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兄弟は両の手

更新:2015/4/23 08:00








ずっと連絡を取っていない弟から久々のメール。
何かと思えば

「俺、結婚するわ」

と、たったの一行。


夫と共に本州へ引っ越してからの3年間、
一度も連絡を取ることは無かった。
別に何をしているか知りたいと思ったことも無かったし、
実際どのように過ごしているかは親から聞く位しか知らない。





昔から仲は良くなかった。



口から生まれて出てきたかのような、口達者で生意気なやつ。
話したくも無い、と思っていた時期もあった。

歳が離れている兄弟は仲が良いなんて、一体誰が言ったんだろうか。
5歳も離れているので 「親をとられた」なんて思うことは無かったけれど
今思い出しても実に可愛げのないやつだった。

私が高校に入ってからは少なくなったけれど
本当に毎日といって良いほど喧嘩していた。



結婚する、ということはプロポーズをしたのだろうか?
あいつが?なんだか想像するととってもおかしい。
へたれなのにそんなことできたんだろうか。
自分がプロポーズされたときに、噛み噛みだった夫を思い出した。


彼女はどんな女性なのだろうか。
まああまり関わる事は無いだろうけれど、あいつとこれからやっていくには大変だろう。
会ったことも無い女性のこれからの苦労を考えているときに、知らない番号から着信があった。










出てみると、その「会ったことも無い女性」からだった。
結婚の挨拶で直接連絡してきたのか?
いきなり連絡してくるなんて何か用があるのだろうか。




「突然のお電話で申し訳ありません。
 これからお世話になります。よろしくお願い致します。」

割としっかりしている女性のようだ。
そうでないとあいつとは付き合っていけないか。

「今日お電話したのはご挨拶ももちろんなのですが、
 結婚式の内容についてご相談したくってお電話したんです」

 
そういえば先日案内状が届いていた。
もう札幌に住まいを構えているのか、と思ったっきり返事を出していなかった。


「私たちは人前式と言って、神様に誓いを立てるのではなく
 お越しいただいた大切な皆さんに誓いを立てるスタイルの挙式にしたんです。
 式中にぜひ、お姉さんにお手伝いいただきたくって。
 誓いの問い掛けをお姉さんに言ってほしいんです、弟君には内緒で。」


誓いの問い掛け?
病めるときも、健やかなときも、というあれだろうか?
どっちにしろ受けることは出来ない。
だって、正直に言えば私達は「不仲」なんだから。


「お姉さんと弟君が仲が良くないことは聞きました。
 でも、弟君はお姉さんと仲良くしたいと思ってるはずなんです。
 聞いたわけじゃないけれど、弟君からお姉さんの話を聞いてるとわかります。

 お義母さんからも、本当に小さな頃は仲が良かったって聞きました。
 私たちの結婚を機に、少しでも近づけたら良いなって私のわがままなんですけど。
 お手伝い、いただけませんか?」




小さな頃は仲が良かった。
そうかもしれない。

あいつが生まれる前、私は幼稚園に通っていて
帰ってくるとすぐに母にかけよって毎日絵本を読み聞かせていた。
まだ見ぬ弟に、早く会いたいよ、一緒に絵本見ようねって。

初めて見る赤ちゃん。
一挙一動が面白くって、可愛くって。
私の弟なんだって思ったらお世話したくてしょうがなくって
生まれてからは常にくっついていたような気がする。


弟は体が弱くって入退院を繰り返していた。
その頃から、あまり弟のそばによることがなくなったかもしれない。
母も父も弟のことで忙しく、簡単に言えばきっと寂しかったんだろう。

小学校に入って、兄弟仲の良いクラスメイトの話を聞くと
羨ましかったことを思い出した。


あんなに小さくてぷにぷにで、可愛かった弟だったのに
いつから弟のことを「あいつ」「お前」なんて言う様になったんだろう。







昔のことを思い出していたら、私は無言になっていたようだ。
彼女も無言で待っている。

「ありがとう。考えてみる」と一言伝えて電話を切った。



誓いの問い掛け、と言うものを調べてみると
新郎新婦の人柄やエピソードを含めて誓いの言葉を問いかける、というものらしい。

弟とのエピソード。
二段ベッドをどちらが使うか喧嘩をしたこともあったし
私のお菓子を弟が勝手に食べて喧嘩もしたし・・・
やっぱり喧嘩ばかりだ。


生意気な奴だけど、彼女の言うように可愛い時期もあったし
その頃を思い出すと「弟が結婚する」と言うことがほんのちょっと寂しく感じた。


誓いの問い掛け、考えてみるか。
昔を思い出すために、明日幼少期のアルバムでも引っ張り出してこよう。

その前に返信はがきを返さなきゃ。
本州から行くんだから、美味しい料理期待してると
プレッシャーでもかけておくか。



げすと.JPG




全然気に留めていなかった弟の結婚式。
ちょっとだけ、楽しみになった。




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