こんなとき、どうしたらいい?
教えて! 結婚の常識&マナー
結婚準備をスムーズに進めるための常識&マナーをチェック!
意外と見落としがちなポイントを、結婚マナーの先生にお聞きしてきました。
今月の相談
親へのあいさつ
親への結婚報告、彼も私もうまくあいさつできるか心配です。つつがなく終わらせるために、気をつけるべきことを教えてください。
(P.N. カナ 27歳)

結婚マナーの先生が伝授 「これだけはおさえたい、4つのポイント」
- point1
- あいさつ当日までのダンドリが肝!
事前の情報交換を念入りに
あいさつ当日までに、親と相手の両方に、それぞれの情報をしっかりと伝えておきましょう。趣味や嗜好など話が盛り上がりそうな話題と、避けたい話題の両方を確認しておくと安心です。特に、親に相手のことを話す際には、相手の年齢、略歴、職業、趣味、家族構成などの基本情報に加え、「なぜこの人を選んだのか」というポイントを伝えておくと良いでしょう。
自分の親へ結婚の報告をしたあとは、あまり期間をおかずに、相手のの親へのあいさつの日取りを決めるようにしましょう。
- point2
- 「相手にどう理解されたいか」
清潔感のある身だしなみがマスト!
第一印象を左右する大切な要素である服装は、清潔感を第一に考えて。「相手にどう理解されたいか」を基準に、社会人としてのおしゃれの範囲できちんと感を演出しましょう。
手みやげは、相手の親の喜びそうなものをリサーチして用意。高価なものはかえって気を遣わせてしまうので、3000〜5000円程度で、お菓子やお花、お酒など、形に残らないものが無難です。忙しくて準備する時間がなかったとしても、くれぐれも相手の家の近所で買わないように。あいさつに行く前に、自分の親に相談してみるのも良いでしょう。
- point3
- つねに受け身の姿勢で
誠実な受け答えが好印象に
着席してひと息ついたら、体制を整えて早めのタイミングで結婚の話を切り出して承諾を得ましょう。会話をリードするのは、基本、相手の親なので、つねに受け身の状態で、質問に対して誠実に答えていく姿勢が好印象につながります。
すでに顔なじみだったり、互いの家を行き来していた場合でも、けじめとしてきちんとあいさつすることが大切です。また、あいさつも済んでいないうちに自分たちだけで決定事項を作るのはNGです。結婚に向けて式場見学など準備を進めていたとしても、伏せておくようにしましょう。
- point4
- 何のために来たのかを意識して
最後まで気を抜かずに!
「結婚の承諾を得るために来た」という目的をつねに忘れず、お酒は勧められても一杯程度にとどめて飲みすぎないようにしましょう。あいさつのあと、食事を勧められるケースが多いようですが、一度は断るのがマナー。もし二度誘われたらその時は受け入れましょう。長くても2~3時間くらいの滞在で失礼するのが常識です。
歓談中、会話が途切れて困った時には、自分の幼少時代の話や家族、ペット、食べ物のことなど、あたりさわりのない話題がおすすめ。最後まで気を抜かずに、帰り際に改めて感謝の気持ちを伝えるのをお忘れなく!
教えてくれたマナーの先生
安部トシ子 株式会社オフィース・マリアージュ 代表取締役
日本で初めて、クイーンエリザベスII世号における本格的なウエディングプロデュースを任される等、「一人一人の心に残る結婚式」にこだわり、数多くのオリジナルウエディングを手がける。ホテル・式場のコンサルティングや各種講演などを実施する傍ら、ウエディング情報誌での執筆も行なう。『安部トシ子の結婚のバイブル』をはじめ、 その他、著書、監修書も多数。http://www.office-mariage.co.jp