結婚とは何か?夫婦になる意味って?アンケート&名言から考察!

別々の人生を歩んできたふたりが夫婦となる「結婚」。しかし結婚とは、いったい何なのでしょうか?人間にとって、また男性・女性それぞれにとってどんな意味を持つのか、ひと言で定義するのは難しそうです。今回は、結婚の定義や名言を通じて、恋愛・婚活コンサルタントの菊乃さんと一緒に「結婚」の意味を考えていきます。

結婚とは



結婚とは

「結婚」とは、夫婦になることです。そしてほぼ同じ意味の「婚姻」は、法律上で正式に社会的承認を経た持続的な男女関係を指します。

また時代によって変化しますが、一般的には「結婚」=「特定のパートナーと今後の人生を共にし、家庭をつくっていくこと」として決意をする方も多いのではないでしょうか。


「恋人」と「夫婦」の違い



「恋人」と「夫婦」の違い

恋人と夫婦の違いを例えるなら、“デートする相手が恋人で、生活を共にする相手が夫婦”です。

デート相手なら、素敵なお店をたくさん知っていることや、おしゃれできれいなことが重要視されるかもしれません。しかし、お金に対する価値観が合わない、貯蓄が全くないとなると、一緒に暮らす相手としては選ばれないこともあります。

結婚し夫婦となると、ふたりで一つの共同体と見なされるようになります。名字が変わったり、税制面での控除が受けられたり、相続権などの権利が発生します。一方で、お互いの実家への配慮や、相手に何か問題が起こったときに共同責任を負う必要も出てきます。

婚姻届を提出しない事実婚をする人もいますが、子どもを持った場合、父親が法律的に親子関係になるには「認知」がなどの手続きが必要になります。また、医療機関によっては不妊治療を受ける際に公的書類で婚姻関係を確認することもあるようです。このようにさまざまな場面で手続きが複雑になることが多いため、正式に婚姻届を提出して夫婦になった方が子どもを持ちやすいと言えます。


あなたにとって結婚とは?



あなたにとって結婚とは?

ここまでは、結婚の意味や恋人と夫婦の違いについて菊乃さんに伺ったお話を紹介してきましたが、みんな「結婚」をどのように捉えているのでしょうか?「あなたにとって結婚とは?」というアンケートの回答を紹介します。

自分の家庭を持てる


男性 50.2% 女性 25.8%
男女共に多く選んだ回答で、特に男性では約半数が選んでいました。結婚は家庭を持つこと、生活を共にしていくものであると考える人が多いようですね。


好きな人とずっと一緒にいられる


男性 48.6% 女性 29.0%
女性で約3割、男性で約5割の人が選んだ回答です。結婚は好きな人と恋愛を経て、その先もずっと一緒にいるためにするものだと考える人がたくさんいることが分かります。


家族を安心させられる


男性 28.8% 女性 9.6%
特に男性からの回答が多く見られました。両親から「結婚はいつ?」「良い人はいるの?」と、結婚の催促をされた経験のある人にとっては、大切なポイントなのかもしれません。


社会的に自分も一人前だと思える


男性 25.1% 女性 6.5%
個人の能力と結婚しているかどうかは無関係ですが、結婚し、家庭を持つことで社会的に認められるという側面もあります。特に男性の回答が多く見られました。


恋愛の悩みから解放される


男性 13.9% 女性 12.9%
恋愛はときめきやワクワク感をもたらしてくれますが、その半面不安になることや面倒な駆け引きが必要になることもあります。結婚することで恋愛の悩みから解放されるのは、結婚のメリットの一つです。


結婚にまつわる名言11選



結婚にまつわる名言

現代の男女にとっての結婚の意味を見てきましたが、昔の人たちは結婚についてどのように考えていたのでしょうか?結婚の本質を探るヒントとして、結婚にまつわる有名な格言や名言を紹介していきます。

結婚相手についての言葉


よい女房をもらおうと思ったら、ダンスの輪の中から選ばずに、畑で働いている女性の中から選ばなくてはならない。
(アレクセイ・ノビコフ=プリボイ/ロシアの作家)

その女性がもし男であったならきっと友達に選んだろう、と思われるような女でなければ、妻に選んではいけない。
(ジョセフ・ジュベール/フランスのモラリスト)

美貌や愛欲によって結ばれた結婚ほど、早く紛争を起こして失敗するものはない。結婚には、一定して変わることのないしっかりとした土台と、堅実にして慎重な行動が必要である。沸き立つような歓喜は、何の役にも立たない。
(ミシェル・ド・モンテーニュ/フランスの哲学者、モラリスト)

一生を添い遂げる相手を選ぶ際、容姿や一瞬の欲望だけで選んではいけないということを物語っています。前述のように、恋愛と結婚は違います。デートして楽しい相手ではなく、長い時間を共にできる相手を選ぶべきだ、ということは昔も今も変わらない考えであるようです。


結婚生活についての言葉


結婚生活についての言葉

理想の夫、理想の妻を得ようとするから失望するのだ。凡夫と凡婦が結婚するのである。
(亀井勝一郎/日本の文芸評論家、日本藝術院会員)

愛する者と一緒に暮らすには一つの秘訣がいる。すなわち相手を変えようとしないことだ。
(ジャック・シャルドンヌ/フランスの小説家)

自分の妻や夫を自分の思うように変えようなどと思ってはいけません。その試みは愚かです。そんなことができると思ってはなりません。人は自分で変わろうと思わないかぎり、変わることなどできはしないのです。
(ジョセフ・マーフィー/アイルランド出身の宗教者、著述家)

結婚がゴールではなくスタートだ。
(出典不明)

夫婦生活は長い会話である。
(ニーチェ/ドイツの哲学者、古典文献学者)

一緒に暮らしていれば、相手への不満も出てくるもの。そんなとき、つい相手に変わってもらいたい、こうなってほしいと求めがちです。しかし、相手を変えようとするのではなく、ありのままに受け入れることが長続きする秘訣(ひけつ)なのだということを表しています。

また、「とにかくただ結婚がしたい」「結婚したら幸せになれる」と思っている人もいますが、結婚はゴールではなくスタート。ふたりで共に歩む新たな人生は、結婚したときから始まるのです。


結婚の価値についての言葉


結婚をしないで、なんて私は馬鹿だったんでしょう。これまで見たものの中で最も美しかったものは、腕を組んで歩く老夫婦の姿でした。
(グレタ・ガルボ/スウェーデン出身のハリウッド映画女優)

結婚するやつは馬鹿だ。しないやつはもっと馬鹿だ。
(バーナード・ショー/アイルランドの劇作家、ノーベル文学賞受賞)

結婚は悲しみを半分に、喜びを二倍に、そして生活費を四倍にする。
(イギリスのことわざ)

結婚は必ずしも楽しいことばかりではありませんが、それを超える喜びもあります。老後もずっと仲良く一緒に過ごせる人がいるのは、とても豊かで素敵なことです。


「結婚とは何か」は人によって違う



「結婚とは何か」は人によって違う

結婚に求めるもの、結婚の持つ意味、結婚に対しての考え方は多種多様です。結婚する・しないは個人の自由ですが、結婚することで得られる幸せがあることもまた事実です。自分にとっての結婚について、一度考えてみるのもいいかもしれないですね!

取材・文/ペパーミント


【監修】監修

菊乃さん
恋愛・婚活コンサルタント。マンツーマン相談の他、大手結婚相談所や行政機関で婚活セミナー講師を行う。
29歳まで手抜きを個性と取り違えたダメ女だったが、低レベルからの女磨き・婚活をつづったブログが「分かりやすい」と話題を呼び、2011年から恋愛・婚活コンサルタントとして活動。相談者の約4割は一度も交際経験がない女性。
著書に『あなたの「そこ」がもったいない。』(すばる舎)、『なぜか愛される女がしている73の習慣』(双葉社)など。
公式サイト:https://www.bestpartner-prj.jp/
Twitter :@koakumamt
恋愛・婚活コンサルタント菊乃Blog:http://ameblo.jp/koakuma-mt/


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2022/4/21〜2022/4/25
有効回答数:50人(男性)
(インターネットによる20〜30代男性へのアンケート調査 調査機関:マクロミル)

・ゼクシィユーザーアンケート
調査期間:2022/5/6〜2022/5/16
有効回答数:14人(女性)