結婚したら、ふたりの財布は一つにする?
結婚したら、家のお金はどう管理するの? お財布は一緒? それとも別々? 大事なことだけど、身近な人にはちょっと聞きにくいデリケートな問題。ファイナンシャルプランナーの杉田ゆみかさんに教えてもらったアドバイスを、彼と話し合うときの参考にして。
新婚カップルの財布は「別々」が42%、「一緒」が35%
ゼクシィの先輩花嫁アンケートでは、家の財布は別々(ふたりの収入から一定額の生活費をそれぞれ出し、残りは個別管理)という人が42%。最近は結婚後も共働きを続ける人が多いこともあってか、財布が一緒(ふたりの収入をすべて一つに合わせて管理している)という人は35%と、少数派になってきているみたい。
「その他」は、「メインは夫の収入、不足が出れば妻の収入からと流動的」、「夫の収入だけになっても困らないよう、基本的に夫の収入だけで生活し、妻の収入はすべて家の貯蓄」など。
先輩DATA●結婚後の家計、財布は別々? 一緒?
1:別々(ふたりの収入から一定額の生活費をそれぞれ出し、残りは個別管理) 42%
2:一緒(ふたりの収入をすべて一つに合わせて管理している) 35%
3:その他 23%
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1)財布を「一緒」にするメリット・デメリットは?
ふたりの収入をすべて一つに合わせて「一緒」に管理する場合のメリット・デメリットは? ファイナンシャルプランナーの杉田ゆみかさんによると「最大のメリットは、月々の収入・支出の金額を把握しやすいこと。ただし、自由に使いたい人、収入を相手に内緒にしたい人などにとっては、それがしにくいことがデメリットとなります」。よって、この管理方法が向いているのは「夫婦のどちらかがお金にルーズで、無駄遣いをしがちなケース。得意な方が管理することで、貯蓄がしやすくなります。ただし、どちらかに任せきりはNG。現状ははふたりで把握、共有しましょう」。
2)財布を「別々」にするメリット&デメリットは?
ふたりの収入から一定額の生活費をそれぞれ出し、残りは個別管理と「別々」にする場合は「一緒にする場合のメリット・デメリットがそのまま逆となります」と杉田さん。つまり「一定額以外のお金を好きに使えるというメリットはありますが、家計全体の収支を把握しづらいというのがデメリットとなります」。そのため、この管理方法が向いているのは「ふたりとも責任を持って貯蓄をしていくことができる夫婦」。なるほど、相手もきちんと貯蓄をしているという信頼関係の下に成り立つ管理方法かも。
つまり「貯蓄」と「現状把握」ができれば、方法はどちらでも!
結局、どっちの管理方法がいいの?と聞いてみると「どちらが優位ということはありません。『貯蓄』と家計の『現状把握』ができていれば、どちらでも」と杉田さん。
「新婚カップルにとって大事なことは、これから子どもが生まれる、マイホームを購入する、という大きな出費があるときに備えて『貯蓄』ができているか、そして使えるお金がいくらあるかという『現状把握』ができているかどうか。だから、どちらの方法で管理するにしても、定期的にふたりで現状把握の機会を設けることはとても大事。例えばボーナス月などと決め、管理方法もその都度、見直していくといいですね」。
from編集部『家計管理の方法は、ふたりのタイプによって決めて』
杉田さんが教えてくれたように
●家計は得意な方が管理してお財布を一つにする
●ふたりとも各自で管理するが、共有はする
どちらの方法でも貯蓄と現状把握ができればいいので、ふたりのタイプによって決めるのがベスト。
さらに、具体的な方法としては
●目標を持ってふたりで貯蓄をする
●家計の現状はふたりで把握する
●情報共有の機会は定期的に設ける
この3つがポイント。
ふたりの新生活のお金、家計を考えるときに、彼とふたりでこのポイントを押さえて話し合ってみて。
取材・文/前川ミチコ 取材協力/杉田ゆみか(ファイナンシャルプランナー)
データ出典/2014年8月に行ったゼクシィ花嫁1000人委員会人のデータ・コメントによるものです
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