ゼクシィ

ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

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迷惑かも、と案じていた
心が晴れた結婚式
鹿児島県

「人を呼んで祝福してもらうなんて申し訳ない」と感じていた新郎。周囲から勧められた結婚式でゲストとの一体感を味わった。「呼んでくれてありがとうと言われ、結婚式に呼ぶことは良いことなんだと知りました」

 
ココ、と
思えた場所
自分たちの結婚式をイメージできた

友人から勧められて出掛けた先は、歴史的建造物である県政記念館(旧鹿児島県庁舎本館)2階にあるフレンチレストラン。「ココなら隠れ家的で恥ずかしくないし、ゲストも気軽に食事を楽しめそう」と結婚式会場決定。意外な場所と出合って初めて、自分たちの結婚式が具体的にイメージできた。

敷地内の芝生スペースで人前式。見知らぬ観光客から「HAPPY WEDDING!」と声を掛けられ、照れくさいけど……やっぱりうれしい!
芝生を背に印象的な二本柱のそばで新婦の入場を待つ新郎は堂々としているように見えて内心ドキドキ。「このときは頭の中が真っ白でした……」
2年前に他界した新婦父の代わりを務めたのは新婦弟。前撮りに使われることも多いフォトジェニックな階段をきょうだい並んでゆっくりと下りていった
ブーケはフラワーショップを営む新郎おじが作ってくれた。たっぷりとしたキャスケードのデザインがクラシカルなロケーションにぴったり
ふたりが入場すると、ゲストは一斉に振り返って温かな拍手で迎えた。新婦のヘアはエクステを使ってプチアレンジしている
一体感を
味わえた
ゲストも新郎も一緒に笑った披露宴

披露宴のプログラムは新婦がリード。新郎の職業にちなんだ左官ゴテによるファーストバイトや新郎に内緒で準備したサプライズなど、レストラン全体が一体感に包まれる演出の数々に、新婦はもちろん、新郎もゲストも全員が笑顔に。

サプライズのダンスにゲストも飛び入り参加。「あのシーンが一番楽しかったです。なんだろう……ゲストと一体感が味わえた!」と新郎は大絶賛
ファーストバイトで新郎が取り出したのはスプーンではなく左官ゴテ! 「左官職人としての誇りを持って一途に続けている彼と結婚できて幸せ」と新婦
「結婚式というより、おいしい料理をゲストに食べてほしくて」とふたり。前菜から始まり、魚料理、肉料理と続くフルコースをゲストと一緒に味わった
主役は「自分たち」ではなく「全員」。老若男女を問わずに参加できる「〇×クイズ」も開催して新郎新婦とゲストがより親密になれる時間を過ごした
さまざまな種類のプチケーキをたくさん用意してビュッフェ形式で振舞った。小さなゲストも取りやすいように、と見守る新郎の視線が優しい
ゲストが届けた思い
「ありがとう」はふたりにとって魔法の言葉

ブーケを作った新郎おじだけでなく、ネイルや髪飾りやリングピローも友人が手作り。証人やリングボーイをゲストにお願いして、司会者から名前を読み上げてもらった。ゲスト全員がふたりの結婚式を楽しみ、「呼んでくれてありがとう」と笑顔で家路につく様子をふたりは感慨深げに見送った。

友人手作りのリングピローを手に芝生の上を駆け抜ける新郎おいは4歳。「かおりちゃん、はい!」と元気よく渡す様子に参列者はにっこり
新郎友人夫妻に証人をお願い。結婚宣誓書にサインをもらった。「素敵なご夫婦なので私たちのお手本になってください、という意味も込めました」と新婦
色打ち掛けに合わせた個性的なブーケも新郎おじの気持ちがこもった作品。「ゼクシィ仕様だから!」という照れ隠しの言葉を添えて笑顔で渡してくれた
左官ゴテのファーストバイトにゲストはあんぐり。新郎がさすがのコテさばきで上手にケーキをすくうとたちまち「わぁ!」という歓声が沸き起こった
プチギフトとして準備したのは、新婦が考え、新郎が手作りしたハーバリウム。一人一人に手渡すと「今日は呼んでくれてありがとう」の言葉が
Bride & Groom
北吉良慎さん かおりさん
友人だったふたり。2年前に新婦父が他界したのをきっかけに新郎が結婚を意識。交際を申し込み、一直線に突き進んだ。
会場
挙式日
2018年12月2日
ゲスト数
55名
当日のタイムスケジュール
1200
芝生の上で人前式、
誓いの言葉、指輪交換、誓いのキス、
証明書サイン、立会人サイン
1230
新郎新婦入場、
ウエルカムスピーチ、子どもたちの
発声で新郎新婦が全員と乾杯
1245
ケーキ入刀、
左官ゴテでファーストバイト
プレゼントプルズ
1255
新婦が新郎妹と中座
1305
新郎が友人と中座
1315
新郎新婦再入場、ひと言スピーチ
1325
新婦から新郎へのサプライズ
1335
デザートコーナー、
〇×クイズ、テーブルフォト
1410
花嫁の手紙、親ギフト贈呈
1420
両家代表謝辞、新郎謝辞
1500
新郎新婦退場、送賓
構成・文/水野康子