ゼクシィ PRODUCED BY RECRUIT

 

ゼクシィ最新号をチェック!

ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

38
伝統×レトロな和の大人婚
石川県

地元の神社で昔ながらの神前式に、料亭の空間を生かしたレトロモダンな披露宴。
2つの和のスタイルで落ち着きと華やぎのある大人のウエディングを叶えた。

地元での挙式
家族や親戚に見守られて嫁入りを実感

新郎新婦は同じ町の出身で、挙式を行う地元の神社は新郎の親戚であり、新婦も子どもの頃から慣れ親しんでいた社。新婦は実家で家族に見守られながら花嫁支度をし、新郎親族に式を挙げてもらったことで、家族の絆をより強く感じるお嫁入りとなった。

花嫁支度は実家で。お化粧、髪結い、白無垢の着付け…。徐々に花嫁姿が整っていく新婦をいとおしそうに見つめる祖母
花嫁支度を終えた新婦。出立を前に、家族一人一人に手紙を渡し、感謝を伝えた
実家の仏壇に手を合わせ、これまでずっと見守ってくれた先祖へ嫁ぐことを報告
緑すがすがしい境内を拝殿へと参進。神社は新婦が通った小学校のすぐ隣。ずっと親しんできた社での挙式に、縁の不思議さを感じながら歩みを進めた
式は新郎叔父が執り行ってくれた。両家の親族に見守られ、「厳かな雰囲気で、身が引き締まる思いだった」と新婦
挙式に向かう時に父と乗ったタクシーでは、寂しくて父の顔を見ることができなかった新婦。挙式後、新郎と披露宴へ向かう時には、うれしさで満面の笑み
ゲストとの触れ合い
大杯回して粋な大人のおもてなし

披露宴ではゲストにゆっくりくつろいでもらいながら、新郎新婦もみんなと触れ合う時間を十分に取りたいということで、ケーキ入刀や生い立ち映像などを行わないシンプルなプログラムに。唯一取り入れた演出は、ふたりが大杯で酒を振る舞うテーブルラウンド。その豪快さに会場は大いに盛り上がった。

披露宴入場の新郎新婦。新婦はずらりと並ぶ友人たちの着物姿に感動。「和婚なので、着物歓迎と伝えていましたが、本当にみんな華やかでうれしかった」
顔が隠れるほど巨大な大杯はめでたさいっぱい。ゲストのテンションも上がる!
ジュースを注いでもらっているのは新婦のめい。大杯に挑む様子は真剣そのもの
新郎中座のエスコート役に指名されて笑顔の祖母。新郎から感謝のプレゼントも
レトロ×ゴージャス
懐かしく、あでやかな和の空間

披露宴会場の料亭は、江戸時代末期から明治、大正、昭和、平成と、それぞれの時代に造られた空間が一つになった重厚なたたずまい。歴史を重ねた建物から醸し出されるビンテージ感に、華やかさをプラスした個性的なしつらえでゲストを出迎えた。

レトロな引き振り袖に黒い帯をきりり。チュール付きのウエディングハットで和洋ミックスのハイカラコーディネート
料亭の玄関前には、年季の入った家具やトランクを重ねて、アンティークな趣に
受付そばのゲストを迎えるディスプレイは、金屏風、金襴(きんらん)の帯、松の盆栽といった豪華な組み合わせ。披露宴への期待が高まる
高砂席は、花と共に古めかしいキャンドルスタンドやフォトフレーム、古書などを合わせてニュアンスのある装飾に
紫や濃い紅など深みのある色合いの花々をデコラティブな九谷焼の花瓶に。大人の和婚に似合いのレトロシックな装花
Bride & Groom
加藤 元起さん 麻美さん
それぞれが地域の青年団で活動し、祭りなどでは顔を合わせていたというふたり。共通の知人からの紹介で、交際がスタートし、1年半を経てゴールイン。
会場
挙式:清水八幡神社(石川県河北郡津幡町)
披露宴:金澤町家料亭 壽屋(石川県金沢市)
企画:ブライダルブティック ベージュ(石川県金沢市)
挙式日
2017年5月20日
ゲスト数
57名
当日のタイムスケジュール
0630
新婦、実家で支度スタート
1000
挙式
1230
披露宴
1300
新郎新婦中座
1330
新郎新婦お色直し入場
大杯を持ってテーブルラウンド
高砂席でフォトサービス
1515
披露宴お開き
文・構成/赤須朋子