頻繁に名前を呼ぶのは好意の証?心理的効果や脈ありサインも解説
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家族や恋人、友人など親しい関係性以外の人から下の名前で呼ばれたら、ちょっとドキッとしませんか?しかも、頻繁に名前を呼ばれたりしたら、「自分に好意を持ってくれているのかな?」「何か意味があるのかな?」と気になってしまいます。何とも思っていなかったのに名前を呼ばれたことがきっかけで、相手を意識してしまう、なんてことも……。名前を呼ぶことにはいったいどんな効果があるのでしょうか?話しかけるときに相手を名前で呼ぶ人の心理的な意味や、相手に与える効果などを心理カウンセラーの帆南尚美さんに教えていただきました。
名前を呼ぶ人、名前を呼ばれる人、それぞれの心理は次のようなことが考えられます。
「ねぇ」「キミ」「あのさ」などではなく名字で呼ぶ行為は、その他大勢の一人ではなく個人として呼びかけたい気持ちの表れであり、ある程度好意があると考えられます。
さらに下の名前で呼ぶことは、好意の中でもより親密さを感じていることを表現しているので、恋愛感情に限らず特別な感情や好意がある、と考えていいでしょう。
初対面から名前で呼び合うのが当たり前の諸外国と異なり、日本では親密になって初めて名前で呼ぶことが多いので、人の呼び方で心の距離をある程度測ることができます。
「名字+さん」「名字(呼び捨て)」「名前+さん」「名前+ちゃんor君」「あだ名」「名前(呼び捨て)」など段階的な変化もあり、明確に境界線を引くことはできませんが、名字を呼ぶよりも名前を呼ぶことの方が親密の度合いが高いといえます。そのため名前で呼ばれると、心の距離が縮まり親しくなったように感じます。
人は誰でも「他者から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」などという承認欲求があります。名前を呼ばれると「覚えてもらっている」「関心を持ってもらえている」と感じることができ、承認欲求が刺激されます。
話しかけるときに名前を呼ぶことで、相手に「その他大勢の一人ではない」ということを認識させ、嬉しさを与えることができます。
話しかけるときだけでなく、会話の途中でも名前で呼びかけるなど、頻繁に名前を呼ぶときの心理も解説いたします。
あふれ出る「好き」という気持ちによって自然と名前を頻繁に呼んでしまうのはよくあることです。逆に、恋愛初期はお互いに名前をよく呼び合っていたけれど、関係性が安定し気持ちの盛り上がりが落ち着くとそれほど頻繁には呼ばなくなる、ということもあります。
好意や親密さを感じている相手の注意を引きたいときに、頻繁に名前を呼ぶことがあります。人はたとえ雑踏の中でも自分の名前が呼ばれると聞き分けられる、といわれているほど名前は自分にとって特別なものです。
そのため、会話の中で頻繁に相手の名前を呼ぶことは、無意識にでも相手の注意を頻繁に自分に向けたいという思いの表れといえます。
自分が好きだという感情を表現するだけでなく、名前を呼ぶことで相手が少なからず良い感情を感じるだろうと思って、頻繁に名前を呼ぶこともあるかもしれません。これは相手に喜んでもらいたいというサービス精神のある人や、人付き合いにたけている人、自信や心に余裕のある人に多いでしょう。
また、相手に喜んでもらうことでより親密になりたいという思いもあると考えられます。
名前呼びをする人は多少なりとも相手に好意がある場合が多いと考えられますが、それが恋愛感情と断定することはできません。友人としての好意の場合もあるので、相手が自分のことを恋愛対象として好きなのかを見極めたいときは、名前呼びと併せて次の点を注意して観察してみてください!
恋愛対象として好きな人のことは、無意識に目で追ってしまうものです。頻繁に目が合うとか、頻繁に視線を感じるときは脈ありかもしれません。
ただし、自分が相手を気にしていると、こちらが相手を目で追ってしまっていたから目が合っただけ、ということもあるので誤解しないよう注意が必要です。
人にはパーソナルスペースがあり、相手との心理的な距離感でその人との心地よい物理的な距離が決まります。家族や親友、恋人などの親密な関係の人のみが入ることができるパーソナルスペースは密接距離と呼ばれ、両手を広げた範囲、だいたい自分を中心とした半径50cm以内くらいに収まる距離をいいます。
あえて相手の密接距離に入ってみて、相手が引いて距離を取ろうとしたらその距離感を許していない、脈なしと考えるといいでしょう。ただし、あまりにも急に相手の密接距離に入ってしまうと警戒感のみを与えてしまうことになるので、注意が必要です。
また、相手がしきりに自分の密接距離に入ってくるときは好意を抱かれているのかもしれません。ただしパーソナルスペースの広さは個人差があり、男女や年齢、生まれ育った文化などによっても異なるので、自分との距離だけでなく他の人とどのように距離を保っているのかも確認して比較してみてください。
対面でテーブルに着いたとき、相手がテーブルに体を寄せて身を乗り出すような姿勢をしたら、好意や興味を持っている場合が多いようです。また、男性の場合、会話をするときに好意がある相手に対し、顔や体を真っすぐ正面に向ける傾向がある、ともいわれています。
相手がどのような姿勢で自分に接しているかも、チェックポイントにしてみてください。
このように、名前呼びは好意の表れと考えることができますが、名前を呼ばれないから脈なし、というわけではありません。特に、恥ずかしがり屋さんや恋人同士になるまで名前では呼ばない人など、個人差があります。
反対に、初対面から下の名前で呼ぶことが習慣になっている人もいるので、相手が他の人にはどのように接しているかなども観察してから判断してみてください。
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いきなり名前呼びをされて戸惑ったり、相手のことをどう呼べばいいのか悩んでしまうこともありますよね。その場合の対処法もご紹介します。
名前で呼ばれたけど、自分はまだ相手を名前で呼ぶほど心の距離が近くない、まだ早い、と思う場合は、無理に相手に合わせず自分が心地よいと感じる呼び方をするのがおすすめです。
相手は名前で呼んでくれているのに自分は名字で呼ぶのは失礼ではないか、と思ってしまうかもしれませんが、どうすべきかではなく自分の心地よさを大切にすることが、無理なくよりよいパートナーシップを育むことにつながります。
自分も名前で呼んでみたいけど恥ずかしい、照れくさいときは、「下の名前で呼んでいいですか?」と正直に聞いてみるのがおすすめです。相手の許可があると名前で呼びやすくなります。
そのときに「恥ずかしいんですけど」「照れるんですけど」などと付け加えると、素直さや正直さが伝わり良い印象を与えられることが多いようです。
相手から恋愛対象としてアプローチされている、もしくは好意を持たれているのは明確だけど、その気持ちに応えられない、恋愛対象としては考えられないこともありますよね。その場合は、その気があると誤解されないよう安易に下の名前で呼び返すのは避けるようにしましょう。
嫌だと思うことは自分の中にため込まず、相手に伝えることが大切です。2人だけのときに「下の名前で呼ばれるのは苦手なんです」などと伝えるといいかもしれません。
そのときに「あなたには下の名前で呼ばれたくない」とはっきり言い過ぎてしまうと相手を拒否しているように聞こえ、人としての関係性も壊すリスクがあるのでおすすめできません。また、相手に恥をかかせないという意味で、人の前では言わないことが大人としての気遣いです。
名前呼びをする人は好意を持ってくれていることが多いので、恋愛感情の好意かどうかを確認しつつ、自分にとって心地よい関係性が築けるようなコミュニケーションが取れるといいですね!
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好きな人がいる場合は、下の名前で呼んでみる、頻繁に名前を呼んでみる、などの方法で上手に好意を伝え、相手に意識してもらうのもありですね。ぜひ、名前を呼ぶことの心理的効果を恋愛でも活用してみてください!
取材・文/仲西なほ子
【監修】
帆南尚美さん
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー
大学卒業後30年間、外資系IT企業に勤務。40代後半になって本格的に自分の心と向き合い始め、心理カウンセラーに転身。職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。
「解決したい問題があるときに、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、伸び伸びと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスで活動している。
公式ブログ:https://honaminaomi.blog.jp/
名前を呼ぶ・呼ばれることの心理的な効果
名前を呼ぶ人、名前を呼ばれる人、それぞれの心理は次のようなことが考えられます。
名前を呼ぶことは、特別な好意の表現
「ねぇ」「キミ」「あのさ」などではなく名字で呼ぶ行為は、その他大勢の一人ではなく個人として呼びかけたい気持ちの表れであり、ある程度好意があると考えられます。
さらに下の名前で呼ぶことは、好意の中でもより親密さを感じていることを表現しているので、恋愛感情に限らず特別な感情や好意がある、と考えていいでしょう。
名前を呼ばれると、親密さを感じる
初対面から名前で呼び合うのが当たり前の諸外国と異なり、日本では親密になって初めて名前で呼ぶことが多いので、人の呼び方で心の距離をある程度測ることができます。
「名字+さん」「名字(呼び捨て)」「名前+さん」「名前+ちゃんor君」「あだ名」「名前(呼び捨て)」など段階的な変化もあり、明確に境界線を引くことはできませんが、名字を呼ぶよりも名前を呼ぶことの方が親密の度合いが高いといえます。そのため名前で呼ばれると、心の距離が縮まり親しくなったように感じます。
名前を呼ばれると、嬉しく感じる
人は誰でも「他者から認められたい」「自分を価値ある存在として認めたい」などという承認欲求があります。名前を呼ばれると「覚えてもらっている」「関心を持ってもらえている」と感じることができ、承認欲求が刺激されます。
話しかけるときに名前を呼ぶことで、相手に「その他大勢の一人ではない」ということを認識させ、嬉しさを与えることができます。
特別な意味はある?頻繁に名前を呼ぶときの心理
話しかけるときだけでなく、会話の途中でも名前で呼びかけるなど、頻繁に名前を呼ぶときの心理も解説いたします。
好意の表現
あふれ出る「好き」という気持ちによって自然と名前を頻繁に呼んでしまうのはよくあることです。逆に、恋愛初期はお互いに名前をよく呼び合っていたけれど、関係性が安定し気持ちの盛り上がりが落ち着くとそれほど頻繁には呼ばなくなる、ということもあります。
注意を引きたい
好意や親密さを感じている相手の注意を引きたいときに、頻繁に名前を呼ぶことがあります。人はたとえ雑踏の中でも自分の名前が呼ばれると聞き分けられる、といわれているほど名前は自分にとって特別なものです。
そのため、会話の中で頻繁に相手の名前を呼ぶことは、無意識にでも相手の注意を頻繁に自分に向けたいという思いの表れといえます。
より親密になりたい
自分が好きだという感情を表現するだけでなく、名前を呼ぶことで相手が少なからず良い感情を感じるだろうと思って、頻繁に名前を呼ぶこともあるかもしれません。これは相手に喜んでもらいたいというサービス精神のある人や、人付き合いにたけている人、自信や心に余裕のある人に多いでしょう。
また、相手に喜んでもらうことでより親密になりたいという思いもあると考えられます。
相手が自分のことを好きなのかを見極めるポイント
名前呼びをする人は多少なりとも相手に好意がある場合が多いと考えられますが、それが恋愛感情と断定することはできません。友人としての好意の場合もあるので、相手が自分のことを恋愛対象として好きなのかを見極めたいときは、名前呼びと併せて次の点を注意して観察してみてください!
目で追っている
恋愛対象として好きな人のことは、無意識に目で追ってしまうものです。頻繁に目が合うとか、頻繁に視線を感じるときは脈ありかもしれません。
ただし、自分が相手を気にしていると、こちらが相手を目で追ってしまっていたから目が合っただけ、ということもあるので誤解しないよう注意が必要です。
相手が許している距離感を知る
人にはパーソナルスペースがあり、相手との心理的な距離感でその人との心地よい物理的な距離が決まります。家族や親友、恋人などの親密な関係の人のみが入ることができるパーソナルスペースは密接距離と呼ばれ、両手を広げた範囲、だいたい自分を中心とした半径50cm以内くらいに収まる距離をいいます。
あえて相手の密接距離に入ってみて、相手が引いて距離を取ろうとしたらその距離感を許していない、脈なしと考えるといいでしょう。ただし、あまりにも急に相手の密接距離に入ってしまうと警戒感のみを与えてしまうことになるので、注意が必要です。
また、相手がしきりに自分の密接距離に入ってくるときは好意を抱かれているのかもしれません。ただしパーソナルスペースの広さは個人差があり、男女や年齢、生まれ育った文化などによっても異なるので、自分との距離だけでなく他の人とどのように距離を保っているのかも確認して比較してみてください。
相手の姿勢を確認する
対面でテーブルに着いたとき、相手がテーブルに体を寄せて身を乗り出すような姿勢をしたら、好意や興味を持っている場合が多いようです。また、男性の場合、会話をするときに好意がある相手に対し、顔や体を真っすぐ正面に向ける傾向がある、ともいわれています。
相手がどのような姿勢で自分に接しているかも、チェックポイントにしてみてください。
このように、名前呼びは好意の表れと考えることができますが、名前を呼ばれないから脈なし、というわけではありません。特に、恥ずかしがり屋さんや恋人同士になるまで名前では呼ばない人など、個人差があります。
反対に、初対面から下の名前で呼ぶことが習慣になっている人もいるので、相手が他の人にはどのように接しているかなども観察してから判断してみてください。
\こちらの記事もチェック!/
【脈あり診断】気になるあの人の気持ちは?恋を成就させるコツも
下の名前を呼ばれたらどう返せばいい?
いきなり名前呼びをされて戸惑ったり、相手のことをどう呼べばいいのか悩んでしまうこともありますよね。その場合の対処法もご紹介します。
名前で呼び返すのに抵抗がある場合
名前で呼ばれたけど、自分はまだ相手を名前で呼ぶほど心の距離が近くない、まだ早い、と思う場合は、無理に相手に合わせず自分が心地よいと感じる呼び方をするのがおすすめです。
相手は名前で呼んでくれているのに自分は名字で呼ぶのは失礼ではないか、と思ってしまうかもしれませんが、どうすべきかではなく自分の心地よさを大切にすることが、無理なくよりよいパートナーシップを育むことにつながります。
名前で呼び返すのが恥ずかしい場合
自分も名前で呼んでみたいけど恥ずかしい、照れくさいときは、「下の名前で呼んでいいですか?」と正直に聞いてみるのがおすすめです。相手の許可があると名前で呼びやすくなります。
そのときに「恥ずかしいんですけど」「照れるんですけど」などと付け加えると、素直さや正直さが伝わり良い印象を与えられることが多いようです。
名前で呼び返すのは避けた方がいい場合
相手から恋愛対象としてアプローチされている、もしくは好意を持たれているのは明確だけど、その気持ちに応えられない、恋愛対象としては考えられないこともありますよね。その場合は、その気があると誤解されないよう安易に下の名前で呼び返すのは避けるようにしましょう。
名前で呼ばれるのが嫌な場合
嫌だと思うことは自分の中にため込まず、相手に伝えることが大切です。2人だけのときに「下の名前で呼ばれるのは苦手なんです」などと伝えるといいかもしれません。
そのときに「あなたには下の名前で呼ばれたくない」とはっきり言い過ぎてしまうと相手を拒否しているように聞こえ、人としての関係性も壊すリスクがあるのでおすすめできません。また、相手に恥をかかせないという意味で、人の前では言わないことが大人としての気遣いです。
名前呼びをする人は好意を持ってくれていることが多いので、恋愛感情の好意かどうかを確認しつつ、自分にとって心地よい関係性が築けるようなコミュニケーションが取れるといいですね!
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彼氏が喜ぶ呼び方とは?変えるタイミングや気を付けるポイントも
気になる相手の名前を呼び好意を伝えるのもあり!
好きな人がいる場合は、下の名前で呼んでみる、頻繁に名前を呼んでみる、などの方法で上手に好意を伝え、相手に意識してもらうのもありですね。ぜひ、名前を呼ぶことの心理的効果を恋愛でも活用してみてください!
取材・文/仲西なほ子
【監修】
帆南尚美さん
カウンセリングサービス所属・心理カウンセラー
大学卒業後30年間、外資系IT企業に勤務。40代後半になって本格的に自分の心と向き合い始め、心理カウンセラーに転身。職場の人間関係、夫婦・家族の問題を主に扱う。
「解決したい問題があるときに、悪いところを探して正そうとするのではなく、自分の魅力や才能を受け取れば物事を全く別の見方で捉えることができ、自分の枠から自由になり、伸び伸びと楽に毎日を送れるようになる」というスタンスで活動している。
公式ブログ:https://honaminaomi.blog.jp/