同棲前に親への挨拶は必要?行くなら服装・手土産はどうする?
Index
- #01 同棲前にお互いの親への挨拶は必要なの?
- #02 【体験談】同棲前に親に挨拶に行った理由
- #03 同棲前に親に挨拶した方が良い理由
- #04 同棲の挨拶へ行くときの服装は?
- #05 同棲の挨拶へ行くときの手土産は?
- #06 同棲前の挨拶:当日の流れ
- #07 同棲前の挨拶に当たっての注意ポイント
- #08 同棲前の親への挨拶については、ふたりで相談して
同棲を始めるに当たって「事前に挨拶に行くべき?」と悩むカップルは多いのではないでしょうか。そこで今回は実際にどれくらいのカップルが同棲前に相手の親に挨拶をしているのかアンケートで聞いてみました。さらに挨拶する際の服装やおすすめの手土産など、どのような準備が必要なのか、日本サービスマナー協会認定講師の村西ともこさんに詳しく聞きました。
同棲前に相手の親に挨拶しているカップルが、どれくらいいるのかを調査しました。またマナーとして挨拶は必要なのか、ご紹介します。
両方の親に挨拶に行ったという回答が約5割、どちらか一方の親への挨拶を含めると約7割の人が挨拶に行っているという結果になりました。「同棲前に挨拶はした方が良い」と考えているカップルは多いようです。
同棲に対する考え方は家庭によって異なるため、親への挨拶は必須ではありません。しかし親の気持ちを考えれば、子どもがどんな人と一緒に暮らすのかは、知っておきたいものでしょう。
また挨拶をすることで、親に「お互いのことを大切に思っています」という意思表明ができ、交際相手への印象も良くなります。
特に結婚を見据えての同棲であれば、ふたりだけの問題ではなくなります。けじめをつけるためにも、挨拶をしておいた方が良いといえるでしょう。
マナーとは、ルールではなく相手に対する思いやりであり、配慮する気持ちを形にしたものです。同棲前に挨拶をするのかどうか、ふたりでしっかりと話し合いましょう。
実際に挨拶をしたカップルは、なぜ同棲前に挨拶をすることにしたのでしょうか?その理由を聞きました。
「しっかりと順序を踏みたかったこと、結婚を前提にしていることを親に理解してもらいたかった」(25歳/女性)
「結婚を前提に同棲しようと考えていたため、親と彼との関係を悪くしないようにしたかった」(28歳/女性)
「挨拶をして、結婚に向けた顔合わせをしたかった」(39歳/男性)
「結婚の挨拶を兼ねて必要だと思ったから」(34歳/男性)
「私の親が厳しいため、けじめとして挨拶をした」(27歳/女性)
「礼儀として当たり前だから」(26歳/男性)
「自分を紹介してもらうだけでなく、恋人が今までお世話になった場所に挨拶に行くのは基本だと思うから」(25歳/男性)
「親も心配だと思ったので、安心させるためにも挨拶をした」(28歳/女性)
「私が実家を出ることを、親が寂しがっていたため少しでも安心させたかった」(27歳/女性)
「自分と一緒に暮らす人がどんな人か知っておいてもらいたかった」(33歳/女性)
「保証人になってもらう必要があったため」(29歳/女性)
「同棲を始めるに当たり、許可をもらう必要があると感じたから」(25歳/男性)
「話をせずに同棲をしたら、ばれたときに後ろめたい気持ちになるから」(32歳/男性)
同棲前に挨拶をしておいた方が良い理由は、主に4つ挙げられます。
結婚を考えているのであれば、挨拶のタイミングは重要です。同棲することを決めた段階が、パートナーを紹介しやすいタイミングといえます。後から知られてしまうよりパートナーの印象は良くなりますし、もしも妊娠した場合でも報告しやすいでしょう。
同棲前にお互いの親に挨拶をしておくと、子どもの交際相手がどのような人か分かるため親は安心できます。親によっては「同棲」を快く思っていない人も少なくありません。事前に顔を合わせて挨拶をしておくことで、それぞれの親と良い関係を築くことができるでしょう。
「突然、親が訪問してきてあたふたした」「後から同棲がばれてしまった」という話はよく耳にするものです。事前にしっかりと挨拶をして同棲の許可をもらっていれば、急に親が家に来ても慌てる必要はありません。
挨拶を済ませておくことで、親に対してだけではなく、本人同士も「真面目に交際している」という意思確認ができ信頼関係が深まります。お互いに心を許した状態で同棲生活を続けられますので、親に挨拶をしてけじめをつけておくことは、ふたりにとってもメリットがあるといえるでしょう。
親への挨拶は第一印象が大事です!同棲前の挨拶に行くとき、どのような服装が適しているのでしょうか?男性・女性に分けて、それぞれの身だしなみのポイントをご紹介します。
スーツが無難ですが、結婚の挨拶ではないので、そこまでかしこまる必要はありません。ジャケット着用を基本とした、襟付きのシャツにチノパンなど清潔感のあるカジュアルファッションが良いでしょう。派手な色を避け、白やブルー、紺など、爽やかなイメージでまとめるのがおすすめです。
特に注意しておきたいポイントは、シャツのシワや靴の汚れ、靴下の穴、爪のごみなどです。また、寝癖や乱れた髪はしっかりと整えましょう。
アクセサリーは時計ぐらいにとどめた方がベターです。おしゃれの感覚は年齢によって異なるため、ピアスやネックレス、ブレスレットなどのアクセサリーは外しておいた方が無難です。
肌の露出が少ない、上品な服装が好まれます。袖のあるワンピース、またはブラウス(カットソー)にスカートやきれいめのパンツスタイルが良いでしょう。ノースリーブの場合は、羽織るものを持参します。
アクセサリーは派手なものは避け、清楚なイメージでまとめます。ネイルやメイクもナチュラルに仕上げましょう。また、かばんについても、ブランドのロゴが大きく入っているようなものは避けた方が良いでしょう。
素足で家に上がるのは控えた方が良いため、ストッキングを着用しましょう。
お菓子や旬のフルーツなどが喜ばれます。出身地にちなんだものや話題のスイーツなどは話のきっかけになるでしょう。お酒も手土産としては一般的ですが、好みに合わせたものを選ぶようにしましょう。食品は扱いやすく、食べやすいものが基本です。保管に困るものは避けましょう。
予算は3000円前後が一般的です。高くても5000円ぐらいまでにしましょう。あまりに高価なものは気を使わせますし、安すぎるものも失礼です。適度な価格の手土産を選ぶようにしましょう。
のしはなくても失礼にはなりませんが、あった方が丁寧な印象です。表書きは「御挨拶」がふさわしいでしょう。
しっかりと準備をしたら、後は挨拶当日です!当日の流れを時系列に沿ってご紹介します。「当日、どのようなお話をすればよいか迷いそう」という人は、会話のポイントもぜひチェックしてください。
玄関に到着したら、挨拶をして名乗ります。ここで、時間を割いてくれたことへのお礼も述べた方が良いでしょう。また靴を脱いだら、そろえることも忘れてはいけません。
部屋に通されたら、椅子に座る前に手土産を渡しましょう。このとき紙袋からお土産を出して渡します。席を指定されなければ下座(入り口に近い場所)に座りましょう。
相手の親が席に着いたら再度お礼を伝えて、会話をスタートさせます。まずは名前、年齢、出身地、仕事内容など簡単に自己紹介を行いましょう。その後、出会いのきっかけや交際期間について触れると良いです。惹かれた理由やパートナーの良いところを伝えると相手の親にも喜ばれます。
一緒に暮らしたいと思っていることを伝えて、その理由を説明し許可を得ましょう。特に同棲後に結婚を見据えているようであれば、その思いを伝えることが重要なポイントです。
お話をする際は、同席している家族みんなと目線を合わせて丁寧な言葉遣いを意識すると、相手からの印象も良くなります。
会話がどのくらい弾むかにもよりますが、滞在時間は1時間前後が良いです。短くて30分、長くて2時間以内を心掛けましょう。あまり長居をせずに、タイミングを見て「そろそろ失礼させていただきます」と伝え、退席するようにしましょう。
挨拶に行った晩に、あらためて電話または手紙でお礼の気持ちを伝えます。状況に応じて、パートナーに言付けても構いません。最後まで誠実で丁寧な対応を心がけましょう。
同棲前の挨拶に行くに当たって知っておきたいマナーや注意ポイントをご紹介します。お互いの親に同棲を認めてもらうためにも、しっかりとポイントを押さえておきましょう!
挨拶をする一番の目的は、親に同棲の許可をもらうことです。パートナーのことを知ってもらい、安心してもらうことが重要です。そのためにも礼儀正しく、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
あらかじめ想定される質問への答えを準備しておくと、落ち着いた対応ができます。結婚について聞かれた場合や生活費は折半にするのかなど、どういった方針で同棲を考えているのか話ができるとよいでしょう。
「同棲」という言葉は、親にとってはあまり良いイメージではありません。「一緒に暮らす」という表現にしましょう。また、パートナーの呼び方にも注意が必要です。パートナーのことは「さん」付けで呼びましょう。いつもの癖で呼び捨てにしたり、あだ名で呼んだりしないように気を付けます。
パートナーの親は、「●●さんのお父さま」「●●さんのお母さま」です。同棲の挨拶の段階で、「お父さん」「お母さん」と呼ぶとなれなれしいと思われてしまうかもしれません。親しみを持つのは大切なことですが、節度を守りましょう。
訪問の約束は直前ではなく、2週間〜1カ月前ぐらいをめどに打診しましょう。食事の時間は避けて、午後2時〜4時ごろに自宅へ挨拶に行くのが基本ですが、時間・場所は事前に確認し親の予定を優先しましょう。
「女性側の親から挨拶に行った方が良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし今ではあまり順番は気にしない傾向になっているため、挨拶が遅くなるよりは行ける方から挨拶に行った方が良いです。ただし親によっては順番を気にする人もいるため、事前に双方の親に確認を取るなど配慮は忘れないようにしましょう。
同棲前に親へ挨拶をするかどうかはカップルそれぞれの判断になりますが、気持ちよく同棲生活をスタートさせるためにも、事前にふたりで相談して決めることが大切です。
挨拶をすることになったら、マナーを意識した立ち居振る舞いを意識して丁寧な対応を心掛けましょう。同棲に対して真剣に向き合っている誠実な姿勢が伝われば、お互いの親も快く認めてくれるはずです。今回の記事を参考にして、挨拶前の不安を取り除いてくださいね!
取材・文/高坂晴奈
【監修】
村西ともこさん(NPO法人 日本サービスマナー協会)
大手英会話学校での勤務経験を経て、2000年より司会業に携わる。ブライダル、式典、イベントなど、これまでに2000件以上の司会を担当。司会者養成講座では、司会技術の指導とともに、マナー研修を実施。日々の仕事を通して、言葉の影響力、マナーの大切さを実感する。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
公式HP:https://maruc.info/
公式ブログ:https://ameblo.jp/maruc-hababira/
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/6/23〜2022/6/25
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/7/1〜2022/7/11
有効回答数:70人(女性)
同棲前にお互いの親への挨拶は必要なの?
同棲前に相手の親に挨拶しているカップルが、どれくらいいるのかを調査しました。またマナーとして挨拶は必要なのか、ご紹介します。
同棲前に親に挨拶に行ったカップルは約7割
両方の親に挨拶に行ったという回答が約5割、どちらか一方の親への挨拶を含めると約7割の人が挨拶に行っているという結果になりました。「同棲前に挨拶はした方が良い」と考えているカップルは多いようです。
マナーとして同棲前の親への挨拶は必要?
同棲に対する考え方は家庭によって異なるため、親への挨拶は必須ではありません。しかし親の気持ちを考えれば、子どもがどんな人と一緒に暮らすのかは、知っておきたいものでしょう。
また挨拶をすることで、親に「お互いのことを大切に思っています」という意思表明ができ、交際相手への印象も良くなります。
特に結婚を見据えての同棲であれば、ふたりだけの問題ではなくなります。けじめをつけるためにも、挨拶をしておいた方が良いといえるでしょう。
マナーとは、ルールではなく相手に対する思いやりであり、配慮する気持ちを形にしたものです。同棲前に挨拶をするのかどうか、ふたりでしっかりと話し合いましょう。
【体験談】同棲前に親に挨拶に行った理由
実際に挨拶をしたカップルは、なぜ同棲前に挨拶をすることにしたのでしょうか?その理由を聞きました。
結婚を前提にしていたから
「しっかりと順序を踏みたかったこと、結婚を前提にしていることを親に理解してもらいたかった」(25歳/女性)
「結婚を前提に同棲しようと考えていたため、親と彼との関係を悪くしないようにしたかった」(28歳/女性)
「挨拶をして、結婚に向けた顔合わせをしたかった」(39歳/男性)
「結婚の挨拶を兼ねて必要だと思ったから」(34歳/男性)
礼儀やけじめとして
「私の親が厳しいため、けじめとして挨拶をした」(27歳/女性)
「礼儀として当たり前だから」(26歳/男性)
「自分を紹介してもらうだけでなく、恋人が今までお世話になった場所に挨拶に行くのは基本だと思うから」(25歳/男性)
親を安心させるため
「親も心配だと思ったので、安心させるためにも挨拶をした」(28歳/女性)
「私が実家を出ることを、親が寂しがっていたため少しでも安心させたかった」(27歳/女性)
「自分と一緒に暮らす人がどんな人か知っておいてもらいたかった」(33歳/女性)
保証人・許可が必要だったから
「保証人になってもらう必要があったため」(29歳/女性)
「同棲を始めるに当たり、許可をもらう必要があると感じたから」(25歳/男性)
知られたときに気まずいから
「話をせずに同棲をしたら、ばれたときに後ろめたい気持ちになるから」(32歳/男性)
同棲前に親に挨拶した方が良い理由
同棲前に挨拶をしておいた方が良い理由は、主に4つ挙げられます。
結婚をスムーズに進めるため
結婚を考えているのであれば、挨拶のタイミングは重要です。同棲することを決めた段階が、パートナーを紹介しやすいタイミングといえます。後から知られてしまうよりパートナーの印象は良くなりますし、もしも妊娠した場合でも報告しやすいでしょう。
親を安心させられる
同棲前にお互いの親に挨拶をしておくと、子どもの交際相手がどのような人か分かるため親は安心できます。親によっては「同棲」を快く思っていない人も少なくありません。事前に顔を合わせて挨拶をしておくことで、それぞれの親と良い関係を築くことができるでしょう。
急な訪問にも対応できる
「突然、親が訪問してきてあたふたした」「後から同棲がばれてしまった」という話はよく耳にするものです。事前にしっかりと挨拶をして同棲の許可をもらっていれば、急に親が家に来ても慌てる必要はありません。
ふたりの信頼関係が深まる
挨拶を済ませておくことで、親に対してだけではなく、本人同士も「真面目に交際している」という意思確認ができ信頼関係が深まります。お互いに心を許した状態で同棲生活を続けられますので、親に挨拶をしてけじめをつけておくことは、ふたりにとってもメリットがあるといえるでしょう。
同棲の挨拶へ行くときの服装は?
親への挨拶は第一印象が大事です!同棲前の挨拶に行くとき、どのような服装が適しているのでしょうか?男性・女性に分けて、それぞれの身だしなみのポイントをご紹介します。
男性の服装
スーツが無難ですが、結婚の挨拶ではないので、そこまでかしこまる必要はありません。ジャケット着用を基本とした、襟付きのシャツにチノパンなど清潔感のあるカジュアルファッションが良いでしょう。派手な色を避け、白やブルー、紺など、爽やかなイメージでまとめるのがおすすめです。
特に注意しておきたいポイントは、シャツのシワや靴の汚れ、靴下の穴、爪のごみなどです。また、寝癖や乱れた髪はしっかりと整えましょう。
アクセサリーは時計ぐらいにとどめた方がベターです。おしゃれの感覚は年齢によって異なるため、ピアスやネックレス、ブレスレットなどのアクセサリーは外しておいた方が無難です。
女性の服装
肌の露出が少ない、上品な服装が好まれます。袖のあるワンピース、またはブラウス(カットソー)にスカートやきれいめのパンツスタイルが良いでしょう。ノースリーブの場合は、羽織るものを持参します。
アクセサリーは派手なものは避け、清楚なイメージでまとめます。ネイルやメイクもナチュラルに仕上げましょう。また、かばんについても、ブランドのロゴが大きく入っているようなものは避けた方が良いでしょう。
素足で家に上がるのは控えた方が良いため、ストッキングを着用しましょう。
同棲の挨拶へ行くときの手土産は?
おすすめはお菓子や旬のフルーツ
お菓子や旬のフルーツなどが喜ばれます。出身地にちなんだものや話題のスイーツなどは話のきっかけになるでしょう。お酒も手土産としては一般的ですが、好みに合わせたものを選ぶようにしましょう。食品は扱いやすく、食べやすいものが基本です。保管に困るものは避けましょう。
金額は3000円前後が一般的
予算は3000円前後が一般的です。高くても5000円ぐらいまでにしましょう。あまりに高価なものは気を使わせますし、安すぎるものも失礼です。適度な価格の手土産を選ぶようにしましょう。
「御挨拶」ののしを付けると丁寧な印象に
のしはなくても失礼にはなりませんが、あった方が丁寧な印象です。表書きは「御挨拶」がふさわしいでしょう。
同棲前の挨拶:当日の流れ
しっかりと準備をしたら、後は挨拶当日です!当日の流れを時系列に沿ってご紹介します。「当日、どのようなお話をすればよいか迷いそう」という人は、会話のポイントもぜひチェックしてください。
1.玄関で挨拶
玄関に到着したら、挨拶をして名乗ります。ここで、時間を割いてくれたことへのお礼も述べた方が良いでしょう。また靴を脱いだら、そろえることも忘れてはいけません。
2.部屋に通されたら手土産を渡す
部屋に通されたら、椅子に座る前に手土産を渡しましょう。このとき紙袋からお土産を出して渡します。席を指定されなければ下座(入り口に近い場所)に座りましょう。
3.親が席に着いたら、あらためてお礼を述べる
相手の親が席に着いたら再度お礼を伝えて、会話をスタートさせます。まずは名前、年齢、出身地、仕事内容など簡単に自己紹介を行いましょう。その後、出会いのきっかけや交際期間について触れると良いです。惹かれた理由やパートナーの良いところを伝えると相手の親にも喜ばれます。
一緒に暮らしたいと思っていることを伝えて、その理由を説明し許可を得ましょう。特に同棲後に結婚を見据えているようであれば、その思いを伝えることが重要なポイントです。
お話をする際は、同席している家族みんなと目線を合わせて丁寧な言葉遣いを意識すると、相手からの印象も良くなります。
4.挨拶は1時間前後で切り上げる
会話がどのくらい弾むかにもよりますが、滞在時間は1時間前後が良いです。短くて30分、長くて2時間以内を心掛けましょう。あまり長居をせずに、タイミングを見て「そろそろ失礼させていただきます」と伝え、退席するようにしましょう。
5.挨拶当日の夜にお礼を伝える
挨拶に行った晩に、あらためて電話または手紙でお礼の気持ちを伝えます。状況に応じて、パートナーに言付けても構いません。最後まで誠実で丁寧な対応を心がけましょう。
同棲前の挨拶に当たっての注意ポイント
同棲前の挨拶に行くに当たって知っておきたいマナーや注意ポイントをご紹介します。お互いの親に同棲を認めてもらうためにも、しっかりとポイントを押さえておきましょう!
丁寧な対応を心掛ける
挨拶をする一番の目的は、親に同棲の許可をもらうことです。パートナーのことを知ってもらい、安心してもらうことが重要です。そのためにも礼儀正しく、丁寧な言葉遣いを心掛けましょう。
あらかじめ想定される質問への答えを準備しておくと、落ち着いた対応ができます。結婚について聞かれた場合や生活費は折半にするのかなど、どういった方針で同棲を考えているのか話ができるとよいでしょう。
注意すべき言葉遣い
「同棲」という言葉は、親にとってはあまり良いイメージではありません。「一緒に暮らす」という表現にしましょう。また、パートナーの呼び方にも注意が必要です。パートナーのことは「さん」付けで呼びましょう。いつもの癖で呼び捨てにしたり、あだ名で呼んだりしないように気を付けます。
パートナーの親は、「●●さんのお父さま」「●●さんのお母さま」です。同棲の挨拶の段階で、「お父さん」「お母さん」と呼ぶとなれなれしいと思われてしまうかもしれません。親しみを持つのは大切なことですが、節度を守りましょう。
直前の約束は避ける
訪問の約束は直前ではなく、2週間〜1カ月前ぐらいをめどに打診しましょう。食事の時間は避けて、午後2時〜4時ごろに自宅へ挨拶に行くのが基本ですが、時間・場所は事前に確認し親の予定を優先しましょう。
挨拶の順番はどちらからでもOK
「女性側の親から挨拶に行った方が良いのでは?」と考える人もいるかもしれません。しかし今ではあまり順番は気にしない傾向になっているため、挨拶が遅くなるよりは行ける方から挨拶に行った方が良いです。ただし親によっては順番を気にする人もいるため、事前に双方の親に確認を取るなど配慮は忘れないようにしましょう。
同棲前の親への挨拶については、ふたりで相談して
同棲前に親へ挨拶をするかどうかはカップルそれぞれの判断になりますが、気持ちよく同棲生活をスタートさせるためにも、事前にふたりで相談して決めることが大切です。
挨拶をすることになったら、マナーを意識した立ち居振る舞いを意識して丁寧な対応を心掛けましょう。同棲に対して真剣に向き合っている誠実な姿勢が伝われば、お互いの親も快く認めてくれるはずです。今回の記事を参考にして、挨拶前の不安を取り除いてくださいね!
取材・文/高坂晴奈
【監修】
村西ともこさん(NPO法人 日本サービスマナー協会)
大手英会話学校での勤務経験を経て、2000年より司会業に携わる。ブライダル、式典、イベントなど、これまでに2000件以上の司会を担当。司会者養成講座では、司会技術の指導とともに、マナー研修を実施。日々の仕事を通して、言葉の影響力、マナーの大切さを実感する。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
公式HP:https://maruc.info/
公式ブログ:https://ameblo.jp/maruc-hababira/
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/
【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/6/23〜2022/6/25
有効回答数:309人(男性)
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)
・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/7/1〜2022/7/11
有効回答数:70人(女性)