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呼ぶ?呼ばない?両親が離婚している場合の結婚式【卒花体験談も】

親が離婚している人にとって、結婚式はいろいろと考えることが多いと思います。招待するかどうかや、出席する場合は席次や演出をどうするかなど、悩みは尽きませんよね。特に離れて暮らす親(親権を持たない親)のことも大事に思っていて、わずかでも交流がある場合はなおのこと。まずは自分の気持ちを整理し、周囲の意見、親自身の思いなどをよく考えながらベストな方法を探りましょう。

まずは自分の気持ちを整理しよう

離れて暮らす親を呼ぶかどうか迷っている女性

親が離婚している新婦または新郎にとって、離れて暮らす親を結婚式に呼ぶかどうかは難しい問題。一緒に暮らす親をはじめ、身近な親族への遠慮もあると思いますが、まずは自分がどうしたいかという気持ちに正直に向き合うことが必要です。

「親であることには変わりがないし、ずっと大好きだから来てほしい」という人もいれば、「正直、いい思い出があまりないから呼びたくない」という人もいるでしょう。
どのような感情を持つのかは人それぞれ異なるものだし、まずは自分の気持ちにふたをしないことが大事。頭の中できちんと整理できていれば、納得のいく決断ができるはずです。

こんなことに悩みました

花嫁アイコン1

父親との交流はもうないけれど、父方の祖父母はすごく優しくしてくれたので、どうしようかと考えました。(Kさん/26歳)

花嫁アイコン2

私が小さい頃からずっと仲が悪かった両親。数年前に離婚しましたが、親たちが同じ空間に長時間一緒にいられるだろうかとためらいが……。(とらさん/27歳)

新郎アイコン1

親権を持っているのは母。実の父親にはあまり世話になった記憶がないが、血のつながりはあるので、声を掛けるのが筋なのか?と悩んだ。(ババードビアさん/30歳)

新郎アイコン2

一緒に暮らしている父親が再婚し、すでに育ての母がいる。そんな中、実の母を式に招待することにためらいがあった。(Mさん/27歳)

離れて暮らす親を呼ぶ・呼ばないは五分五分

親が離婚している20~30代の男女220人にアンケート調査をしたところ、離れて暮らす親(主に親権のない親)を呼んだ割合は五分五分といったところ。離婚した父と母がそろって式に出席したケースは5割弱(新婦:46.4%、新郎:45%)、親権のある親のみ招待したケースも同程度(新婦:47.3%、新郎:43.6%)で、男女差はあまりないようです。

【離れて暮らす親を結婚式に呼びたいと思ったら】

STEP1.そばにいる親の気持ちを聞いてみよう

母親や祖父母、育ての親の気持ちを慮るシーン

離れて暮らす親を「結婚式に招待したい」という気持ちが固まったら、次は一緒に暮らす親(もしくは親権があり、面倒を見てくれた親)がどう思うのか、尋ねてみる必要があります。親だけではなく、身近な親族や親が再婚している場合はその再婚相手の気持ちにも配慮しなくてはいけません。

新郎・新婦の上手な切り出し方と合わせて、フリーウエディングプランナーの荒井さやかさんによる「身近な人への伝え方」についてもぜひ参考にしてみてください。

身近な人への切り出し方

花嫁アイコン3

母に「お父さんとバージンロードを歩くのが昔からの夢だった。お母さんが嫌なら諦めるけど、どうかな?」と伝えたところ、「全く問題ないよ」と優しく受け入れてくれたのでひと安心。(TOKOさん/30歳)

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「結婚式をしようと思うけど、二人とも出席でいいよね?」と、出てくれるのが当たり前という気持ちで伝えたら、父も母も「もちろん!」と快諾してくれました。(なっちょんさん/28歳)

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「お父さんを呼ぼうと思っているけど、問題ない?」と母に確認。大丈夫ということだったので、そこから話が一気に進みました。ストレートに尋ねて正解!(tkさん/31歳)

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家族で話し合いを重ね、じっくりと時間をかけて検討。みんなが納得する形で決着したかったので、最終的には呼ぶかどうかを多数決で決めました。(はなまる子さん/37歳)

この話し合いは決して無駄にはならない

親が離婚しても、親子の関係まで消えてしまうわけではありません。もちろん育ててくれた親の気持ちをおもんぱかってなかなか言えない人がいるかもしれませんが、覚えていてほしいのは、「この話し合いは決して無駄にはならない」ということ。

親御さんにしてみると、子どもに対して申し訳ないという気持ちが多分にあり、自分からは言い出しづらい話でもあります。とはいえお互いの気持ちを伝え合うのは決してマイナスにはなりませんので、この機会にぜひ本音で話をしてみましょう。(フリーウエディングプランナー/荒井さやかさん)

STEP2.離れて暮らす親(親権のない親)の気持ちを聞いてみよう

離れて暮らす父親にLINEで出欠を尋ねる花嫁

自分の気持ちを整理し、そばにいる親の気持ちを確認した後は、いよいよ離れて暮らすもう一方の親に来てくれる意思があるかどうかを尋ねてみる番。中には「難色を示されたらどうしよう」と、ここで二の足を踏んでしまう人もいるようです。荒井さんに気持ちの持ちようや解決方法を尋ねてみました。

結婚報告と式への招待は切り離して考えて

結婚報告と結婚式に出席してもらえるかどうかという話は切り離して考えましょう。最初は「今度結婚することになった」という報告だけでも大丈夫。そのときの親の反応で招待を切り出すかどうかを決めてはいかがですか。

また、離れて暮らす親に新しい家族がいることも考えられます。連絡をしたときの感触で親が気まずそうにしていたら、そこで話を終わらせても構いません。逆に喜んでくれたら、日を改めて来てもらいたい旨を伝えましょう。(荒井さん)

STEP3.「招待が決まった!」式当日に配慮すべきことは?

親族席を2つ設け、離れて座る父母

【席次や肩書はどうする?】

親たちの席次や肩書も迷いどころの一つ。お互いに納得していれば家族席に並んで座ってもいいけれど、身内の中で難色を示す人がいればそれも難しいし、親の再婚相手も出席するとなると肩書もややこしくなりそう。どんな解決方法があるのでしょうか。

「こうあるべき」にとらわれないこと

「両家の家族席を下座に設け、肩書もきちんと入れなくては」という、従来の披露宴スタイルにこだわると悩みも増えてしまいますが、もっと柔軟に考えてみませんか。

例えば家族と親族の席を分けず、「親族席を複数つくる」という方法で、肩書も外してしまうと目立たないし、父と母が離れて座っても不自然には見えません。その際、席次表もゲスト一人一人に配布するのをやめ、「テーブルナンバー+エスコートカード方式」にして、受付の案内板で座る場所を確認するようにしてもいいですね。

また、立食で楽しむビュッフェスタイルや、挙式のときだけ参列してもらう方法もありますよ。(荒井さん)

離れて暮らす父親とバージンロードを歩く花嫁

【挙式入場やベールダウンはどうする?】

挙式・披露宴では親が関わってくる演出もあります。例えばバージンロードを歩きながら入場したり、挙式前のベールダウンや紅差しの儀などもその一つ。素直に頼んでもいいものか、もう一方の親や、親の再婚相手である養父・母の気持ちを考えると複雑ですよね。

思い出づくりのためにもぜひ頼みたい

「親と一緒にバージンロードを歩きたい」という気持ちがあれば、誰にも遠慮する必要はありません。むしろ頼まれた親も嬉しく思うでしょうし、周囲も温かく見守ってくれるはず。ぜひ親子の素敵な思い出をつくってください。(荒井さん)

花嫁の手紙の朗読シーン。それを聞いて涙ぐむ親たち

【花嫁の手紙はどうする?】

披露宴のクライマックスには「花嫁の手紙」が待っています。一般的に、花嫁の手紙は親とのエピソードを交えながら構成し、感謝の言葉で締めくくるケースが多いのですが、中には悲しい思い出しかよみがえってこないという人も。また、離れて暮らしていた親に対して感謝の気持ちを伝えるのも難しそうですが、どうすればいいのでしょう。

「今、幸せに生きている」ということを伝えて

花嫁の手紙を書く際にも「こうあるべき」という思いにとらわれないことが大事。昔のことに触れなくても手紙は書けますし、「今、幸せ」というわが子の言葉が聞けるだけで親は幸せなのです。

もちろん離婚のことを話しても構いませんが、乗り越えていない人は無理に書く必要はありません。親への感謝の言葉を無理に盛り込まなくても、今ふたりが幸せであることと、将来への決意が伝わればそれで十分ではないでしょうか。(荒井さん)

【離れて暮らす親を結婚式に呼ばないと決めたら】

娘から届いた結婚式の動画を見て涙する父親

離れて暮らす親を式に呼ばない場合でも、何かしらのフォローはしたいもの。先輩花嫁・花婿たちの配慮を見てみましょう。

こんなフォローをしました

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来られなかった父親には、後日花嫁姿の写真と動画を送りました。(あっちゃんさん/31歳)

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母親が再婚していたので、挙式本番ではなくリハーサルを見てもらいました。(なさん/28歳)

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式の写真をアルバムにして送り、出席した雰囲気を味わってもらいました。(ゆさん/36歳)

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式が終わった後、妻も交えて一緒に食事をしながら報告を。(くまさん/33歳)

写真や動画を見せる場合は内容も考慮

後日、幸せな姿を写真や動画にして渡すのはいいアイデアです。ただし、中にはみんなが楽しそうにしている場面を見て寂しい思いをする親御さんも。状況によっては、新郎新婦だけのツーショットや、ふたりからのメッセージ動画という形の方がよい場合もあります。(荒井さん)

From 編集部

悩んだときにはプランナーさんの力も借りて!

親が離婚していても、自分が呼びたいと思えば離れて暮らす親に声を掛けても大丈夫。まずは自分の気持ちに向き合い、身近な人の思いも聞きながら話し合ってみましょう。悩んだときには信頼できるプランナーさんに相談するのも一つの手。同様の事例をよく知るプランナーさんなら、きっとよいアドバイスをくれるはずです。

プランナー様の顔写真
Profile

荒井さやかさん Coco style WEDDING
代表・フリーウエディングプランナー

2011年よりCoco style WEDDINGを設立。現在は全国の有志のウエディングプランナーが集う団体「SUEHIRO」の代表メンバーも務め、プロ向けの情報発信も多数。「結婚式の2、3時間だけではなく、ふたりの夫婦としての人生、一生分のプランニングをする」をモットーに、カップルに寄り添ったウエディングをつくり上げている。

構成・文/南 慈子 イラスト/moeko
※記事内のデータならびにコメントは、2023年2月に過去2年以内に結婚式を行い、かつ親が式前に離婚している20~30代の男女220名が回答したマクロミル調査によるものです
※掲載されている情報は2023年3月時点のものです

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