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ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

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嬉しくて、嬉しくて。ラストに待望のプロポーズ
東京都

ショートヘアの花嫁は大型バイクに乗り、空手の経験も。「私にはフラワーシャワーは可愛すぎ」とライスシャワーにした。そんな新婦だがプロポーズと共に指輪が贈られると嬉しくて、嬉しくて、何度もその輝きを見た。

 
舞台は
歴史的建造物
披露宴は元女学校の食堂で

都心の騒々しさを感じさせない、閑静な住宅街に立つ元女学校。披露宴はかつて女学生たちが集った食堂で開かれ、小さな木造の椅子も当時使われていたものを復刻したのだそう。ゲストは、温もりあるレトロな空間に迎え入れられた。

間もなく築100年を迎える、大正時代建築の国の重要文化財。ガーデンのグリーンに、緑色の屋根や幾何学的な窓のデザインが美しく映える
かつて、ここに通った女学生のように。ふたりはゲストと椅子を並べて料理と会話を楽しんだ
設計はフランク・ロイド・ライト。「火のある所には人は集まり、団らんの場を共有する」と考え、建物にはいくつもの暖炉を配した。高砂席の後ろにも
披露宴会場はブラウンのラインが美しい空間で、枝葉を広げた木々の装飾がよく似合う
「赤座海老と白身魚のブレゼ」など、目にも美しいフランス料理が供されて感嘆の声が上がった
デザートタイムは、建物の特徴がよく表れた自然光が降り注ぐホールへ移動。ライスシャワーを使ったゲームも行った
一世一代の
誓い
新郎手作りの指輪で堂々プロポーズ!

披露宴中に上映するプロフィール映像は新婦が制作した。準備期間中に「プロポーズはないまま……」というテロップが気になって、「このまま納品していい?」と新郎に尋ねると、軽くOKの返事。内心ガッカリした気持ちのまま、披露宴でもそのテロップは流れたけれど……。

デザートタイムの会場に移動すると、再びスクリーンに新郎が。そこはふたりで結婚指輪を作った工房。新郎は友人と再訪し婚約指輪をこっそり作っていた
驚いた新婦は、こぼれそうな涙を瞳にためて、幸せいっぱいの笑顔。映像の中のシャイな新郎は「もらってね」と親指を立てておどけたけれど……
ゲスト77名の前でひざまずき、手作りのエタニティリングを贈って堂々プロポーズ!
ずっと待っていたこの瞬間を、みんなに見守ってもらうことができ、心弾ませた新婦は「ほら♪」とばかりにリングをお披露目
その後もずっと薬指のエタニティを見て、嬉しくて、嬉しくて……♪ 横の新郎も“幸せのしたり顔”
もえぎ色の
和装で式
晴れ姿は、薫風吹き渡る5月にお似合い

ガーデンや建物にあしらわれたグリーンが美しく、また新郎が好きな色ということもあり、ふたりは緑の衣裳をまとった。一鷹さんはモスグリーンの紋付き袴、美穂さんはもえぎ色の引き振り袖。新鮮な晴れ姿のふたりが現れると、挙式会場は歓声に包まれた。

講堂で行われた人前式。父とバージンロードを歩くと祝福の声が飛び交い、シャイな新婦は恥ずかしさのあまり手で口を覆って入場した
オリジナル誓いの言葉を読み合い、ゲストにお披露目。大切な人たちによる、結婚の承認の拍手に包まれた瞬間
相手のものを作り合ったマリッジリング。挙式会場の入り口に思い出の写真と共に飾って、見てもらった
その指輪を一人一人に触れてもらえるように、全員でリングリレーを。ゴールの新婦父は指輪と記念撮影もしていた
ゲストの祝福を受け、ライスシャワーで退場するふたり。緊張も解けて大きな笑顔に
Bride & Groom
岩田 一鷹さん 美穂さん
新郎は作業療法士、新婦は看護師。共通の趣味のバイクで意気投合した。熱帯魚、車、剣道と新郎も多趣味。新居は、DIYが得意な新婦父が内装をログハウス風にしてくれたそう
会場
重要文化財 自由学園明日館(東京都豊島区)
挙式日
2018年5月6日
ゲスト数
77名
当日のタイムスケジュール
1100
挙式
1200
開宴、ウエルカムスピーチ
主賓あいさつ、乾杯
ケーキセレモニー
1245
新婦、元職場先輩と中座
新郎、上司と中座
プロフィール映像上映
1315
再入場、各卓フォトラウンド
デザートタイム
ライスシャワートス
サプライズプロポーズ
1400
新婦、手紙朗読
花束贈呈、新郎父謝辞、新郎謝辞
退場、エンディング映像、お見送り
構成・文/千谷文子 撮影/西川節子
取材協力/コルドンブルー(プロデュース)