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ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

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古民家レストランで茶婚式。
厳かに、和やかに
広島県

ふたりが行った挙式は茶婚式。茶人がたてたお茶を親族と共に飲み、誓いを交わす日本古来から伝わる婚礼の儀式。古民家レストランの一角にある茶室は厳かな中にも和やかな雰囲気に包まれた。

 
お茶で交わす誓い
両家の水合わせの儀を取り入れた儀式

親族の中でも「初めて参列した」という人がほとんどだった茶婚式。茶室はまるでお茶会のような緊張感と和やかさが漂っていた。

最初に両家から持ち寄られた水を釜の中で合わせ、そのお湯でお茶がたてられた。茶人はまず新郎新婦へ一服たてる
新郎新婦が抹茶をいただく間、同席した両家の父母にもお茶が配られる。両家でお抹茶を交わすのは、神前式でいう固めの杯のような意味合いを持つ
抹茶をいただく前に配られたのは干菓子。ツルやカメといったおめでたいデザインのものが選ばれた
新婦が白無垢の下に着たのは薄いグリーンの掛け下。紅葉の庭園の中で、とても爽やか
ふたりの思い
ゲストや互いへの思いを伝える

親族とごく親しい人だけを招いた結婚式。だから一人一人との時間を大切にしながら感謝の思いを伝えたいと思った。また会場を彩るオレンジの花にも、新郎の熱い思いが込められていた。

挙式後、庭園で親族との集合写真。紅葉が美しい小春日和の一日。親族と過ごす時間を大切にしようと思い、このレストランでの結婚式を選んだという
夫婦としての先輩である新郎の姉夫婦にサプライズでケーキバイトをしてもらった。親族を紹介できる貴重な演出の一つ
「この愛情は枯れない」という意味を込め、新郎が新婦にプロポーズの際に渡した花束にオレンジ色の造花を1輪交ぜていたエピソードから、装花も同色に
披露宴ではゲスト一人一人にマイクを回して自己紹介も。互いの親族へのあいさつができただけでなく、新郎新婦への祝辞も伝えることができた
披露宴を終えて、レストランの玄関で、ふたり揃って一人一人にお礼を言いながらお見送り
古民家レストランで
おいしいフレンチと庭園を満喫

会場は広島の素材を使いながら創作的なフレンチが味わえるレストラン。また築百余年という大正モダンな建物や日本庭園も楽しんでもらった。

ごく親しい人だけを招いた結婚式。それだけにゲスト同士も親密な時間を持つことができた
おいしいフレンチレストランとして知られる桜下亭。広島の食材も取り入れた創作的な料理を用意した
乾杯の発声をしたのは新郎おいっ子たち4人。披露宴は元気な声で、明るくスタート!
ウエディングケーキはふたりが好きなピスタチオクリームをたっぷり使ったもの。思い出のオレンジの花を添えて
挙式前、受付に届いていたメッセージに見入る新婦。静かな秋の朝日が、窓ガラスに差し込んでいた
Bride & Groom
若松真悟さん 佑季さん
紹介で知り合いその1カ月後から交際開始。約2年の交際を経て婚姻届を提出。身近な人への結婚報告として和婚を希望し、茶婚式を知った。
会場
桜下亭(広島県広島市)
挙式日
2018年11月24日
ゲスト数
23名
当日のタイムスケジュール
1100
茶室に入場し、茶婚式
1130
集合写真撮影
1200
会食スタート、新郎新婦入場、新郎あいさつ、
おいっ子4人で乾杯の発声
1230
料理説明、ケーキ入刀、ファーストバイト、
新郎の姉夫妻によるケーキバイト
1300
親族紹介、フォトタイム
1410
新婦手紙の朗読、花束贈呈
新郎父のあいさつ、新郎あいさつ
お開き
構成・文/石田美由紀 撮影/北恵けんじ((株)花田写真事務所) プロデュース/P-style.wedding