会場での事前精算が全てじゃない？結婚式直前～当日に発生しがちな要注意出費

ゲスト数が増えたことが主な発生理由

結婚式会場への事前精算後に発生した費用として最も多かったのが、“料理の追加・ランクアップ”でした。その発生理由としてはゲスト数の増加ですが、大人はもちろん子ども料理の発生も少なくないようです。また、料理をランクアップしたというケースもありました。

人数分の料理追加は数万円で抑えられるかもしれませんが、ランクアップとなると単価×人数分の金額が発生。10万円単位の追加費用に膨らみかねないので注意が必要です。

卒花の“事前精算後の出費”

【5000円が発生】
ゲストが連れてくる子どもの数が、当日になって増えていました。原因はゲスト側の招待状の記入ミス。子ども連れのゲストには「参加は○○ちゃんだけでいいの？」と念のために確認した方がいいです。（ぽっぷさん）

【２万円が発生】
特別な食事制限を持つゲストがいたため、それに対応。早めに相談できていたらと思います。（fwdwさん）

ゲストによる、プラン外のドリンクオーダーが理由

料理の追加・ランクアップに次いで多かったのが、ドリンクの費用でした。こちらの発生理由は、結婚式当日にゲストがプラン外の飲物をオーダーしたというケースがほとんどです。

ただそういった事態を前もって予想していたというケースも少なくありません。その理由は、ドリンクプランの全体的なランクアップよりも、個別のプラン外オーダー分を払う方が費用が抑えられると考えたから。ゲストの顔触れとその特徴をしっかり把握できていれば、事前精算後の出費であっても大きな痛手にはならないはず。

卒花の“事前精算後の出費”

【8000円が発生】
ゲストの何人かがフリードリンクメニューにないものを頼んだので費用が発生。あらかじめゲストが飲みそうなドリンクを予想し、プランを設定した方がいいと思います。（つんさん）

【24万円が発生】
見積り額のドリンク一覧を見たら選べる内容の少なさにゲストに申し訳ない気持ちになったので、種類を追加することに。この出費は痛手でした。（なゆさん）

【３万円が発生】
何人かがスパークリングワインを頼んでいました。ドリンクの追加については、プラン内容をしっかり検討するべきでした。（ぽんさん）

「式当日にブーケを見てみたら……！」と、追加するケースが多発！

事前精算後のブーケ・ブートニアの加工依頼には、２つのパターンがあるようです。１つ目は、依頼予定がなかったものの結婚式当日に実物を見て「やっぱり残したい！」とオーダーするパターン。２つ目は「結婚式当日に実際にブーケを見てから依頼を決める」と、オーダーを想定しているパターンです。

しかし、結婚式当日に気持ちが高まるであろうことを考えると、ブーケ・ブートニアの加工を踏みとどまるのは至難の技かもしれません。またゼクシィの調査によれば、式後の押し花・ドライ加工の作成費用平均額は５万6000円と高額になりがち。今はまだ依頼予定がないとしても、それが起こり得ることを頭の隅に入れておきたいですね。

卒花の“事前精算後の出費”

【９万円が発生】
式当日に見たブーケ・ブートニアがすごく素敵で、記念に残したかったのでアフターブーケをオーダー。依頼していない場合は、きっと会場側から案内されるので、その場合はどうするか事前に検討しておくといいかも。（ちゃいさん）

【10万円が発生】
打ち合わせ時から商品の紹介を受け購入したい気持ちもあったけれど、当日の仕上がりも分からないし、当日オーダーも可能とのことで決定には至らず。でも費用発生の可能性は念頭にありました。最終的には思い出を残したくて、ブーケ加工をお願いしました。（なつみかんさん）

【3万円が発生】
式の最後に新郎からサプライズブーケをもらいました。本当に奇麗で、それをどのように残せばいいか考えた結果、アフターブーケを依頼することに。本当にサプライズだったので、全く予想外の費用でした。（M.Bさん）

知らなかったがゆえのうっかり出費か、迷ったうえで依頼というケースが多い

ここで発生する費用は花嫁のヘアメイクそのものではなく、ちょっとしたヘアスタイルチェンジやアクセサリーチェンジ、ボディメイクなどといった付帯的な内容でした。よって費用もさほど大きな額にはならないのが特徴です。依頼時期も結婚式当日が多く、その場で対応可能な内容のみをお願いできるため、費用も他と比較すると手頃な範囲で抑えられるのでしょう。

また内容としては「少しチェンジするだけなのにお金がかかるとは」という出費や、実施を迷った上での式当日依頼が多いよう。前者は必須出費である一方、後者はこだわりを叶えるものなので得られる満足度は高いといえます。

卒花の“事前精算後の出費”

【5000円が発生】
新婦のボディメイク（背中、デコルテ、腕等にラメ入りのお化粧を施す）を依頼。内容は知っていて実施に迷いがありましたが、写真映りなどを考え式当日に依頼。やってみてとても満足しています！挙式と披露宴でラメの細かさが異なるメイクをしてもらいイメージを変えることが出来て、ゲストからは「肌が綺麗」と褒められ嬉しかったです。精算は、式終了後に行いました。（Ricoさん）

【5000円が発生】
挙式と披露宴ではヘアスタイルはそのままでアクセサリーのみ変更することに。けれど、変更のみでもお金がかかると言われ……。会場側には、何に料金が発生するのか具体的に聞いておいた方がいいです。（ねねさん）

【3500円が発生】
自分でセットする人も多いらしく、見積りには入っていなかった新郎ヘアメイク。式１週間前の新婦ヘアメイクリハーサル時に打診があってお願いしました。普段は自分でパッとやる程度ですが、結婚式ではプロのセットによって雰囲気も変わりとてもかっこよくなってました。（あやさん）

まれに、式当日に突発的に費用が発生する可能性も？！

事前精算前に有無を確認していたとしても式当日に発生しかねないのが、こちらの費用。発生理由は先方からの急なオーダーや、着付けアイテムの忘れ物など。これらを自分たちで完全に防ぐことは難しいので、費用発生の可能性があることを覚えておくとよいでしょう。

費用は、美容着付けでは１万円以内で収まるはずですが、衣裳代となると１万～５万円程度になるケースも。ただ衣裳代を負担するのは大抵は親の分だけのはず。こちらはしっかり確認できる出費内容なので、抜かりなく！

卒花の“事前精算後の出費”

【1万円発生】
親族のヘアメイク代は、自分たちの精算分に回してもらうと決めていました。それを親族にも伝えていたので、この出費は想定内です。（パンダさん）

【1000円発生】
和装で出席予定の妹が、当日持参すべき小物を忘れてしまい、そのレンタル料が発生しました。持ち物は伝えていたものの、念のため前日に再度アナウンスしておくといいかもしれません。（さくらっこっこさん）

【約１万2000円が発生】
式当日に親族ゲスト１名から、追加でお願いしたいとの要望があり、急きょ依頼。もともと親の分をやってもらう予定だったので、追加分もお願いし支払いもその場で済ませました。着付けで7000円、ヘアメイクで5000円程度でした（Ashenbertさん）

会場での支払いシステム上、事後精算になることも

親やゲストの宿泊はほとんどの場合、結婚式の前に予約が完了しているはず。会場での支払いシステム上チェックアウト後の精算になるケースは多いものの、かかる金額は把握できるため、想定外の出費とはならないでしょう。

ですが注意すべきは、ルームサービスや朝食費用。どこまで新郎新婦側が負担すべきか迷うところですが、親族分については親と相談して決めましょう。友人の場合も無理せずに。自分たちが負担する室料に朝食が含まれていないなら、事前にその旨を伝えれば大丈夫ですよ。

卒花の“事前精算後の出費”

【5万4000円が発生】
親族宿泊分の朝食代２日分の費用が発生。朝食の種類は実際の利用時に選択してもらうので、事前精算後の費用発生はやむなしでした。（つんさん）

【2万円が発生】
急きょ、親が前泊することに。というのも、式前日までに私たちが疲れ切ってしまい、私たちの子どもを親に預かってもらうことにしたから。式当日は万全の体調で臨みたく、そのための出費でした。（かえぴょんさん）

結婚式後の出費項目として話題に上がりがちな「記念写真の焼増し、台紙の追加」は、今回の調査ではほとんど発生しておらず、発生費用平均額も5250円ほどでした。

ですが少し気を付けたいのは、発生率は低いものの追加すれば大きな金額が必要となるもの。今回の調査でこの要注意項目に当たるのが、以下の５アイテムとなりました。

＜高額になりがちな内容と発生費用平均額＞
●装花、装飾の追加・ランクアップ……5万円
●スナップ写真の追加・ランクアップ……5万円
●演出の追加……3万円
●式当日に撮影した映像メディア本数の追加……２万5000円

これらは必須なものではなく、「もう少し良いものにしたい」という気持ちから依頼することが多いはず。また、どれも金額が5万円に収まっていることも共通しています。この金額はお金を出す新郎新婦たちにとって「ここまでなら」という落としどころとなるものかもしれません。

構成・文／弘中栄美　イラスト／別府麻衣
※記事内のコメントは2023年３月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー53人が回答したアンケート、過去2年以内に結婚式を挙げた20～30代の女性220人が回答したマクロミル調査および、「ゼクシィ結婚トレンド調査2022（全国推計値）」によるものです
※掲載されている情報は2023年５月時点のものです

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