「ひねり技で美オーラを絞り出せ！」花嫁姿勢レッスン
スタイルをよく見せたい！ しぐさを美しく見せたい！！ 品よくエレガントに振る舞いたい！！！ そんな願いを一度に叶えるためには「ひねり技」をマスターするのが早道。写真写りはもちろん、美オーラが溢れ出る花嫁姿勢のコツを、ポージングのプロがレクチャーします。
［基本の３大ひねり］立ち方・歩き方・座り方
立ち姿は「上半身」のひねりが決め手
まずは真っすぐに立ち、右足は時計の12時、左足は10時の角度で開く。
次に、腰（骨盤）を一度11時の方向に持っていく。そのあとで、肩とおへそが11時半に向くように腰から上の上半身だけ少しひねって戻そう。肩だけが真正面を向いたりしないよう、上半身は11時半を心がけて。
顎を引き、頭のてっぺんを糸でつられているイメージで一度スッと伸び上がると、自然にデコルテが開く上、背筋もピンと伸びて一段とすっきり！
おへそに力を入れて後ろ足に体重を掛けると、ヒールが高めでも安定感が高まる。ブーケの位置も「おへそ」と覚えておこう。
ペアのひねりも大事！
入場やテーブルフォトの際など、花婿と並んで立つときは、互いが内側の肩を引いてハの字になるよう意識。肩のラインが斜めになるようにひねるだけでも細く見える！ と覚えておいて。
歩くときは「脚」のひねりが大事
まず、真っすぐに立ってデコルテを開くように胸を張り、背筋を伸ばす。
歩く際は膝と膝をこするようなイメージで脚を出していく。くるぶしもこするように意識すると、腰にも滑らかな動きが出てエレガント。
ただし、腰を入れ過ぎるとセクシーになり過ぎるので、ほどほどが好印象。
スレンダードレスの花嫁さん、注目！
脚のラインがスカートに響きやすいスレンダータイプのドレスを着る人は特に足のひねりが効果的。
座るときも「肩と腰」のひねりを意識
立ち姿の上半身「11時半」をキープしたまま座るのが、簡単にきれいに見せるコツ。
座っているときも肩と腰のひねりを意識していると細く見える上、適度な緊張感が持続するので猫背になるのを防げる。
パニエなしのドレスの場合は、膝と膝をくっつけてから脚を斜めに流すと、ドレスのラインまで美しく！
背もたれには頼らず、バッグ１個を置けるくらいの間隔をとって浅めに腰掛けると上品。
［見せ場別３大ひねり］式に合わせて取り入れよう！
［誓いのキス］ “花婿”のひねりが成功の鍵
〈花婿のひねり〉
花嫁の顔がゲストから見え、写真にもばっちり写るよう、花婿は首を右側にひねってリードを。新婦を優しく支えるように手はそっと二の腕に。
〈花嫁のひねり〉
迎える花嫁は優しく目をつむり、ほんの少しゲスト側に首を傾けると、おしとやかな印象に。
指輪が見えるように左手を上にして軽く重ね合わせ、親指をおなかにくっつけてやや手首を上向きに返すと、清楚な雰囲気に。
ひねったまま３秒キープ！
キスをしたら、フォトグラファーがシャッターチャンスを逃さないよう、そのまま３秒キープ！ おでこ、唇、頬なら左、など、キスをどこにするかも事前にふたりで決めておくと安心。
［ブーケトス］ ウエストのひねりで軽やかにスイング！
脇をキュッと締めてウエストをひねる。
左右どちらかの肩越しに投げる。斜め45度を意識しながら目線もブーケを追うと、品よく見える。
これはNG例。手だけで投げようとすると振りかぶることになるため、両脇が全開に。目でブーケを追えないため、どこに飛んでいくかも謎……。
［振り返り姿］ 「首と腰」のひねりでドラマチックに
背筋を伸ばし、ブーケを左手で持つ場合は肩を少しずつ左にひねる。
脇の後ろのお肉をつぶすイメージで左腕を引きながら下ろし、ブーケは腰の辺りへ。
首をひねってブーケを見ると、横顔が写真に写ってよりドラマチックな表情に。
振り返りショットはキラーカットの１つ！
大階段やチャペルの祭壇などを背景にした振り返りのバックショットは、花嫁が憧れるキラーカットの一つ。ドレスをより美しく見せるためにも、後ろ姿のポージングは覚えておいて大正解。
［MOREテクニック］ 手首のひねりで基本の動作をもっとエレガントに！
・手を振るとき
脇を締めて手首を返し、指先をしなやかに見せるために、影絵の「キツネ」を作ってから中指を垂直にして、指をばらしていくと自然で美しい。
顔のそばで手を振ると子どもっぽく見えるので、手の高さは胸よりやや上くらいが好印象。
・ドレスを持つとき
手を振るときと同様に、影絵の「キツネ」を意識しながら、中指と人さし指、親指でスカートを持つ。軽く持ってから手首を上に返すと、気品に溢れしぐさまで優美に。
ふわふわのビッグスカートは両手で持つとかわいくてフェミニン。姫気分に浸りたい花嫁にもおすすめ。
ドレス35万6400円(レンタル)／ホワイト ドア、カチューシャ1万9980円(販売)、パールネックレス3万9900円(販売)／共にアビステ、シューズ2万9700円(販売)／BENIR
From 編集部
ひねりのコツを押さえてこそ、美嫁は完結
ドレスを着たら「きれい」と言われるのは当たり前。そこに、結婚式だからこそのきちんと感や花嫁ならではの幸せオーラをプラスしてくれるのが、美しい姿勢や品格のある立ち居振る舞いなのです。「ひねり技」で美しさに磨きをかければ、写真や映像はもちろん、ゲストの印象にもぐっと深く素敵に残るもの。美姿勢は一日にして成らず。体で覚えておけるよう、さぁ、今日から鏡の前でレッスン開始！
篠田洋江さん
健康ウォーキング指導士
姿勢教育指導士
「女のしあわせはデコルテから、男のやる気は背中から」を合言葉に、姿勢・歩き方の指導などを行うウォーキング専門会社「Cowalking」を主宰。
モデル＆ビューティスクール「sen-se」、自由大学「未来を歩く姿勢学」「オトコの姿勢学」などで、のべ8000人以上の姿勢・歩き方を指導。
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取材・文／大平美和 撮影／倭田宏樹（TRON） スタイリング／為井真野（Kind） ヘア＆メイク／長澤 葵 モデル／サブリナ イラスト／sayurinishikubo 構成／真坂千稔（編集部）
※掲載されている情報と商品の取り扱いおよび価格は2016年9月時点のものです
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