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  2. 【ストップ風疹】妊娠を考えているのなら、風しんの免疫チェックを!

ストップ風疹 ストップ風疹プロジェクト

妊娠を考えているのなら
風疹の免疫チェックを!

妊娠や出産を考えているのなら、ブライダルチェックを受けると同時に、風しんの免疫があるかどうかのチェックもお忘れなく。妊娠中に風しんウイルスに感染すると、赤ちゃんの目や耳、心臓などに障害が出る可能性がある要注意の感染症。ただし、風しんに対する十分な抗体を持っていれば、罹患(りかん)することはありません。2018~2019年にかけて風しんは流行の兆しを見せています。自分自身と赤ちゃんの身を守るために、まずは風しんの抗体を持っているかどうかしっかりチェックしましょう。

そもそも風しんってどんな病気?

風しんウイルスによって引き起こされる病気です

風しんは風しんウイルスによって引き起こされる病気。患者のせきや会話などで飛び散った飛沫(ひまつ)の中に含まれるウイルスを吸い込むことで感染します。2~3週間の潜伏期間を経て、発熱や発疹、耳の後ろや後頭部のリンパ節が腫れるなどの症状が出ます(明らかな症状が出ない人もいます)。

子どもの場合は症状は比較的軽め。ですが、大人がかかると発熱が長引いたり、高熱になったり、発しんがひどくなることもあります。関節痛を訴える人が多くなるともいわれ、注意が必要です。

妊婦さんが特に注意しなくてはいけないのはどうして?

妊娠中に風しんウイルスに感染すると、赤ちゃんに障害が出る可能性があります

妊娠20週ころまでの妊婦さんが風しんウイルスに感染すると、おなかの赤ちゃんも風しんウイルスに感染してしまい、難聴や心疾患、白内障、精神や体の発達の遅れなどの障害(先天性風しん症候群)を持って生まれる可能性があるからです。

先天性風しん症候群が起こる確率は、風しんウイルスに感染する時期に関係があります。特に、妊娠初期(妊娠1~2カ月)に風しんウイルスに感染すると先天性風しん症候群が起こる可能性が高くなります。妊娠を疑って産婦人科を受診したときにはすでに妊娠2カ月に入っていることが多いので、妊娠に気付く前から風しん対策をしておくことは、妊娠を希望する女性にとってはとても重要なことなのです。

先天性風しん症候群とは(国立感染症研究所のサイト)

風しんにかからないようにするにはどうすればいいの?

体の中に風しんの抗体があれば体の中で風しんウイルスが増えるのを予防できます

風しんは体の中に風しんウイルスに対する抗体があれば体内で風しんウイルスが増えるのを予防できます。抗体は風しんを含むワクチン(今は、麻しん風しん混合(MR)ワクチンを用いることがほとんど)の予防接種、または実際に風しんにかかることで獲得できます。

なお、風しんのワクチンは2回の接種が推奨されています。これは1回では抗体ができなかったり、抗体の値(風しん抗体価)が低かったりする場合があるからです。ちなみに、抗体ができる割合は1回接種で約95%、2回接種で約99%となっています。

風しんに対する免疫を持っているかどうかはどうやって調べればいいの?

母子健康手帳をチェックするか、抗体検査を受けます

まずは自分が風しんの予防接種を受けているかどうか調べること。そのためには、母子健康手帳を確認してください。そこに2回の予防接種の記録があればまず安心です。風しんのワクチンには、次に挙げる3種類があります。風しんワクチン、麻しん風しん混合(MR)ワクチン、麻しんおたふくかぜ風しん混合(MMR)ワクチンですが、MMRワクチンは1989年4月~1993年4月しか国内では接種されていませんでした。MRワクチンは2006年から接種可能になったワクチンです。接種を受けた年月日とワクチンの種類を確認してください。

母子健康手帳に記録がない人や母子健康手帳が見つからない人は、病院で風しんの抗体検査を受けてください。なお、現在、妊娠を希望する女性に対しては抗体検査を無料で受けられる措置を取る自治体が増えています。抗体検査を希望する人は、まず居住地の保健所に問い合わせをすることをお勧めします。保健所では検査ができる医療機関も案内してくれます。

なお、気を付けたいのは記憶に頼ることです。母などから「たぶん受けていると思うよ」と言われても、それをうのみにしないで。人の記憶はあいまいなので、記録がない場合は必ず抗体検査を受けるようにしましょう。

30歳(早生まれの29歳も含む)以上の女性は特にしっかりチェックして

風しんにかからないようにするには予防接種が有効なのですが、日本では風しんの予防接種の状況は目まぐるしく変化してきました(「ワクチンの定期接種の状況」を参照)。世代によっては接種率が低く、注意を要する人たちも。

妊娠世代で注意したいのは、1990(平成2)年4月1日より前に生まれている女性。風しんの予防接種が1度しか行われていない世代で、予防接種を受けていなかったり、受けていても風しん抗体価が低かったりする人がいるからです。

また、1990(平成2)年4月2日生まれ〜1995(平成7)年4月1日生まれも安心はできません。2回の予防接種が行われていますが、2回目の接種率が8割程度にとどまっており、この年代だからといって確実に予防接種を受けているとは限らないからです。

なお、1995(平成7)年4月2日生まれ以降は接種率は高くなっていますが、100%ではありません。というのも、学校での集団接種ではなく、医療機関での個別接種となっているので、さまざまな事情で受けていない人がいるためです。この世代の人も念のため母子健康手帳で予防接種の記録を確認してください。


ワクチンの定期接種の状況

女性が風しんの予防接種を受ける際に注意することは?

妊娠をしていないことが条件。接種後2カ月は避妊が必要です

妊娠を希望する女性が風しんの予防接種を受ける場合は、あらかじめ1カ月避妊した後に接種を受けることがお勧めです。また、予防接種後は2カ月の避妊が必要となります。

予防接種は子どもの頃を含めて2回受けることが勧められています。1回も受けたことがない人は、1度目の予防接種から最短でも1か月以上あけて2回⽬の予防接種を受けるので、大人になってから初めて受ける場合は、単純に計算しても1度目の予防接種の前1カ月から4カ月間は避妊をしなくてはなりません。とにかく早く妊娠を! と考えているのであれば、一刻も早く抗体があるかどうかを調べ、必要であれば予防接種を受けるのがお勧めです。

なお、ワクチン接種後には、発熱や発疹などの副反応が見られる人もいます。ですが、人に感染させることはありません。

すでに妊娠している女性はどうすればいいの?

妊娠中の人は風しんの予防接種を受けることができません。妊婦健診の血液検査で風しん抗体価が低いことが判明した場合は、極力風しんに罹らないようにします。

まず、感染の可能性が高くなる人混みはできるだけ避け、夫はもちろん、周りの人にも抗体検査を受けてもらい、必要なら予防接種をしてもらいましょう(妊婦の周りの人は予防接種を受けても問題ありません)。

そして、出産後は速やかにワクチンを接種すること。また、生まれた赤ちゃんにも定期接種(1歳時と小学校入学前1年間の2回)をお忘れなく。

風しんって今もはやっているんですか?

2018~19年は風しんが流行しています!

日本では2003~2004(平成15~16)年の流行を機に風しんの予防接種に力を入れるなどした成果が出て、しばらく流行が抑えられていました。ところが、2011(平成23)年から海外で風しんウイルスに感染し、帰国後に発症するケースが目立つようになり、2012~2013(平成24~25)年には再び流行。その後、落ち着いたものの、2018~2019(平成30〜31)年にかけて再び流行しています。そして、2019(平成31)年1月には2014(平成26)年以来の先天性風しん症候群の赤ちゃんが報告されました。

このように風しんが何度も流行を繰り返してしまうのは、予防接種率が低い世代があることも一つの理由です。特に、1962(昭和37)年4月2日生まれ~1979(昭和54)年4月1日生まれの男性は、公的に風しんの予防接種を受ける機会がなかった世代。また、1979(昭和54)年4月2日生まれ~1987(昭和62)年10月1日生まれは、学校での集団接種から医療機関での個別接種に切り替わったこともあって、男女共に接種率が低いことがわかっています(「ワクチンの定期接種の状況」を参照)。

男性も風しんの予防接種を受けた方がいいの?

患者数は男性の方が多数。ぜひ受けてください!

風しんの発症者の約8割は成人男性で、男性が女性の約4倍ともいわれています。女性が妊娠中に風しんウイルスに感染し、赤ちゃんに障害が起こる可能性を少しでも減らすためには、男性も風しんの予防接種を受けることをお勧めします。

自分のパートナーや職場の同僚、自分の娘や息子のパートナーなど、周囲に妊娠世代の女性がいる男性は多いはず。そんな女性たちと未来を担う子どもたちをリスクにさらさないためにも、男性も積極的に予防接種を受けるべきですし、女性たちも周りの男性に予防接種を勧めてください。

40~57歳の男性は抗体検査とワクチン接種が無料に!
(※2019年4月現在)

風しんの抗体保有率が低い1962(昭和37)年4月2日生まれ~1979(昭和54)年4月1日生まれの男性を対象に、2019年から風しんの抗体検査と風しんの予防接種(原則、麻しん風しん混合ワクチンを使用)が無料になりました(第5期風しんの定期接種)。また、1年目の2019年度は、昭和47年4月1日~昭和54年4月1日生まれの男性に、住んでいる市区町村から抗体検査とワクチン接種のクーポン券が届きます。昭和37年4月2日~昭和47年4月1日生まれの男性は、住んでいる市区町村に申し出れば、クーポン券をもらうことができます。

クーポン券を持っていれば自治体の特定健診や職場の健診の際に一緒に抗体検査が受けられ、風しん抗体価が低い人に限って予防接種が行われます。

そのほかにも全国の受託医療機関でも抗体検査、予防接種が受けられます。受けられる医療機関は厚生労働省のホームページで確認してください。期間は2022年3月末までです。

結婚準備を始めたらまずは母子健康手帳をチェック!

結婚式ではふたりの生い立ちをムービーなどで紹介する人も多いでしょう。ムービーを作るために、昔のアルバムを見たり、親に思い出話を聞く機会もあるはず。そんなタイミングを利用して、親から母子健康手帳を見せてもらってください。母子健康手帳で風しんの予防接種の記録をチェック! 記録がなければ早めに風しんの抗体検査を受けるようにしましょう。

風しんについてさらに詳しく知りたい方は、以下のリンク先も参考にしてください

風しんについて
風しんについて(厚生労働省)
風しんQ&A(国立感染症研究所)
風しんの発生状況について
感染症発生動向調査(国立感染症研究所)
東京都内の風しんの発生状況(東京都感染症情報センター)
先天性風しん症候群とは
先天性風しん症候群とは(国立感染症研究所)
多屋馨子先生
多屋馨子先生 (国立感染症研究所 感染症疫学センター第三室 室長)

1986年、高知医科大学医学部医学科卒業
同年、大阪大学医学部小児科学講座入局、大阪大学医学部附属病院小児科、大阪市立小児保健センター、大阪市立城北市民病院、大阪市立桃山病院感染症センター等で研修医・勤務医
1988年~上田重晴教授、奥野良信助教授のもと、麻疹ウイルス、インフルエンザウイルスの基礎研究に従事
1990年~山西弘一教授のもと、ヒトヘルペスウイルス6,7,ヒトサイトメガロウイルスの基礎研究に従事
1994年、大阪大学医学部微生物学講座助手、医学博士(大阪大学)
1996年、大阪大学医学部小児科学講座助手
2000年、大阪大学医学部附属病院感染症対策部兼務
2001年、国立感染症研究所感染症情報センター 主任研究官
2002年より現職
日本小児科学会専門医、Infection control doctor(ICD) 認定医、社会医学系専門医・指導医

【ストップ風しん】妊娠を考えているのなら、風しんの免疫チェックを!