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ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

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コンフェッティ舞う“蝶よ花よの結婚式”で主役に
神奈川県

プランナーは新郎新婦の軌跡をヒアリングし「どこまでも相手のために頑張れるおふたりだから、結婚式は自分のために輝き、主役で行きましょう」と背中を押した。そう、ちやほやされるような“蝶よ花よ”の一日に♪

 
合言葉は
人とは違う
予測不可能なプログラムが次々と……!

結婚式の準備期間は2年間。「王道ではなく、見たことがないような結婚式でみんなを驚かせたい」と試行錯誤を重ねてきた。まず始まったのは挙式ではなく披露宴。意表を突いて和装で現れたふたりは、早くも大歓声に包まれた。

ふたりの共同作業はケーキセレモニーではなく、生け花のパフォーマンス。「彼がノリノリだったので、私の緊張も吹き飛んで楽しくできました」と新婦
メイン料理は結婚式では珍しいハンバーグだが、素材はスペシャルにブランド鴨・最上鴨を用いている。料理人の新郎も納得の一皿
何事も突き詰める性格の新郎は落語好きが高じ、披露宴ではふたりが出会ってから付き合うまでの物語を漫談にのせて披露。高座布団は親族からの結婚祝い
新郎の祖母宅、新婦実家がある千葉では大原はだか祭りが有名でふたりが出会うきっかけにもなった。中座はお祭りのように、いとこが新郎を担いで勇壮に
お祭りの地元地区のトレードマークはオレンジの鉢巻き。それにちなんで、和装の花飾りもオレンジに
「和装の披露宴から始まる」ふたりの結婚式のために、いとこたちも和装で参列。新郎家のみんなは新郎の片思い時代からふたりを応援してくれていた
花々に
包まれる
コンセプトは“蝶よ花よ”

元職場上司は、新郎が後輩のミスも黙って責任を取る姿をスピーチしてくれた。一方、新婦は学生時代に打ち込んだバスケで司令塔を務めるも、部長に推されると「私は部長を支える役が向いている」と副部長に。ふたりはいつも縁の下の力持ちで控えめだから、今日は蝶や花に包まれる主役の一日に!

高砂席は、シャクヤクの大きなリースが華やか。お色直しで白ドレスをまとった新婦は、その場で新郎にファーストミートを。思わずふたりとも涙が溢れた
ファーストミートに感動した新郎からサプライズ。モニターには、こっそりスタッフと小枝アクセサリーを作る姿が上映され、完成品を新婦の髪に♪
毎年の誕生日に花束を贈る新郎。花の本数が持つ意味合いをいつも考えてきたが、結婚式では「あなたは完璧です」を意味する10本のバラをプレゼント
淡いピンクのシャクヤクにチョウが舞う、まさに“蝶よ花よ”の世界が広がる
ゲストのネームタグは海外の作家に依頼した。ナプキンの色や折り方、手作りペーパーアイテムも会場の雰囲気に合うように試行錯誤した
ふたりが中座中、花いっぱいの高砂席は人気のフォトスポット。新婦父母を中心に友人たちが楽しく記念撮影する一こまも
言葉を尽くす
ゲスト一人一人に手紙のプレゼント

披露宴後半、新郎新婦がお色直しから帰ってくると徐々にセレモニーのしっとりモードへ。ふたりが1カ月前からしたためたゲストへの手紙が一人一人に届けられ、全員が黙読する静かで温かな時間に……。

「父はたっぷりと甘えさせてくれました」と新婦。友人のように仲良しで何でも話せる間柄だそう。その父と入場することも一つの夢だった
高砂席に向かう途中で、母からブーケを授かるセレモニー。気丈な母が涙目になっていて胸いっぱい……
にぎやかに盛り上がった披露宴から一転。ゲストに手紙が配られるとみんな真剣なまなざし。中には涙を流す人も
「席札の裏では書き足りない」と便せんにびっしりメッセージ。結婚式という特別な場に参列してほしかった理由をしたため、日頃の感謝を伝えた
新郎家は父、新婦家は母からはなむけの言葉。「失敗してもいいから何度でも立ち上がりなさい。泣きたいときには泣きなさい。最後はいつも笑いなさい」
そして新婦は誓いの言葉で主役宣言。「時には自分のために人生を楽しもう。どちらかが嬉しくなればもう一方も嬉しくなり、互いの人生が豊かになる」と
Bride & Groom
タカヒロさん マドカさん
幼い頃から、みこしが海に担ぎ込まれる千葉の大原はだか祭りに参加していたふたりは、大人になってお祭りで出会った。新郎のいちずな片思いの末に結婚!
会場
UNION HARBOR(神奈川県横浜市)
挙式日
2019年6月9日
ゲスト数
98名
当日のタイムスケジュール
1230
オープニングムービー
ウエルカムスピーチ
新郎元職場上司によるあいさつ
新婦上司による乾杯あいさつ
1305
プロフィールムービー
ゲストインタビュー
1340
生け花パフォーマンス
新婦、義姉と中座
新郎が落語披露
新郎、いとこたちと中座
1415
新婦、父と再入場し母からブーケを受け取る
高砂席で新郎にファーストミート
サプライズで新郎から贈り物
1440
ゲスト全員が手紙を黙読
親からふたりへはなむけの言葉
1450
挙式
エンディングムービー
集合写真撮影
退場
構成・文/千谷文子 撮影/松本朋之 取材協力/CRAZY WEDDING(プロデュース)