カッコいいお母さん

僕は幼い頃に父が他界し
そこから　母が女手ひとつで育ててくれた。

僕には兄がいて　男二人を
育てるのはどれだけ大変だったことか。

いよいよ僕も結婚する時がきて
「上司の方の席は？」「仲いいお友達は？」
結婚式の席次表を見ながら　母は何だか張り切っている
せっかくだから　式の時は
ただ楽しんで欲しいだけなのにな･･･なんて思ってた。

結婚式当日
ウェディングパーティーが始まると新郎新婦よりも
先に　ゲストをお迎えし
「今日は来てくれてありがとう！」と笑顔の母
そのあとも、お祖母ちゃんを席まで案内してくれたり
上司の方にもご挨拶をしたりと、母は大忙しだった。

ちゃんと楽しめたかな？そんな不安があったけど
両家代表謝辞でゲスト全員の前で
挨拶もしてくれた母は
「子供はいつになっても子供で、親も同じ。
自分の子供がこんなにたくさんの人と関わらせてもらって
こんなに祝福される姿を見れて本当に最高の1日だった」
そう話した。

確かに　後日写真を見返すと
どこにいても笑っている母の姿。
ちゃんと楽しんでくれていたんだ、という安心感と
頼もしさ、親の愛情を感じた。

自分も母さんを見習って
子供に憧れられるような親になりたいな。
カッコいい母さん。いつもありがとう
これからもよろしくね。