「数合わせ!?」ゲストが困惑……結婚式の“招待の仕方”失敗実例集
結婚式の招待状の準備は、参列者選び→声掛け→住所録準備→封筒・手紙・返信ハガキ・切手の手配や手作り→筆耕と大仕事。しかし招待状のできばえ以上に大事なのは、“招待の仕方”です。“招待の仕方”は、ゲストが結婚式を楽しみにしてくれるか、快く参加してくれるかを左右します。まずはゲストが感じた「気持ちのいい招待のされ方」からチェック、そして実際にあった「困惑した招待のされ方」のリアルボイスに耳を傾けて。
記憶に残る「気持ちのいい招待のされ方」って?
20代から60代までまんべんなく「対面が忘れられない」
半数が「対面で」結婚式の招待を受けたことが良い思い出になっている。年代は50代・60代に偏るかと思いきや、20代・30代もまんべんなく同意見。
20代ゲスト「サプライズで結婚発表!演出までして楽しませてくれたのが嬉しくて“参列”を即答」
30代ゲスト「自分が大切に思われているように感じた」
40代ゲスト「お相手紹介を兼ねて招待してくれた。筋が通っていて嬉しかった」
50代ゲスト「親族の集まりで、めいから口頭で発表があり幸せな気分」
60代ゲスト「友人のお子さんの結婚式に招かれた。食事の場を設けて招待してくれてとても嬉しかった」
SNSは20代、30代に人気で「LINEで招待されるパターンが一番多い」という意見も。「学生時代の仲間にLINEグループで招待され、スタンプが飛び交いみんなで大はしゃぎ!」という盛り上がりもあちらこちらで見られた。
少数派だけど電話・SNS・メールなどでの招待は心積もりがしやすい
電話やSNS、メールなどは招待状を受け取る前の事前の打診なので、ゲストにとっては早めにスケジュール調整などができて安心感がある方法。サプライズで対面で招待状を渡して喜ばれるケースもあるけれど、その場合は挙式まで時間に余裕を持つことが大事。決して無理強いせずに、参列可否は相談するスタンスで。
「こんな招待の仕方は困ります!」
【お車代の言及なし】
「聞くに聞けず……モヤモヤ」
最も困った声が多かったのが、交通費や宿泊費について何も聞かされずに招待されたとき。「お祝いごとなのでこちらから聞くに聞けず……」と、挙式当日までモヤモヤを抱える人も少なくない。
記憶に残るモヤモヤ招待
結婚式ラッシュの時期に、お車代の情報がないとドキドキしてしまう。(S.Tさん)
会場近くの空港までの直行便は1日に1本しかなく、日曜昼の式なので土曜に前乗り、月曜に帰宅という選択肢しかない中で、「あなたたちの結婚式に行ったんだからもちろん参列するだろう」というスタンスで招待された。行きたい気持ちはあるものの、しっかり話し合いたかった。(Pさん)
「ホテルが必要なら手配するよ」と言ってくれたものの、宿泊費は誰が支払うのかまで言ってくれず……。結局、最後まで聞けずじまいでした。(M.Wさん)
手配から金額まで、キッチリ最初に共有
遠方ゲストには、交通費や宿泊費を誰がいくら負担するのか、招待する際に明確に伝えることが大事。ふたりが全額出すつもりでいても、聞いていないと当日までモヤモヤさせてしまう。また新幹線や飛行機のチケット、ホテルは誰が手配するかも相談して。
「こんな招待の仕方は困ります!」
【事前連絡なしで招待状】
「数合わせ? と疑ってしまう……」
「何の前触れもなく、いきなり招待状が届いてビックリした」というゲストも多い。電話やSNS、メールでもいいので、最初に参列可否の意向を聞くのが一般的なよう。「数合わせかと思った」のマイナス意見も多数あった。
記憶に残るモヤモヤ招待
「ご祝儀目当てかな」と思ってしまう。(ばにらさん)
年1で集まる幼なじみグループの忘年会で、「結婚するから式に来てね」と招待状を渡された。中には「余興」「スピーチ」の付箋が……!突然の招待にも困惑したが、何の相談もなく役割分担までされていてビックリした。(beさん)
「他の人にはワンクッションあったのかな?」と勘ぐってしまった……。(けーてぃんさん)
「いきなり招待状」は疑惑を招く……
せっかく参列したい気持ちがあっても、「いきなり招待状」は予想以上に驚かれるよう。「数合わせ?」「ご祝儀目当て?」なんて疑惑を持たれることもあるので、きちんと対面で渡したい場合は「突然のことでごめんね」とひと声添えて、参列は無理強いしない気持ちで招待して。
「こんな招待の仕方は困ります!」
【式直前の招待】
「スケジュール調整、お金の工面、新幹線チケット手配で大わらわ」
結婚式直前に招待されて大わらわというゲストもいた。「参列したい気持ちはあったのに、スケジュールが調整できずに断念」という人も……。いきなり招待状をもらった人と同様に、「数合わせ?」の疑惑もちらほら。直前の招待は良いことなし!
記憶に残るモヤモヤ招待
なんと会社の人から2週間を切ったタイミングで招待された!しかも会社の人、全員……。さらに部長は主賓祝辞も頼まれていた。かなり困惑したが仕方ないのでほとんどの人が参列。一部の人は怒って欠席していました。(KUさん)
飲食店に勤めているので、土日は休みにくく早めに招待してくれると嬉しいです。(堀内結佳さん)
有給を取る手配、新幹線チケット手配、お金の工面など……、参列する方の準備も考えてほしい。(neさん)
招待状は式3カ月前までに発送しよう!
結婚式の招待状は、およそ3カ月前に発送するのが一般的だけれど、準備が遅れると直前になってしまうことも。また「新郎側ゲストは新郎に任せておいたら全然やってなくて大慌て」なんてこともあるよう。理由はともあれ、招かれた方の準備のことも配慮して、早めの発送を守って。
「こんな招待の仕方は困ります!」
【正式な招待状が届かない】
「化かされた? 本当に結婚式があるのか不安になった」
記憶に残るモヤモヤ招待
招待されたのは口頭だけだったので、会場や宿泊先の場所が分からなくてみんなモヤっとしていました。(おふとんさん)
きょうだいなら招待状は不要だけれど。「友人だったら、本当に式を挙げるんだよね……?」と不安に。(はるかさん)
最近はWEB版の招待状もあるので、紙の招待状を出さないならそのことをちゃんと先に伝えてほしい。(N.Y.さん)
招待状の役割を考えて、おろそかにしないで
招待状は出欠確認だけじゃなく、当日の場所や時間を伝える役割も。加えて結婚式のテーマを匂わすこともできるし、何より受け取った側は結婚式に向けてテンションが上がる大切なもの。それだけに招待状なしは不安に思うことも多いよう。用意しないなら事前に伝えておくことが大事。
「こんな招待の仕方は困ります!」
【子どもはどうすれば……】
「連れていっていいのか、マズいのか……」
手が離せない子どもがいるけれど結婚式に招待された、という場合。参列したい気持ちはあっても連れていって良いのか悩んでしまう人も。「結婚式の雰囲気はどんな感じなのか」「連れていっていい?とは聞けないよね……」と悩みのループに。
記憶に残るモヤモヤ招待
子連れでもOKなのかNGなのかは、招待のタイミングで教えて欲しいです。こちらからは聞きづらい質問なので……。(岩谷梨紗さん)
子ども参列OKの場合、授乳室の有無なども教えてもらえると助かる。ふたりに聞くのも悪いので、自分で会場に問い合わせることになるから。(うたさん)
子連れOKか否か、単刀直入に伝えよう
マナーでは、招待状の表書きに子どもの名前がないなら、子どもは招待していないという意味。でもそれだけでは伝わらないし、子どもを預けられないケースも多いので、子どもがいる人には、結婚式がどんな雰囲気か、子連れOKか否かきちんと伝えてあげて。子連れゲストにも気兼ねなく参列してほしいなら、カジュアルな雰囲気にするのもいい。
From 編集部
“結婚式に招待する重み”を忘れずに
結婚式に招待されることは、ゲストにとって特別なもの。だからこそ、ふたりにとっては「これでOKかな」とさほど気にしなかった“招待の仕方”にも、困惑が生じるのかもしれません。改めて“結婚式に招待するという重み”を意識して、ゲストにとっても当日が楽しみになるような“招待の仕方”をしてくださいね。
構成・文/千谷文子 イラスト/てぶくろ星人
*掲載されている情報は2020年7月時点のものです。
※記事内のコメントは、2020年5月に「ゼクシィ花嫁会」のメンバー107人と、2年以内に結婚式に招待された210人が回答したマクロミル調査によるものです
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