New Life Manual
故人との関係で変わる【弔問】と【葬儀参列】のマナー
近親者や特に親しい友人・知人の場合は、通夜より前に安置場所にかけつけます。自宅の場合は在宅時を確認、葬儀会館などに安置されている場合は面会可能な時間を確認しておきます。
#お悔やみの言葉と確認事項
遺族から訃報を受けた時は、相手の気持ちを思いやって、まず、ていねいにお悔やみの言葉を述べます。故人の死因や臨終の様子を聞いたりするのはタブーです。遺族も取り込んでいる時なので、その後は簡潔に通夜、葬儀・告別式の日時と場所、喪主、宗教・宗派を確認し、ほかに伝えてほしい人の連絡先をたずねておきましょう。
覚えておきたいお悔やみの言葉
・「突然のことで驚きました。心からお悔やみ申し上げます」
・「先日お見舞いにうかがったときはお元気でしたのに、残念です。心からお悔やみ申し上げます」
訃報を受けたときに確認すること
義母の妹の●●さんなど、関係をはっきりと
参列の有無にかかわらず確認をしておく
可能であれば宗教・宗派を聞いておく。場所や訃報通知で予測できることもある。
弔電を届ける場合に必要
供花を送る場合は、送り先を確認しておく。式場によっては指定生花業者以外からの持ち込みを受け付けないこともあるので注意。
#身内や親戚への弔問マナー
とりいそぎの弔問に駆けつける
身内やごく親しい親族から訃報を受けたら、通夜より前にかけつけます。
恩師や上司の訃報であれば、うかがっても差し支えのない時間と場所を確認して弔問に伺います。
地味な色の普段着で伺います。ジーンズなどのラフな装いは避け、夏は上着を着用して肌を見せないように注意しましょう。
喪服・香典持参は不幸を予期していた印象を与えるのでNGとされています。遠方のため、自宅に戻らずに通夜や葬儀に参列する場合、喪服や香典も用意していきますが、とりいそぎの弔問時には使用しません。
お悔やみの気持ちを伝えるなら、遺体の枕飾りとして供える「枕花」(まくらばな)などを生花店で手配してもよいでしょう。
故人との対面
故人との対面を進められたら、故人の枕元に近寄り、線香をあげてから対面をします。遺族が顔を覆った白い布を取ってから対面します。遺族からすすめられる前に自分から故人との対面を求めるのはNGです。
対面がつらいときは「悲しさが増しますので…」と言って、焼香だけをさせてもらうと良いでしょう。
手伝いの申し出と供花の確認
遺族は葬儀の準備で忙しいので、家事や買い物など、必要なことがないかを伺いましょう。また、祭壇を飾る供花(きょうか)を夫婦の連名や親戚一同、子供一同として贈りたい時は、弔問時に遺族に相談を。直接葬儀社に依頼する場合は、後ほど請求書が送られてくるか、当日直接支払います。
遺族がまとめて注文する場合も、できるだけ直接葬儀社に直接支払うようにした方が遺族の手間が省けます。
遠方の親戚の不幸の場合
遠方の親族の訃報を受けたら、到着時間は何時ごろになるか、通夜に間に合うかなど、早急に確認して遺族に連絡をします。
また、遠方であるうえに、普段からつきあいのない親族の訃報を受けた場合は、自分たちの結婚式への出席の有無、これまでの冠婚葬祭のお付き合いの度合い等が判断の目安になります。参列をしない場合は、弔電や供物を送るなどの配慮を。香典を郵送する場合は、お悔やみの手紙を添えましょう。
#葬儀の参列マナー
故人との関係で考えよう
通夜・告別式の両方、あるいはどちらに参列するかも故人との関係性によって変わります。
身内やごく親しい親族、関係の深い知人の場合は通夜、葬儀・告別式の両方に参列しますが、仕事などで昼間の葬儀に参列できない場合は通夜の席でおわびを。
友人や会社関係者の親族などが亡くなった場合は告別式に出席するのが本来の姿ですが、実際は仕事などの都合で昼間の告別式に参列することが難しいため、通夜への参列がほとんどです。
参列時の振る舞いや服装・持ち物に関しては以下の記事を参考にして
#弔問・葬儀
こんなときどうする?Q&A
お悔み事のマナー
葬祭業者、仏壇墓石販売業者勤務を経て独立。葬儀ビジネス研究所主宰。終活・葬儀・お墓のコンサルティングなどを行いながら、現役で福祉職・介護職としても従事。生き方、逝き方、活き方をテーマに現場目線を大切にした終活・葬儀情報を発信している。