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  4. 妊娠を考えるならなるべく早くしておきたい3つのこと【予防接種】

妊娠を考えるならなるべく早くしておきたい3つのこと

その1

予防接種について

首都圏を中心に風疹が大流行しています。このままでは妊婦に感染が広がり、赤ちゃんに障害が出る可能性が高まるとして、東京都内の自治体では、妊娠を希望する女性などに予防接種の費用を補助しようという動きも(2013年3月時点)。そこで、風疹の怖さ、予防接種の必要性など、妊娠にあたり知っておきたいことを専門家にうかがいました。

妊娠中、風疹にかかると赤ちゃんに影響が…

予防接種で防げる感染症

風疹抗体価は、妊娠初期に検査される項目のひとつ。なぜなら「妊娠中の女性、とくに妊娠20週頃までの女性が風疹に感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性があるのです。これを『先天性風疹症候群』といいます」と国立感染症研究所・感染症疫学センターの多屋馨子先生。

「風疹のほかにも、麻疹(はしか)やおたふくかぜなど、防ぎたい感染症はたくさんあるのですが、流産や早産を起こしやすくなる麻疹(はしか)などに比べ、風疹は大したことはないと思われたり、子どもがかかる病気だと誤解されたりすることも……。ところが今、大流行しているのは、大人の男性の風疹なんです」

“働きざかりの男性”の間で風疹が大流行

風疹が流行し始めたのは2011年の春から。「風疹ワクチンが導入されていないアジアの国に出張した方などが感染し、2~3週間の潜伏期間を経て発症し、職場で流行したというケースもあります。咳や会話などの飛沫で感染するため、発疹などの症状が出る2~3日前から、周囲に感染してしまうのです」と多屋先生。

発症する人の約8割は男性で、20~40代が多いのだそう。確かに海外出張に行くのは男性が多いけど、持ち帰って職場で流行するなら、女性も同じはず。では、なぜ20~40代の男性が多く発症するのでしょう。

「それは、子供のときの予防接種の受け方が大きく影響しているんです。女性でも、ある年齢層においては抗体を持っている人が少ないんです。」

風疹の報告が止まりません!

昭和54年4月2日~平成7年4月1日生まれは要注意

ワクチンの定期接種の状況

「妊娠中の風疹を防ぐため、昭和52年以降、女子中学生を対象に風疹ワクチンの集団接種が行われていました。ところが、平成6年に予防接種法が改正となって平成7年4月から大きく変わりました。男女中学生と男女幼児が接種することになったものの、学校での集団接種ではなく、医療機関での個別接種となったのです」

親が医療機関に連れていかなければ予防接種は受けられないという状況になり、その結果、中学生の風疹ワクチンの接種率はみるみるダウン。この期間に該当する人、すなわち「昭和54年4月2日から昭和62年10月1日までに生まれた人たちには、風疹の予防接種を受けていない人が多いのです」

「自分が予防接種を受けたかどうか不確かな場合は、母子手帳を確認してください。親の記憶もあいまいなものです。頼りになるのは”記憶”じゃなくて”記録”です」

風疹ウイルスに感染しないために、どうすればいい?

妊娠を希望している人

妊娠を希望しているなら、医療機関で風疹の抗体の有無を調べてもらうか、抗体を既に持っている人が予防接種を受けても問題ないので、風疹抗体の検査なしで予防接種を受けることが早くて確実といえそう。
「接種する時期は、生理期間中かその直前直後で妊娠していないことが確実な時期がよいでしょう。また、接種後2カ月間の避妊が必要ですが、接種してから生理が2回くるまでと考えるとわかりやすいでしょう」ということなので、なるべく早めにパートナーとともに接種するのがお勧め。ちなみに、男性は予防接種しても避妊期間は不要だそう。
また、東京都内の自治体によっては補助制度がある場合もあるので、お住まいの市区町村にお問い合わせしてみましょう。

風疹ウイルスにかからないための予防法

いま妊娠している人

もし、すでに妊娠していて、抗体が不十分だとわかったら、「本人は予防接種が受けられないので、できるだけ人混みは避けて、とにかく周りの人が感染しないように気をつけること。とくに30~40代の男性は20~30%が抗体を持っていないので感染しないよう注意が必要です」。接触の多い夫や同居する家族には、予防接種を受けてもらったほうがよさそう。

また、妊娠中に風疹抗体がない・不十分とわかった場合は、「次の子のために、出産後早めに予防接種を受けることを検討してみてはいかがでしょう」

妊娠をすぐに希望している人はもちろん、いつかはと考えている人も、これを機に予防接種を受けておくと安心できそう。「妊娠前にお母さんが麻疹風疹混合ワクチンの予防接種を受けるということは、赤ちゃんも麻疹と風疹の抗体を持って生まれてくるということ。お母さんから赤ちゃんへの最初のプレゼントになるんですね」という多屋先生の言葉に、取材スタッフ一同、大きくうなずいたのでした!

今回お話を伺った先生はこちら

多屋馨子先生
多屋馨子先生 (国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室 室長)
1986年
高知医科大学医学部医学科卒業
大阪大学医学部小児科学講座入局、大阪大学医学部附属病院小児科、大阪市立小児保健センター、大阪市立城北市民病院、大阪市立桃山病院感染症センター等で研修医・勤務医
1988年~
上田重晴教授、奥野良信助教授のもと、麻疹ウイルス、インフルエンザウイルスの基礎研究に従事
1990年~
山西弘一教授のもと、ヒトヘルペスウイルス6,7,ヒトサイトメガロウイルスの基礎研究に従事
1994年
大阪大学医学部微生物学講座助手、医学博士(大阪大学)
1996年
大阪大学医学部小児科学講座助手
2000年
大阪大学医学部附属病院感染症対策部兼務
2001年
国立感染症研究所感染症疫学センター 主任研究官
2002年
~現職
日本小児科学会専門医、Infection control doctor(ICD) 認定医
妊娠を考えるならなるべく早くしておきたい3つのこと
妊娠を考えるならなるべく早くしておきたい3つのこと【予防接種】