ブシュロン

BOUCHERON(ブシュロン)

165年以上の伝統と職人技を誇る、パリ・ヴァンドーム広場にブティックを構えた最初のハイジュエラー。

1858年の創業以来、フランス流エレガンスの最高峰であるハイジュエリーを創造し続け、世界中の王侯貴族やセレブリティを魅了。自由で大胆な精神によって創り出される作品は、時代を超えて愛され続ける。

Brand Story ブランドストーリー

世界中の王侯貴族やセレブリティに愛されるメゾン ブシュロン。ハリウッドやカンヌなどでの映画祭では、ブシュロンのジュエリーを身に着けた女優たちがレッドカーペットを華やかに彩る。その美しい輝きは、今も昔も多くの女性たちの心をつかんで放さない。
ヴァンドーム広場にブティックを構えた最初のハイジュエラー
高級ブランド店やホテルが軒を連ねることで知られるパリのヴァンドーム広場。ひと際目を引く数々の高級宝飾店の中でも、最も早くこの地に出店し、最も大きく美しい店舗を構えるのが、ブシュロンだ。

ブシュロンは1858年、フレデリック・ブシュロンによって創業された。その当時まだ28歳だった彼は、まずパレ・ロワイヤルにブティックを構えた。才能と先見性、ビジネスマンとしての才覚を持ち合わせたフレデリックは、瞬く間にブシュロンを世界に冠たるハイジュエラーへと成長させていく。

ブシュロンが得意としたのは、スネークやカメレオンなどの動物、花や植物、雨粒などの自然をモチーフにしたアール・ヌーボー様式のジュエリー。1878年には木の葉をモチーフにした「フォーリッジ」ネックレスで、パリ万博のグランプリを獲得し、その名声を世界中にとどろかせることとなった。

1893年、フレデリックは新しいブティックをヴァンドーム広場26番地にオープンさせる。そこは広場の中で最も日当たりがよい場所だ。ウインドーに飾られた宝石が最も美しく光り輝く場所を選んだと、のちに伝説として語られるようになった。
最上階にあるアトリエが象徴する職人本位のポリシー
パリ・ヴァンドーム広場26番地に店を構える本店の最上階は、職人たちのアトリエとなっている。眺めと日当たりがよい場所をアトリエにしたのは、ブシュロンが職人を大切にしていることの現れ。フレデリックはまた、ジュエリーを発表する際には尊敬の念を込めて職人の名前を付記することもあり、これは当時では非常に珍しいことだったという。

職人たちはアトリエで最低でも12年の見習い修業を積んで一人前となり、ほとんどの人が一生をブシュロンのジュエリー創りに捧げる。ブシュロンを象徴する優れた技術と高いデザイン性、時代を先取りする革新性は、こうした職人たちにより着実に育まれ、継承されていった。これがブシュロンを今も昔も時代を代表するジュエラーとして輝かせている大きな要因のひとつだ。

高い技術によって生み出された美しいジュエリーは、世界の王侯貴族に愛された。ロシアのアレクサンドラ皇后やイギリスのエリザベス皇太后は、ブシュロンのティアラを生涯愛したことで知られている。また、イランのパーレビ国王は、国家財宝を全てブシュロンに鑑定するよう依頼し、のちに公式な財宝管理人にも指定した。
貴重な宝石はどこよりも先ににブシュロンに持ち込まれる
ブシュロンは高品質の宝石しか扱わないことでも有名。この姿勢は創業当時から変わらず、貴重な宝石が見つかればどこよりも先にブシュロンに持ち込まれるといわれるほどだ。その評判を一手に担うのが、宝石鑑定と宝石購買のディレクター(通称ストーンハンター)のティエリー・ロベール。彼は親子2代でこの仕事につき、ブシュロンのジュエリー創りを根底から支えてきた。

数々の宝石の中でも、ダイヤモンドにはとくにこだわりを持つ。ブシュロンの商品に使用するダイヤモンドは、独自の品質規格によって選ばれるため、「ブシュロンのダイヤモンドは、ほかとは輝きが違う」と、驚きを持って語られることも多い。こうしたクオリティーの高さはブライダル・コレクションにもいかされており、世界中のセレブリティやファッショニスタにも愛用者が多いことで知られる。

ハイクオリティーなジュエリーはもちろんのこと、ブティックのコンセプトや上質なおもてなしに至るまで完璧を求め、人々を魅了してきたブシュロン。その姿勢はこれからも揺らぐことなく、ジュエリー界をリードし続けることだろう。