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結婚する娘に贈る言葉。父と母からのメッセージ集

娘が結婚するお父さん、お母さんは、娘にどんな言葉をかけているのでしょうか。全国の娘が結婚した父母220人に、娘にどんな言葉を贈ったのか、お伺いしました。心のこもった母から娘への手紙や、父が自分の人生を振り返って伝える名言まで。娘に贈る言葉の素敵な実例の数々を紹介します。ぜひ文例として参考にしてみてください。

結婚する娘に言葉を贈るのは、どんなタイミング?

結婚式の準備期間や式当日に伝える親が多い傾向

イラスト1

結婚する娘に、親としての言葉を贈りたいけれど、タイミングに迷っている方もいるのでは?直近2年以内に娘が結婚した父母220人へのアンケートでは、親として娘へ、あらたまって言葉を贈った人は54%と半数ほど。また、どのようなタイミングで伝えたかをお聞きしたところ、多かったのは「結婚式までの準備期間で折を見て」という人でした。また、結婚式当日や、婚姻届を出す時に伝えた人も多く、タイミングはさまざま。ただし、意外にも式前日を選んだ方は少なめでした。式前日の新婦は忙しいものです。必ずしも前夜を実家で過ごすとも限らないので、きちんと話したい方は、話せるタイミングで早めに伝えておくのが良さそうです。

また、メッセージの伝え方としては、7割の人が対面で直接会話したそう。娘へのメールやLINEでメッセージを送る人も今時は多いようです。

花嫁たちにとったアンケートの中では、式当日に親から手紙をもらったり、ファーストミート、ベールダウンなどの演出時に、親から思いがけず言葉をかけられたのが印象に残っているという人が多くいました。

娘が語る父母の言葉エピソード

メッセージを受け取った花嫁本人は、どんな言葉が印象に残ったのでしょうか
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【こんなに早く結婚するとは】
ふたりでお酒を飲んだときに、酔った母から「こんな早く結婚すると思わなかった、寂しい」と本音が聞けて、嬉しかったです。(可純さん)

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【パパは泣かないからね】
式前日に、父から「パパは泣かないからね」と言われました。私が小さい頃、結婚式のCMを見るだけで、私が将来結婚する日を想像して涙していた父だったので、力強く送り出してくれたその言葉に寂しさと嬉しさを感じて、何とも言えない気持ちになりました。(えりさん)

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【いつでも帰ってきてください】
結婚を前提とした同居を始める日に、父から「餞別(せんべつ)です」「嫌になったら、いつでも帰ってきてください」と50万円を渡されました。不器用な父らしいやり方だと思いました。(まみこあらさん)

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【いっぱい心配かけられたよ】
婚姻届を出す前日に「今までありがとう」のメッセージを父母それぞれに送りました。母からは「いよいよだね(泣)いっぱい心配かけられたよ(笑)必ず幸せになりなさいね」と返信が来て、大泣きしてしまいました。(えださん)

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【夢のような時間だった】
式当日、挙式の前に母から「結婚まで実家で一緒に暮らして過ごし、大切にしてもらったことが、夢のような時間だった」と直接言われたことが印象深かったです。普段なかなか言われないことなので、母がそんな風に思っていたんだと感極まりました。(あやさん)

伝えたい内容別、メッセージ実例紹介

「幸せにね」――ただただ幸せを祈るなら

イラスト2

「おめでとう」。「幸せになって」。シンプルなこの二つの言葉には、今も昔も、たくさんの親御さんが万感の思いを託してきました。

娘の未来が、晴れやかで幸せなものであるようにと、多くの親が思うのでしょう。「おめでとう。幸せになるんだぞ」(男性・54歳・千葉県)、「お互い幸せになってね」(女性・55歳・奈良県)など、結婚を祝い、幸せを祈るメッセージが数多く集まりました。ありきたりかもしれませんが、心からの素直な思いが伝わる嬉しい言葉です。

父母から娘へのメッセージ

母1

【最高に奇麗な花嫁さんだよ】
式中入り口で、母親がベールを上げる役目があり、そのときにこっそり娘に「今日は最高に奇麗な花嫁さんだよ、幸せにね」と、ささやきました。(女性・52歳・愛知県)

母2

【新しい名字がなじむように】
婚姻届を手にしている写真を見て「新しい名字がなじんで、幸せに暮らせるように」とLINEでメッセージを送りました。(女性・62歳・静岡県)

母1

【苦労した分、幸せに】
娘がプロポーズされたことをメールで送ってきたので、「おめでとう。今まで苦労した分、幸せになってね」と、返信しました。(女性・65歳・福島県)

父2

【元気で、幸せになって】
娘が家を出るとき、「元気で幸せになってね」と声をかけた。(男性・62歳・奈良県)

父1

【おめでとう、娘を頼みます】
式の前夜に食事に行って、娘に「おめでとう」の言葉と、娘婿に「娘をよろしく頼みます」とお願いしました。(男性・63歳・京都府)

母と娘をつなぐSNS。婚姻報告にLINEで「おめでとう」

「婚姻届を出してきた、という娘のLINEに『おめでとう!お祝いしてね!』って返信しました」(女性・56歳・熊本県)、「式の前日に、自分の娘として生まれて来てくれたことへの感謝と、夢を叶えたことを褒める言葉、遠方で暮らすことになる娘へのエールと少し寂しい母親の気持ち等をLINEで送りました」(女性・63歳・三重県)など、娘へのメッセージツールとしてLINEやメールを使う人も少なくありません。調査では特に母の方が多く、日頃、互いの連絡手段として活用する延長で、結婚の報告やお祝いの言葉の送受信をしている、仲良し親子の様子が見られました。

「頑張れ。信じているよ」――エールを送る言葉

イラスト3

人生は順風満帆なことばかりではありません。「頑張れ」など、この先の艱難(かんなん)辛苦を乗り越えていくようにという激励、期待、訓示風のメッセージは、あらたまった言葉は照れくさいと感じる人にも伝えやすく、スピーチでのメッセージにもしっくりくるため、贈る言葉として選ぶ人が多いようです。

「何でも話せる仲良し夫婦になりや」(女性・63歳・大阪府)、「自分の人生なので、自らが判断し、責任を持って人生を歩んでください」(男性・70歳・奈良県)等々。新しい人生への一歩に、励ましを送る親からの言葉は、娘にとっては身が引き締まるもの。いつまでも家族はあなたの一番の応援団だよ、そんな思いで、エールを送ってみてはいかがでしょうか。

父母から娘へのメッセージ

父1

【何事にも初めがある】
料理、洗濯、掃除などは、家内がほとんどしていたので、家事全般の経験がほとんどなかった娘。うまくやれるか、仕事と両立できるか、心配でした。そこでひと言、「何事にも初めがある。経験して人間は成長して行くものだ!」ということを、婚姻届を出すときに言ったように思います。(男性・63歳・兵庫県)

父2

【頼り頼られ、生きていく】
結婚式のスピーチで、「これまで、自信と誇りをもって自立して生きてきた。これからは、今まで通り半分は自立してしっかり生きていくことになるだろう。もう半分は頼り頼られ、共存共栄して生きていくことになるだろう。これまで以上に人生を楽しめ」と言葉を贈りました。(男性・64歳・埼玉県)

父1

【温かい家庭を築いてほしい】
結婚式のスピーチで、「互いに思いやりの気持ちを忘れずに、温かい家庭を築いてほしい」と伝えました。(男性・63歳・京都府)

母1

【覚悟を持って嫁ぐんだよ】
「別れるかもしれへんのやったら、今別れときや。それぐらいの覚悟持って嫁に行くんやで」。結婚が決まったときに言った言葉です。「うん」って返事していました。(女性・52歳・大阪府)

父2

【力を合わせて頑張れ】
結婚式の前日に、娘に「仲良く、力合わせて頑張れよ!」と言いました。(男性・52歳・滋賀県)

「お互いを大切に」――先輩夫婦の立場からアドバイス

イラスト4・新婦実家での晩酌シーン。

父と母は、娘の親でありながら、結婚生活・夫婦関係の先輩でもあります。「お互いを大切に」「けんかしたときは」など、夫婦仲が続くためのアドバイスを贈った人たちの言葉をご紹介します。

「結婚したら、これまでとは違う生活になって嫌なこともあるけど、それは誰でも結婚したら嫌なこと辛いこと乗り越えて幸せになるもんだからね」(女性・63歳・京都府)、「いつまでもこの人と一緒にいたい、結婚したいという今の気持ちを忘れずに」(男性・54歳・兵庫県)等々。実感のこもった名言・至言ともいえるメッセージが数多く寄せられました。

父母から娘へのメッセージ

父1

【相手の言い分もよく聞いて】
結婚が決まって娘が帰省した際に、「育った環境が異なるふたりが生活していくと衝突することもあると思うが、自分の考えを主張するだけでなく、相手の言い分もよく聞いて仲良く暮らしていきなさい」と話しました。(男性・63歳・長野県)

母1

【話し合ってためないこと】
「結婚おめでとう。嬉しいけど、少し寂しいなぁって複雑な気持ちの母です。ステキな彼に出会えて良かったね。ふたりで生活すると、ぶつかることとかいろいろあると思うけど、その度に話し合ってためないこと。新しい家族をふたりなりに作ってね」。(女性・52歳・神奈川県)

母2

【忍耐も必要だよ】
「交際しているときとは違い、結婚生活は良いことばかりではないから忍耐も必要だよ。お互いを尊重し合い、何でも話し合える関係でいられるようにね。おめでとう」と、話しました。(女性・63歳・静岡県)

母1

【幸せは、作るもの】
「幸せは、してもらうものじゃなく作るものだから、お互いを思いやり、当たり前のことにも感謝するように。大切な人の大切な人も、大事にするように」と伝えました。(女性・51歳・埼玉県)

父1

【辛いことがあっても協力を】
結婚前、ふたりであいさつしに来た日に「気心やあれこれ知れてるとはいえ、全くの他人が暮らしていくので、楽しいことも、辛いことも、いろんなことがあると思うけど、ふたりで協力していってください」と伝えました。(男性・67歳・福岡県)

「体を大切に。無理しないで」――体調を案じた気遣いの言葉を

イラスト5・電話で娘に「つらいことがあったらいつでも連絡してきなさい」という父

「体を大切に」「無理しないで」「頑張りすぎないで」など、これから始まる生活で、娘の体調や気持ちを案じた気遣いの言葉をご紹介します。「頑張れよ」と力強く励ます言葉もいいものですが、一方で「頑張りすぎないで」などのいたわりの言葉も、娘の心には響くもの。

「家事は、ほどほどに頑張りなさい。たまに手抜きしても、いいんだよ」(女性・56歳・福井県)、「無理ならいつでも戻っておいで」(女性・60歳・大阪府)、「体を大切に、無理をしないでください」(男性・64歳・大阪府)等々。親の優しい気持ちがにじみ出るようなメッセージばかりです。

父母から娘へのメッセージ

父2

【明日に備えて早く寝なさい】
式の前日にあらためて声をかけ、「結婚おめでとう。これから体に気を付けて、幸せに」と声をかけたあとに、「今日は、明日に備えて早く寝なさい」と話しました。いろいろ話したいことはあったが、あまり言葉になりませんでした。(男性・73歳・愛知県)

母1

【あなた達のペースで歩んで】
結婚前にふたりであいさつに来たときに、「おめでとう。良かったね。ふたりで何でも相談して、助け合って幸せになってね。無理はしないように、あなたたちのペースで歩んでね。義理の両親を大切に」と伝えました。(女性・66歳・富山県)

母2

【頑張りすぎずにね】
結婚式中にサプライズで、次女と一緒に、自己流で覚えたピアノを弾きました。その後、娘に「結婚おめでとう。頑張りすぎず、ふたりで幸せになってね」と、メッセージを伝えました。(女性・54歳・愛知県)

母1

【身重の体を大事にして】
おめでた婚のため、「まずは体を大事にすること」と、仕事も続けていましたので、「無理をしないように」と伝えました。(女性・52歳・岐阜県)

母2

【無理しないで協力し合って】
会うたびに伝えていたことは「仕事もしているので、無理しないで、ふたりで協力して生活していってほしい」ということと、結婚式当日は「幸せになってね」と伝えました。(女性・60歳・埼玉県)

父からまな娘へ。「何かあったら親を頼るんだよ」

「自分が幸せになりたいなら、相手のことを考えて生活していくように。辛くてどうにもならないときは、いつでも帰っておいで」(男性・60歳・東京都)、「ふたりでしっかり考えて物事を決めるように。迷ったらお父さんに相談していいよ」(男性・67歳・大阪府)など、何かあったら頼るんだよ、と伝える父たち。手塩にかけたまな娘の巣立ちが嬉しくも寂しい気持ちと、見放さないよ、いつまでも味方でいるよ、という気持ちが伝わるメッセージです。

「生まれてきてくれてありがとう」――思い出話と感謝の言葉

イラスト6・挙式のベールダウンのときに、「あなたのお母さんで世界一幸せだったよ」と声をかける母と涙ぐむ花嫁

「小さな頃のあなたは……」「生まれてきてくれて嬉しかった」など、昔の思い出話や、「あなたのここが立派だった」「手伝いに感謝」など、娘への褒め言葉や、感謝の言葉は、親の愛情を感じさせるもの。子どもを育て、見守ってきた親でなければ言えないメッセージをご紹介します。

「あなたのその笑顔に励まされてお父さんとお母さんは28年間生きてこれました。これからは、健康に気をつけて、彼のためにも、ずっとニコニコ笑顔でいてください」(女性・54歳・東京都)、「私を、お母さんにしてくれてありがとう」(女性・56歳・大阪府)、「お父さんとお母さんの所に生まれてきてくれてありがとう。あなたが娘で良かった。幸せにね」(女性・54歳・和歌山県)等、泣かせる言葉の数々が寄せられました。

「結婚が決まって両家顔合わせの日の前日に、小さい頃からの写真を一緒に見て思い出話をし、これからはお相手やご両親にかわいがってもらえるように、結婚後の心得を話しました。結婚はとても嬉しいことでしたが、同時に寂しさも感じました」(女性・62歳・宮城県)など、写真を見ながら、思い出話をした人も。結婚前に親子でアルバムを見ながら話すひとときは、娘にとっても忘れられない思い出になりそう。ぜひ、娘さんに「アルバム見ない?」と声をかけてみてください。

父母から娘へのメッセージ

母1

【世界一幸せだったよ】
挙式のベールダウンのとき「あなたのお母さんで世界一幸せだったよ」と声かけしました。(女性・60歳・千葉県)

母2

【良さがわかる人が現れる】
「まだ彼氏がいないときから、あなたの良さをわかってくれて認めてくれる人がきっと現れると信じていたから何にも心配はしていなかったよ。そしてお母さんが思っている以上にあなたのことを理解してくれる人だったのでとても嬉しい」。(女性・59歳・北海道)

母1

【小さいときに描いた絵】
「保育園のときに描いてくれた、お父さん、お母さんの絵は手をつないでニコニコしていました。夫婦は良いときもあればそうでないときもあるけど、どんなときでも笑顔を忘れずに、夫と仲良くやっていってほしい」とメッセージしました。(女性・55歳・愛知県)

父1

【育ってくれてありがとう】
「自分がずっと単身赴任で、ろくに育児、家庭のことをやってこなかったけど、よくここまで育ってくれてありがとう」(男性・58歳・東京都)

父2

【芯の強さが目立つ子だから】
「結婚おめでとう。男勝りの性格で、芯の強さが目立つ子のため、お前が納得した相手なら安心して見守れる」。(男性・70歳・秋田県)

From 編集部

伝えてあげて、親の本当の気持ち

親たちのメッセージ、いかがでしたか。我が子が産声を上げた瞬間から今まで、お父さんとお母さんは必死に子育てしてきたと思います。寂しさと、ここまで育て上げた誇らしさとともに、親ならではの万感の思いを、ぜひ娘に伝えてあげてください。娘にとって親から贈られる言葉は、きっと一生ものの宝物になることでしょう。

取材・文/河内千春 イラスト/田中麻里子
※この記事に掲載のデータ・コメントは2023年7月に2年以内に娘が結婚した50~70代の既婚男女220人が回答したマクロミル調査および、「ゼクシィ花嫁会」のメンバー40人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2023年9月時点のものです

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