家族と呼ばれて。

私には　大切な　家族がいる。

きっと　みんなにも　たいせつな人が　いる。



今日のパーティーが無事に　ひらいたら
私、おふたりに　きちんと　伝えたいことがある。


～　いつも　打合せから帰るとき

　　　　　　　
　　　　　　　どんな雪の日でも　雨の日でも

車の窓を全開にして

　　　　　　道を曲がったその先まで　挨拶をしてくださっていたこと　～

『私、一生　忘れません。』





おふたりが結婚式をする場所、に
たまたま選ばれて　偶然に出会えた私たち

おふたりは　それを　運命だと受け入れ　まっすぐに信じ
出会えた人たちに　愛情をそそぐ

～　「なにか　壁にぶちあたった時には　僕たちのことを思い出しなさい」
　　　　　　

　　　　　「つらくて　苦しくて　困ったときには　いつでも相談しなさい」　～

なんで、どうして？

偶然に出会ったお客様なのに
私のことを　真剣に想い、はげましてくださるおふたりの存在が
心の中で　どんどん大きくなっていく。


おふたりの結婚式が幕をとじようとしている
でも、そうではなかった。

お部屋に戻って　おふたりは大好きなビールを飲みながら
いつもの　微笑みで　語り合っている。

そして、視線は　こちらに向いて。
「あんね、今日は　ほんっとに　ありがとう。
　　　最高だった。

ひとつね、　俺らからのお願いがあるんだけど、
聞いてくれない？」


なんとなく、その先に出てくる言葉が　わかって
目の前が　ぼんやりと滲んで　
何かがあふれ出そうになるのを　
私は、我慢した。




『　これからも、末永～く　よろしく頼むねっ！！』


そういって　おふたりに　
顔が　ぺちゃんこになるほどに
身体も　痛いくらいに　ぎゅーっと
抱きしめられた。

お部屋に挨拶にきてくれたMC,ヘアメイクスタッフ、カメラマン、、
お料理を届けてくれたサービススタッフに、駐車場のスタッフに、、
みんな　みんなを　抱きしめてくれる。

『だって、そうじゃーん。　
　　　ここで出会えた皆は　もう　俺らの・・・　家族なんだから！！』

ご新郎様は　いつもと何にも変わりない微笑みをうかべて
当たり前のように　そう言うけれど、
それが　どれほど嬉しいことか　
もう私ひとりでは　この気持ちは　受け止めきれなくて・・・

でもそんな心配は必要なかったみたい。

パーティーは華やかに・・・
笑いと涙に包まれて・・・

ゲストをお見送りしたあとのこんな裏舞台。


『　さぁ、俺らに　こんなに大家族が出来た！
　　　　　忙しくなるぞっ！来月は　大宴会だぁ～！！』







本当に　ユニークなご新郎様を　そばに

「　もう、さみしい！！！！」って　　笑いながら　
ただ　ただ涙が止まらないご新婦様。


なんて幸せな日なんだろう

家族と呼ばれて。

出会えた奇跡に　心から　感謝しています。
この素晴らしいご縁を　一生大切にすることを　ここに誓います。