているつもりなんだけど……」そんな新郎に熱血プランナー高橋龍一さんが、パワー注入する熱血連載。お悩み相談ファイナルの今回は、「式当日」にまつわる新郎のお悩みを高橋さんがスパッと一刀両断! 不安を解消してHAPPYな気持ちで式当日を迎えよう。
俺、悩んでるんです!
「うまくスピーチできるか心配で仕方ない!」
新郎にとって、ゲストの注目を一身に集める「新郎謝辞」のスピーチは悩みの種。今回募集した式当日にまつわるお悩みアンケートの中でもダントツ1位で、うまくできるかどうか不安という声が多数。
「人前で話をするのが苦手なので、当日、新郎謝辞のスピーチがしっかりできるか、今から不安で仕方ありません。スピーチで話すことも浮かばず憂鬱(ゆううつ)な日々が……スピーチさえなければいいのに」(20代・神奈川県、他)
プランナー高橋さんがアンサー!
「メモを見たって涙を流したっていい。感情に素直になるんだ!」
式当日、新郎は主役であると同時にホストでもある。新郎の謝辞は披露宴の結びにおいて、ゲスト全員に感謝を伝えるとても大事なもの。「人前で話すのが苦手なのでスピーチはしたくない」という気持ちも分かるが、そこはやはりびしっとキメて、新たな新婚ステージのスタートとしてほしい。
スピーチでは、カッコよく大それたことを言う必要はない。主役である自分たちのために来てくれたことへの感謝と、ホストとしての気遣いを凝縮して述べればいい。それに、準備段階や当日にサポートしてくれた方へのお礼を入れることができたら言うことなし。謝辞はゲストへの感謝を伝えるものなので、「自分たちがどれだけ頑張ったか」といった話は避けるようにしよう。
当日、うまく言えるか不安なら、無理に暗記しようとせずメモを用意すればいい。自分の言葉を伝えるのだから、メモを見ながらでも全く問題なし。涙が込み上げてしまったらという不安もあるが、涙は時に言葉以上に気持ちを伝えることができるもの。涙で言葉が詰ったときは「この涙こそ自分が伝えたい想いだ」と気持ちを切り替え、感情に素直になればいい。メモを読もうが、涙が出ようが、それがそのまま自然な自分らしい謝辞の表現となる。
「主役兼ホストとして、ゲストに感謝の気持ちを伝える」という基本さえ守れば、後は自分なりの伝え方で構わない。言葉は飾らなくとも気持ちがしっかり伝われば、立派なスピーチになるはず
<オーソドックスなスピーチ例>
「本日は私たちのためにお集まりいただき、本当にありがとうございました。本日お越しいただいた方々をはじめ、いろんな方々に支えられ、無事、今日の結婚式を迎えることができたのだと実感しています。いろいろと至らぬ点もあったかと思いますが、皆さまにとっても楽しい一日であったなら幸いです。これからも皆さまの支えの下、夫婦共に力を合わせ頑張っていきたいと思いますので、温かく見守っていただけたら嬉しいです。本日は本当にありがとうございました」
俺、頑張りました!
「新婦側のゲストとも楽しく話すことができた!」
式当日、新婦側のゲストにあいさつをするのも、新郎にとっては緊張する場面の一つ。初対面となる人にもしっかりとあいさつし、感謝の気持ちを伝えておけば好印象を与えられます。
「事前に彼女から、彼女の友達や親戚、会社の人など、ゲストに関する情報を得ていたので、彼女側のゲストとも話が弾み、楽しい時間を過ごすことができました!」(20代・東京都、他)
プランナー高橋さんがアンサー!
「新郎だけでなく新婦の評価もぐんとアップ!」
人は「自分のことをよく知ってくれている」と思うと嬉しいもの。事前に新婦側のゲストのことをしっかりとリサーチし、そこから会話が生まれたのなら素晴らしい! これこそ「主役兼ホストとしてのたしなみ」ですね♪
結婚式に来ていただいたゲストは、新郎側、新婦側関係なく、すべてふたりのゲストです。式当日が初対面となる新婦側のゲストにも、新郎自らあいさつしたり話し掛けたりするようにしましょう。
例えば新婦の友人なら、「彼女の高校時代の友人の○○さんですよね。彼女からよく聞いています」などと、新婦から聞いているということをさりげなく織り交ぜながらファーストコンタクトを図るのがポイント。「彼女は私のことを新郎に話してくれているんだ!嬉しい!」と思い、新郎だけでなく新婦の評価も高くなります。可能な限り自分から声を掛け、新婦から聞いているということを織り交ぜつつあいさつを交わすこと。印象アップにはこれがベストです!
そこで、会話のきっかけとなるゲストの情報を得るために活用してほしいのが席次表。ふたりで席次表を見ながら、「この人とはこういうつながりで……」と話を進めていけば、自然にお互いのゲストの情報を共有することができるので一石二鳥。ぜひ席次表を有効活用して、初対面のゲストともスムーズにコミュニケーションが取れるよう頑張ってください!
From 編集部
高橋’s 熱意の教訓
今回の高橋さんのアドバイスを基に、式当日に備えて新郎が心得ておきたいポイントをまとめてみました。
一. 式当日は主役でありホストでもある
二. 新郎謝辞は、自分らしく素直に感謝の気持ちを伝えればOK
三. 新婦側のゲスト情報を事前に入手しておき、当日は自ら積極的にあいさつして回ろう
やっと迎えた式当日。新郎として緊張する場面はいろいろありますが、それを越える感動が待っていることも確か。ふたりにとって最高の結婚式になるよう応援してます!
BE HAPPY★
高橋龍一さん
アズールウエディング代表
フリーウエディングプランナー
ホテル、レストラン、ハウスウエディングなどの会場勤務を経た後、2011年にフリーランスのウエディングプランナーとして独立。独立後は、母校や初デートの美術館、思い出の公園など、自由な場所やスタイルの結婚式を数多く手掛けている。
取材・文/塚本正一(ティンプランニング) 監修/高橋龍一(アズールウエディング) イラスト/白ふくろう舎 構成/小森理恵(編集部)
※掲載されている情報は2016年7月時点のものです
※記事内のコメントは2016年5月に実施したマクロミル会員103人へのアンケート回答によるものです
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