結婚できる最低年齢は何歳?2022年の変更点や平均初婚年齢も
Index
- #01 2022年に結婚できる年齢が変わる!
- #02 2022年の民法改正のポイント
- #03 現代の結婚事情はどうなっている?
- #04 早く結婚することで良いことはあるの?
- #05 早く結婚するときに気を付けたいこと
- #06 幸せな結婚を目指して
2022年4月から、結婚できる年齢が変わることをご存じですか?成年年齢が男女とも満18歳になり、女性が結婚できるのはこれまでの16歳から18歳に変わります。約140年ぶりの成年年齢の見直しは、結婚の形に影響を与えるでしょうか?民法改正のポイントや近年の結婚事情などについて、婚活初心者専門コンサルタントの三島光世さんにお話を伺いました。
2022年4月から、成年年齢の見直しによって結婚できる年齢が変わります。これまでは「男性は18歳、女性は満16歳に達しなければ、結婚することができない」とされていましたが、男女とも成年年齢の18歳に統一されます。男性は変わりませんが、女性は2歳引き上げられることになります。
結婚できる年齢が変わることで、法律上どんな変化が生まれるのでしょうか。そのポイントをみていきましょう。
これまでは成年(20歳)に達しない未成年でも、親の同意があれば男性は18歳、女性は16歳で結婚できましたが、結婚は成年(18歳)になってからと変わります。
これまで未成年での結婚に必要だった「親の同意」を記した民法737条は、削除されました。今回の改正で結婚は成年からと規定されたことで、お互いの合意があれば結婚できることが明確になりました。
男性は18歳、女性は16歳という結婚できる年齢の差が無くなり、男女とも18歳になります。
年齢差の背景には、昔は女性の結婚が早かったことや、家長となる夫は家庭に責任を持てるまでに時間が必要といった理由がありましたが、男女平等の現代では現実的でないと判断されました。
次に近年の結婚事情について見てみましょう。厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、下記になっています。
平均初婚年齢は夫31.0歳で前年の31.2歳より低下し、妻は29.4歳で前年の29.6歳より低下。男女とも初婚年齢が下がっています。
婚姻件数は52万5490組で、前年の59万9007組より7万3517組減りました。婚姻率(人口千人対)は4.3で、前年の4.8より低くなっています。
2022年4月から成年としてお互いの合意のみで結婚できる年齢は、男女とも18歳になります。早く結婚することで、どのような良さがあるのでしょうか。
遅い結婚の場合、子どもを授かるために不妊治療が必要なケースも出てくるかもしれません。
早い結婚では子どもを自然に授かる可能性が高いため、不妊治療を受けて子どもを生むかどうかで悩む場面は少ないでしょう。
お互いに未熟だからこそ、一緒に成長していける可能性と希望があります。
年齢を重ねると保守的になる人が多い傾向にあり、相手の価値観を素直に受け入れづらくなるかもしれません。若いうちは考え方が柔軟で吸収力があるので、お互いの考えを受け入れやすいでしょう。
若いうちに出産すると、体力があるうちに子どもの成長を見ることができ、子どもが巣立ってから自分の好きなことに熱中する時間が持てます。
また、教育資金等の問題が老後にかぶらないので、経済的な安心感があります。
では逆に、早く結婚する際に気を付けたいことはあるのでしょうか。
若いと収入も多くなく、しっかり貯蓄をしている人は少ないため、若いうちの結婚は家計のやりくりに工夫が必要です。
子どもができると、さらに経済的な負担が増えます。夫婦で無理のない将来設計を考えることが大切です。
昔と違っていまは多くの人が、働くことを経験してから結婚を考える時代になりました。年齢に関係なく、自分でお金を稼ぐことがどれだけ大変かを経験した後に結婚を選択することは、着実に幸せを築いていく第一歩といえるでしょう。
結婚には、経済だけでなく精神的な自立も大切です。自立できていないうちに結婚すると、相手に依存することになり、幸せをつくっていくことが難しくなることがあります。
結婚がうまくいかないのは相手のせいだと考え、自分の問題に気づけないまま、離婚に至るようなケースもあります。また親が健在の場合、離婚しても親元に戻ればいいと思うと離婚のハードルが下がります。
結婚の前に、自分は自立できているか、自立には何が必要なのか、冷静に振り返ってみるといいでしょう。
多くの場合、20代から価値観が大きく変わっていきます。
若い頃は価値観が一致していても、お互いの成長や環境の変化がきっかけとなってなんとなくしっくりいかなくなり、その結果離婚するケースがあります。そうならないためには、常に夫婦のコミュニケーションを欠かさないことが大切です。
幸せな結婚には、お互い1人の自立した大人として、幸せをつくっていく努力が必要です。早い結婚には大変なこともありますが、それを乗り越える力も秘めていそうです。成年としての自覚をもとに、ふたりの幸せをしっかりと積み上げていけるといいですね。
取材・文/ぱう
【監修】
三島光世さん
婚活初心者専門コンサルタント。
業界歴16年。成婚数通算400組。結婚相談所ganmi(業界初、成果報酬型結婚相談所)。経営する結婚相談所と並行して、大手結婚情報サービス(オーネット・ツヴァイ)でも婚活セミナー講師歴任。NHK/TBS/フジテレビ/テレビ朝日 ラジオ、新聞、雑誌等各種メディアに出演・執筆多数。
結婚相談所ganmi
https://ganmi.jp/
細かすぎる婚活初心者アドバイスチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCxI2UeRvoa-c3GZaAC38Cgw
悩める婚活者のための参考書ブログ
https://profile.ameba.jp/ameba/konkatsu-syoshinsya/
著書に『『普通』の結婚が、なぜできないの?』(Amazon結婚部門ランキングベストセラー1位:2019年、2020年)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく 大切なご縁を最速で形にする成婚塾』
2022年に結婚できる年齢が変わる!
2022年4月から、成年年齢の見直しによって結婚できる年齢が変わります。これまでは「男性は18歳、女性は満16歳に達しなければ、結婚することができない」とされていましたが、男女とも成年年齢の18歳に統一されます。男性は変わりませんが、女性は2歳引き上げられることになります。
2022年の民法改正のポイント
結婚できる年齢が変わることで、法律上どんな変化が生まれるのでしょうか。そのポイントをみていきましょう。
未成年の結婚はNGに
これまでは成年(20歳)に達しない未成年でも、親の同意があれば男性は18歳、女性は16歳で結婚できましたが、結婚は成年(18歳)になってからと変わります。
親の同意は削除
これまで未成年での結婚に必要だった「親の同意」を記した民法737条は、削除されました。今回の改正で結婚は成年からと規定されたことで、お互いの合意があれば結婚できることが明確になりました。
男女の年齢差の撤廃
男性は18歳、女性は16歳という結婚できる年齢の差が無くなり、男女とも18歳になります。
年齢差の背景には、昔は女性の結婚が早かったことや、家長となる夫は家庭に責任を持てるまでに時間が必要といった理由がありましたが、男女平等の現代では現実的でないと判断されました。
現代の結婚事情はどうなっている?
次に近年の結婚事情について見てみましょう。厚生労働省「令和2年(2020)人口動態統計月報年計(概数)の概況」によると、下記になっています。
初婚年齢は若くなっている
平均初婚年齢は夫31.0歳で前年の31.2歳より低下し、妻は29.4歳で前年の29.6歳より低下。男女とも初婚年齢が下がっています。
婚姻件数、婚姻率は減少
婚姻件数は52万5490組で、前年の59万9007組より7万3517組減りました。婚姻率(人口千人対)は4.3で、前年の4.8より低くなっています。
早く結婚することで良いことはあるの?
2022年4月から成年としてお互いの合意のみで結婚できる年齢は、男女とも18歳になります。早く結婚することで、どのような良さがあるのでしょうか。
子どもを生むかどうかで、悩むことが少ない
遅い結婚の場合、子どもを授かるために不妊治療が必要なケースも出てくるかもしれません。
早い結婚では子どもを自然に授かる可能性が高いため、不妊治療を受けて子どもを生むかどうかで悩む場面は少ないでしょう。
未熟だからこそ、一緒に成長していける
お互いに未熟だからこそ、一緒に成長していける可能性と希望があります。
年齢を重ねると保守的になる人が多い傾向にあり、相手の価値観を素直に受け入れづらくなるかもしれません。若いうちは考え方が柔軟で吸収力があるので、お互いの考えを受け入れやすいでしょう。
人生設計に余裕を持てる
若いうちに出産すると、体力があるうちに子どもの成長を見ることができ、子どもが巣立ってから自分の好きなことに熱中する時間が持てます。
また、教育資金等の問題が老後にかぶらないので、経済的な安心感があります。
早く結婚するときに気を付けたいこと
では逆に、早く結婚する際に気を付けたいことはあるのでしょうか。
金銭的な余裕が少ないリスク
若いと収入も多くなく、しっかり貯蓄をしている人は少ないため、若いうちの結婚は家計のやりくりに工夫が必要です。
子どもができると、さらに経済的な負担が増えます。夫婦で無理のない将来設計を考えることが大切です。
昔と違っていまは多くの人が、働くことを経験してから結婚を考える時代になりました。年齢に関係なく、自分でお金を稼ぐことがどれだけ大変かを経験した後に結婚を選択することは、着実に幸せを築いていく第一歩といえるでしょう。
精神的に自立できていないリスク
結婚には、経済だけでなく精神的な自立も大切です。自立できていないうちに結婚すると、相手に依存することになり、幸せをつくっていくことが難しくなることがあります。
結婚がうまくいかないのは相手のせいだと考え、自分の問題に気づけないまま、離婚に至るようなケースもあります。また親が健在の場合、離婚しても親元に戻ればいいと思うと離婚のハードルが下がります。
結婚の前に、自分は自立できているか、自立には何が必要なのか、冷静に振り返ってみるといいでしょう。
価値観の変化による離婚のリスク
多くの場合、20代から価値観が大きく変わっていきます。
若い頃は価値観が一致していても、お互いの成長や環境の変化がきっかけとなってなんとなくしっくりいかなくなり、その結果離婚するケースがあります。そうならないためには、常に夫婦のコミュニケーションを欠かさないことが大切です。
幸せな結婚を目指して
幸せな結婚には、お互い1人の自立した大人として、幸せをつくっていく努力が必要です。早い結婚には大変なこともありますが、それを乗り越える力も秘めていそうです。成年としての自覚をもとに、ふたりの幸せをしっかりと積み上げていけるといいですね。
取材・文/ぱう
【監修】
三島光世さん
婚活初心者専門コンサルタント。
業界歴16年。成婚数通算400組。結婚相談所ganmi(業界初、成果報酬型結婚相談所)。経営する結婚相談所と並行して、大手結婚情報サービス(オーネット・ツヴァイ)でも婚活セミナー講師歴任。NHK/TBS/フジテレビ/テレビ朝日 ラジオ、新聞、雑誌等各種メディアに出演・執筆多数。
結婚相談所ganmi
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細かすぎる婚活初心者アドバイスチャンネル
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悩める婚活者のための参考書ブログ
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著書に『『普通』の結婚が、なぜできないの?』(Amazon結婚部門ランキングベストセラー1位:2019年、2020年)、『婚活は「がんばらないほうが」うまくいく 大切なご縁を最速で形にする成婚塾』