陸前高田に伝わる「祝言」
東日本大震災の翌年、陸前高田へ移り住んだ宮崎出身の新郎と、この地で生まれ育った新婦。ふたりが企画したのは地域性を大切にした結婚式だった。挙式は昔ながらの人前式「祝言」を選び、披露宴も地元の風習を取り入れた内容に。ふたりは行く先々で地域の人に囲まれて、まぶしい笑顔を見せていた。
東日本大震災の翌年、陸前高田へ移り住んだ宮崎出身の新郎と、この地で生まれ育った新婦。ふたりが企画したのは地域性を大切にした結婚式だった。挙式は昔ながらの人前式「祝言」を選び、披露宴も地元の風習を取り入れた内容に。ふたりは行く先々で地域の人に囲まれて、まぶしい笑顔を見せていた。
披露宴は、随所に「地元らしさ」を感じる内容に。新郎・悟さんが所属する太鼓チームの演奏に、新婦・智絵さんが飛び入り参加して拍手喝采を浴びるなど、和やかなひとときを楽しんだ。また、料理には宮崎と陸前高田の名産品を盛り込み、古式ゆかしい中にもふたりらしさが光るおもてなしを用意。
お色直しの後は各卓を回り、「ありがとう」「これからもよろしく」と笑顔であいさつ。さらに、手作りのギフトで親への感謝を表したり、サプライズメッセージに感動したり……。ふたりの想いを通して、みんなの心が温かくつながった一日は、仮設商店街を会場にした二次会まで続いた。