似たもの同士

つい先日　私は結婚式を挙げた
緊張して当日はあっという間だった

考える間もなく過ぎた1日だったけど
特に印象的だったのは
親友の泣きじゃくる姿

昔からの幼なじみで　何でも話せて
家族以上にいつも一緒
好きな物も一緒で 本当によく似ていた

会った瞬間　泣いて抱きつかれて
挙式入場の時も 誰よりも泣いて
花嫁の手紙の時は　泣きすぎて
周りに気をつかわれていたらしい

「泣きすぎ！」あきれながらも
とても嬉しかったのを覚えている

そして今日は
なんとその親友の結婚式

式の日にちが近い！そんな風に驚いた時が
もう懐かしく感じた

一緒に準備してきた　花嫁仲間から
今度は、先輩花嫁として
なにか出来れば..と思い

お支度のお部屋に手紙をを届けに行った
「入るよ！」いつも一緒にいた親友は
ドレスを着て
今まで見たことのないぐらいキレイな姿でそこにいた

どこか遠くへ行っちゃいそうな寂しさと
念願の日を迎えられた嬉しさが
一気に込上げて　思わず涙が溢れた
そのあとも泣き過ぎて正直よく覚えていない

後日「泣きすぎだったから！」と
笑いながら話す親友
「あなた程じゃない！」と、私も反論する

これからも私達の大切な1日を
振り返ることがあると思う
でもきっと どっちが泣きすぎたかなんて
分かるはずがない

「やっぱり、似たもの同士」
写真のデータが完成し
同じ表情の自分達を見て笑った