「花嫁の手紙、何を書いたらいい?」に役立つエピソードのヒント9
「ありがとう」「大好き」「あのときはごめんなさい」。一番伝えたい思いはとてもシンプルだけど、それをどこかで見たようなありきたりの言葉でつづりたくはありませんよね。
ではどうすればいいでしょう?答えは簡単、あなただけの大切な思い出をエピソードとして盛り込めばいいんです。極端な話、前置きや結びは、テンプレートをそのままマネしたって大丈夫!今回は皆さんが“エピソード”を掘り起こすヒントをご紹介します。
まずは花嫁の手紙の「基本構成」をおさらい
花嫁の手紙は、ざっくりと下の5つの要素で組み立てます。
1.前置き
2.書き出し
3.エピソード
4.未来への決意
5.結び
物語で言えば、起・承・転・結の「起」の部分が前置き、「承」の部分がエピソード、「転」が未来への決意、「結」が結びと考えたら分かりやすいかもしれません。ちなみに書き出しは「起」と「承」を結ぶイメージです。
ここで大切なのがエピソード。親への思いもこの後に続く未来への決意も、全てエピソードを軸に書き進めると、思いが伝わる素敵な花嫁の手紙が完成します。
では次からは、エピソードを思い起こすヒントをご紹介!
家族との「思い出」からエピソードを引き出そう
家族との思い出がなかなかパッと出てこないという人は、シチュエーションを思い浮かべることで、懐かしいシーンがよみがえることがあります。
先輩花嫁の思い出のエピソードもぜひ参考にしてみてください。
【ヒント1】家族との嬉しかった思い出
【ヒント2】家族との心温まる思い出
大人になっても忘れられないことや、どこかを訪れたときにふと家族の思い出が鮮やかによみがえることってありませんか?テーマパークで過ごした夢のような時間、大きな公園でのピクニック、初めて自転車に乗れたときのことetc.どの場面にも親の笑顔や家族の思い出がたっぷり詰まっているはず!
エピソードは日々のだんらんの中にも隠れています。嬉しい出来事があって家族みんなで喜び合ったり、親から掛けてもらったひと言で温かい気持ちになったり……。「ああ、あのときお父さん、こんなこと言ってたなぁ」と、ふと懐かしく思い出すエピソードはありませんか?
私のエピソード
休みのたびにさまざまな所へ連れていってくれた親。よく家族で旅行したり、キャンプに行ったりと、思い出してみると楽しい経験をたくさんさせてくれたと感謝しています。(ごっつぁんさん)
中学生の頃、食事に訪れたホテルで、父親とバージンロードを歩く練習をしました。「あと何年後かな~?」「まだまだだよ♪」と笑いながら話した思い出があります。(raraさん)
私がお嫁に行くまで、毎年欠かさずひな人形を飾ってくれていた父。こうやって思い出すと、大事にされていたことをひしひしと実感できます。(まいちさん)
【ヒント3】夏休みや冬休みの思い出
【ヒント4】誕生日など家族行事の思い出
【ヒント5】学校行事にまつわる思い出
夏休みや冬休みは子どもの時間。夏なら海や山に連れて行ってもらったり、花火をしたり、遠くの親戚や祖父・祖母の家を訪れたりした人もいるのでは?スキーやスケートといったウインタースポーツも、家族との思い出がたっぷり詰まっていそう。
誕生日や父の日・母の日、クリスマスなどの家族行事もエピソードの宝庫。家族でお祝いしながらごちそうを食べたりプレゼントをもらった場面を思い出してみて。
運動会や授業参観といった学校行事も親が関わる大事な場面。親の前で頑張った思い出は、写真に残っていることも意外と多いので、アルバムやホームビデオをチェック!
私のエピソード
夏休みになると、関東から父の実家がある九州まで、父が運転する車で帰省をするのが毎年変わらないわが家の楽しいイベントでした。(namiさん)
演劇クラブで大役をやることになったとき、小道具を作ってくれたのがうちの父。リアルな出来栄えが大好評で鼻が高かったことを覚えています。(みーこちゃんさん)
家族への「伝えたい思い」からエピソードを引き出そう
親との関わり方は人それぞれですが、誰の心の中にも「ありがとう」という感謝の気持ちと、「ごめんなさい」という後悔の気持ちが同居しているはず。照れくさくてなかなか伝えるのが難しい場合でも、エピソードを絡めることで素直な言葉が出てくることもあります。
まずは親に一番伝えたいのがどんな思いなのかを、じっくり整理してみましょう。
【ヒント6】後悔していること・謝りたいこと
先輩花嫁たちの声で最も多かったのが親への謝罪の気持ち。親に心配を掛けてしまった後ろめたさや、親の気持ちも知らずに反抗的な態度を取ってしまったことなど、多くの人が未熟だった自分の黒歴史を後悔しています。ずっと気にはなっていたけれど言えなかった「ごめんなさい」のひと言も、エピソードを交えることでスムーズに出てきそうです。
私のエピソード
反抗期に冷たい態度を取ったり、心ない言葉で親を傷つけてしまったことが。今さらだけど、初めて謝罪ができてよかったと思います。(うすいさん)
学生時代、学校をやめたいと言って心配を掛けてしまったことがありました。そのときの親の気持ちを考えると申し訳なく、この機会にきちんと謝りました。(まいちさん)
【ヒント7】親や家族に伝えたい感謝の気持ち
【ヒント8】親の「ここが好き・尊敬している」
【ヒント9】家族の絆を感じる瞬間
他にも親に伝えたい思いはたくさんあります。中でも「ありがとう」は親が一番欲しい言葉。感謝につながるエピソードは小さなものから大きなものまでいろいろあるけれど、特に心に深く残っていることや、長い間ずっと感謝の気持ちが続いている日常のエピソードなども、この機会にじっくり思い出してみましょう。
また親の好きなところや尊敬しているところについては、具体的なエピソードを絡めることで、親だけでなく周囲のゲストにも思いを伝えることができます。
家族の絆も同様、自慢のファミリーを紹介するつもりで、心に響いた瞬間や忘れられない思い出と共に手紙に盛り込んでみてはいかがですか?
私のエピソード
朝早くても帰りが遅くなっても、毎日駅まで送迎してくれた母。他には料理が上手で毎日お弁当を作ってくれていたことなど、エピソードを交えながら感謝の気持ちを伝えました。(Mさん)
仕事と家庭を両立している母のエピソードと共に、ずっと尊敬しているという思いを手紙につづりました。(ごっつぁんさん)
両親は16歳も年が離れていますが、今でもずっと仲良し。「私にとっての理想の夫婦は両親です」と伝えることができました。(namiさん)
エピソードが思い浮かばない場合はアルバムをチェック!
エピソードがなかなか思い浮かばない人や、逆にたくさんありすぎて盛り込む内容を絞りきれない人は、幼い頃のアルバムを開いてみて。写真を眺めているうちに忘れていた大事な思い出がよみがえってきたり、一番心に残っていることを再認識できるかもしれません。
できれば親と一緒にめくってみることをおすすめ。あなたが忘れていることでも、親は覚えているもの。「この写真は○○のときのもの」「この後、こんなことが起こってみんなで大笑いしたね」というように、親の心に残っているエピソードを尋ねてみるのも一つのアイデアです。
From 編集部
「一番伝えたい思い」を最初に考えて
親や家族との思い出は数限りなくあるので、何を紹介すればいいか迷ってしまいそうですが、そんなときには「最も伝えたい思い」を考えてみましょう。そうすれば、おのずとエピソードも一緒に出てくるもの。この機会にじっくり思い出に浸り、あなただけにしか伝えられない素敵な花嫁の手紙を書いてくださいね。
構成・文/南 慈子 イラスト/木下綾乃
※記事内のデータおよびコメントは2022年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー68人が回答したアンケートによるものです
※掲載されている情報は2022年7月時点のものです
- 挙式1ヶ月前
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