恋愛心理学で好きな人にほれさせる?男性・女性別脈ありサインも
Index
- #01 心理学を恋愛に取り入れられるってホント?
- #02 心理学で相手の好意・信頼を得る恋愛テク
- #03 心理学で相手の興味を引かせる恋愛テク
- #04 男性が好きな人に見せる脈ありサイン
- #05 女性が好きな人に見せる脈ありサイン
恋愛心理学や心理テクを使ったら、気になる相手をほれさせることができるの?心理学に基づいた恋愛テクはよく聞くけれど、どんな方法があってどんな効果があるのか、認定心理士の村田芳実さんにお聞きして調べてみました。男女の心理の違いから“好き”の表し方も違う?男性女性それぞれの好きな人に見せる脈ありサインも紹介します!
恋愛成就に心理学は役立ちます!
多くの恋愛の悩みは相手の気持ちが分からないことから生まれます。
心理学は人間がどういうときにどんな反応を見せるかを研究するものなので、心理学を使えば相手が自分をどのように考えるのかを推測できるということ!そして、相手が自分に好意を持ち、恋愛感情を持つように誘導できるのです。
気になる相手と恋人関係になるには、「興味を持たれる」、「好意を得る」、「信頼を得る」などといったことが必要になります。
ここからは、好意と信頼を得るテクニックと興味を引かせるテクニックについて、効果別に説明します。
人から何かをされたときに「お返しをしなければいけない」という気持ちになることを「返報性の原理」といいます。
「好意には好意で返す」という心理を生かして、相手に笑顔や愛情を向けるようにしましょう。きっと相手も同じように好意を持ってくれますよ。
好きか嫌いかという判断は相手と接しているときの感情によって左右するという、「強化−感情モデル」と呼ばれる仮説があります。
つまり、相手の気分が良いときに会えば好感度が高く感じられる可能性が高いのです。印象をアップさせたいなら、なるべく相手の機嫌が良さそうなときに会うようにしましょう。
「共感」とは相手の感情に寄り添って理解することです。
人は自分の苦労や努力を認めてほしいものです。相手が落ち込んでいたら「大変だったね」と声を掛けたり、良いことがあったら「良かったね」と共感してみましょう。
相手の言葉や感情などを、ありのままに受け入れることを「受容」といいます。
人は「他人から認められたい」という社会的承認欲求を持っているので、「今のままのあなたがいい」という気持ちが相手に伝わると、「認められた」という嬉しさから好意を持つようになります。
「傾聴」とは相手の話をじっくり聞くこと。ただ聞くだけのことですが、とても強い力を持っています。
相手は自分のことを認めてくれたと思い、話を聞いてくれた人に対して心を許すでしょう。それが、好意や信頼に繋がっていきます。
人は自分の所属しているグループや団体を好意的に捉える傾向があります。
気になる人と同じサークルに入ったり、好きな野球チームを応援したりするといいかもしれませんね。
「自己開示」とは相手に自分に関する話をすることです。
相手から自己開示されると、「自分が信頼されているからだ」と感じ、相手に好意を持ちます。自分のことを積極的に話したり、悩みや相談事をしたりするといいですね。相手との距離が縮まって親密性が増していきます。
また、「告白」することも自己開示の一つなので、結果はどうあれ告白された相手は嫌な気持ちにはならないでしょう。
多くの人は、話が合う人には好意を持ち、話が合わない人とはあまり深い関係にはなりません。
似ている態度や意見が多いという「態度の類似性」の割合が高いほど、好意や信頼も大きくなる傾向があります。また、自分と似ているところがあると、興味を示すきっかけにもなります。
気になる相手の仕事や好きなことなどに興味を示したり、相手の言動に共感してみてください。相手への印象は高くなる可能性が高いです。
人間には「心理的リアクタンス」という禁止されたことに反発する心理があり、別名「ロミオとジュリエット効果」ともいわれます。
相手を燃え上がらせる効果のある理論で、嫉妬をかき立てるテクニックやじらすテクニックなど多くの恋愛テクに応用されます。
他の異性の存在をにおわせて相手からの告白を誘ったり、返信を遅らせたり会う回数を減らしたりして相手の気持ちを燃え上がらせたりするのに効果的と考えられています。
「会う回数が多ければ多いほど相手への好感度が増す」というものです。
人は新しいものに対して不安や嫌悪感を抱く傾向がありますが、繰り返し接することで不快感が減少し、結果として好意的になります。
片思いや知り合ったばかりの相手だったら、できるだけ顔を見せるなどして、相手の好意を得られるといいですね。
「揺れるつり橋をふたりで渡るとお互いに好感を持つ」という実験結果から、不安や恐怖があるときに人々はまとまりやすいことが分かりました。これをつり橋効果といいます。
同様に、暗闇での男女は仲良くなるという実験結果もあります。
遊園地でジェットコースターに乗ったり、ホラー映画を見たり、コンサートやスポーツ観戦も良いですね。一緒にドキドキするシチュエーションをつくることが有効です。
男性も女性も同じ人間なので、好きな人に見せる脈あり行動は基本的には変わりませんが、男性は比較的以下のようなサインを出しやすいです。
生物学的にはオスはメスに対して積極的にアプローチするものです。これらの背景から、好きな人とふたりでいるときにアピールのために口数が多くなる傾向にあります。
待ち合わせをしたときに、男性が近づいてくるときの様子で男性の心理が分かります。
暗い表情でゆっくり近づいて来るときは、その相手と会うことにあまり乗り気ではないかもしれません。反対に笑顔になって早足や小走りで近づいてくるときは、相手に好意を持っている証拠です。
男性は子孫繁栄の本能から、女性より独占欲が強いといわれています。
相手が自分以外の人に興味を持ったり褒めたりすることで、機嫌が悪くなることがあります。このサインが見られると、脈ありの可能性は高くなるでしょう。
女性心理に基づいた、好きな人に見せる脈ありサインには以下のようなものがあります。
ふたりだけで会うと、女性は相手の姿をじっと見つめることが多くなります。
これは、女性は相手を長く添い遂げられるパートナーとして見定めようとする本能があるからです。たとえ女性が無口だったとしても、別れるときに「またね」とポジティブな反応があれば脈ありです。
女性はおしゃべりが好きです。おしゃべりをすると、脳内ホルモンの「オキシトシン」が放出されて、気持ちが安定するからです。
心を許した相手でないと、むやみにおしゃべりをすることはできないので、女性がたくさんおしゃべりをするようなら信頼されている証拠です。
男性の口数が多くなる脈ありサインと違うのは、内容が自己アピールではないということ。女性の場合は、あまり深い意味のない内容が多いという特徴があります。
感情は自然と表情に表れるので、好きな人を見れば嬉しくなり、自然と笑みがこぼれます。
女性は男性よりも多くほほ笑み、顔の表情を強調するという研究結果もあることから、女性の方が好きのサインが表情に出やすいでしょう。
女性の場合は、恐怖や嫌悪感、怒りといったネガティブな表情も強く表れます。つまり脈ありサインだけでなく、脈なしサインも表情から読み取れるということですね。
自分や周りの人の行動を振り返って心当たりはありましたか?恋愛で心理学を取り入れてみるのも面白いですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
村田芳実さん
日本心理学会認定心理士。メンタルナビ代表。恋愛からメンタルケア、ビジネスなどに心理学を応用する方法について執筆を行っている。主な著書に、『モテ男モテ女の恋愛心理学』、『大人の恋愛モテ男教本』、『心理学と統計分析が最強の武器になるマーケティング戦略』(ごきげんビジネス出版)などがある。
心理学を恋愛に取り入れられるってホント?
恋愛成就に心理学は役立ちます!
多くの恋愛の悩みは相手の気持ちが分からないことから生まれます。
心理学は人間がどういうときにどんな反応を見せるかを研究するものなので、心理学を使えば相手が自分をどのように考えるのかを推測できるということ!そして、相手が自分に好意を持ち、恋愛感情を持つように誘導できるのです。
気になる相手と恋人関係になるには、「興味を持たれる」、「好意を得る」、「信頼を得る」などといったことが必要になります。
ここからは、好意と信頼を得るテクニックと興味を引かせるテクニックについて、効果別に説明します。
心理学で相手の好意・信頼を得る恋愛テク
好意には好意で返すという「返報性の原理」
人から何かをされたときに「お返しをしなければいけない」という気持ちになることを「返報性の原理」といいます。
「好意には好意で返す」という心理を生かして、相手に笑顔や愛情を向けるようにしましょう。きっと相手も同じように好意を持ってくれますよ。
プラスの感情を利用する「強化−感情モデル」
好きか嫌いかという判断は相手と接しているときの感情によって左右するという、「強化−感情モデル」と呼ばれる仮説があります。
つまり、相手の気分が良いときに会えば好感度が高く感じられる可能性が高いのです。印象をアップさせたいなら、なるべく相手の機嫌が良さそうなときに会うようにしましょう。
相手の感情に寄り添う「共感」
「共感」とは相手の感情に寄り添って理解することです。
人は自分の苦労や努力を認めてほしいものです。相手が落ち込んでいたら「大変だったね」と声を掛けたり、良いことがあったら「良かったね」と共感してみましょう。
相手の承認欲求を満たす「受容」
相手の言葉や感情などを、ありのままに受け入れることを「受容」といいます。
人は「他人から認められたい」という社会的承認欲求を持っているので、「今のままのあなたがいい」という気持ちが相手に伝わると、「認められた」という嬉しさから好意を持つようになります。
心を満たす効果がある「傾聴」
「傾聴」とは相手の話をじっくり聞くこと。ただ聞くだけのことですが、とても強い力を持っています。
相手は自分のことを認めてくれたと思い、話を聞いてくれた人に対して心を許すでしょう。それが、好意や信頼に繋がっていきます。
同類をひいきするという「内集団びいき」
人は自分の所属しているグループや団体を好意的に捉える傾向があります。
気になる人と同じサークルに入ったり、好きな野球チームを応援したりするといいかもしれませんね。
自分から心を開く「自己開示」
「自己開示」とは相手に自分に関する話をすることです。
相手から自己開示されると、「自分が信頼されているからだ」と感じ、相手に好意を持ちます。自分のことを積極的に話したり、悩みや相談事をしたりするといいですね。相手との距離が縮まって親密性が増していきます。
また、「告白」することも自己開示の一つなので、結果はどうあれ告白された相手は嫌な気持ちにはならないでしょう。
共通点で好感を得る「態度の類似性」
多くの人は、話が合う人には好意を持ち、話が合わない人とはあまり深い関係にはなりません。
似ている態度や意見が多いという「態度の類似性」の割合が高いほど、好意や信頼も大きくなる傾向があります。また、自分と似ているところがあると、興味を示すきっかけにもなります。
気になる相手の仕事や好きなことなどに興味を示したり、相手の言動に共感してみてください。相手への印象は高くなる可能性が高いです。
心理学で相手の興味を引かせる恋愛テク
感情を揺さぶる「心理的リアクタンス」
人間には「心理的リアクタンス」という禁止されたことに反発する心理があり、別名「ロミオとジュリエット効果」ともいわれます。
相手を燃え上がらせる効果のある理論で、嫉妬をかき立てるテクニックやじらすテクニックなど多くの恋愛テクに応用されます。
他の異性の存在をにおわせて相手からの告白を誘ったり、返信を遅らせたり会う回数を減らしたりして相手の気持ちを燃え上がらせたりするのに効果的と考えられています。
接触を増やして興味を引く「単純接触仮説」
「会う回数が多ければ多いほど相手への好感度が増す」というものです。
人は新しいものに対して不安や嫌悪感を抱く傾向がありますが、繰り返し接することで不快感が減少し、結果として好意的になります。
片思いや知り合ったばかりの相手だったら、できるだけ顔を見せるなどして、相手の好意を得られるといいですね。
ドキドキ感を共有する「つり橋効果」
「揺れるつり橋をふたりで渡るとお互いに好感を持つ」という実験結果から、不安や恐怖があるときに人々はまとまりやすいことが分かりました。これをつり橋効果といいます。
同様に、暗闇での男女は仲良くなるという実験結果もあります。
遊園地でジェットコースターに乗ったり、ホラー映画を見たり、コンサートやスポーツ観戦も良いですね。一緒にドキドキするシチュエーションをつくることが有効です。
男性が好きな人に見せる脈ありサイン
男性も女性も同じ人間なので、好きな人に見せる脈あり行動は基本的には変わりませんが、男性は比較的以下のようなサインを出しやすいです。
ふたりで会うと口数が多くなる
生物学的にはオスはメスに対して積極的にアプローチするものです。これらの背景から、好きな人とふたりでいるときにアピールのために口数が多くなる傾向にあります。
近づいて来るときに笑顔である
待ち合わせをしたときに、男性が近づいてくるときの様子で男性の心理が分かります。
暗い表情でゆっくり近づいて来るときは、その相手と会うことにあまり乗り気ではないかもしれません。反対に笑顔になって早足や小走りで近づいてくるときは、相手に好意を持っている証拠です。
他の男性の話をすると機嫌が悪くなる
男性は子孫繁栄の本能から、女性より独占欲が強いといわれています。
相手が自分以外の人に興味を持ったり褒めたりすることで、機嫌が悪くなることがあります。このサインが見られると、脈ありの可能性は高くなるでしょう。
女性が好きな人に見せる脈ありサイン
女性心理に基づいた、好きな人に見せる脈ありサインには以下のようなものがあります。
会ったときにじっと見つめてくる
ふたりだけで会うと、女性は相手の姿をじっと見つめることが多くなります。
これは、女性は相手を長く添い遂げられるパートナーとして見定めようとする本能があるからです。たとえ女性が無口だったとしても、別れるときに「またね」とポジティブな反応があれば脈ありです。
冗舌になる
女性はおしゃべりが好きです。おしゃべりをすると、脳内ホルモンの「オキシトシン」が放出されて、気持ちが安定するからです。
心を許した相手でないと、むやみにおしゃべりをすることはできないので、女性がたくさんおしゃべりをするようなら信頼されている証拠です。
男性の口数が多くなる脈ありサインと違うのは、内容が自己アピールではないということ。女性の場合は、あまり深い意味のない内容が多いという特徴があります。
笑顔が多い
感情は自然と表情に表れるので、好きな人を見れば嬉しくなり、自然と笑みがこぼれます。
女性は男性よりも多くほほ笑み、顔の表情を強調するという研究結果もあることから、女性の方が好きのサインが表情に出やすいでしょう。
女性の場合は、恐怖や嫌悪感、怒りといったネガティブな表情も強く表れます。つまり脈ありサインだけでなく、脈なしサインも表情から読み取れるということですね。
自分や周りの人の行動を振り返って心当たりはありましたか?恋愛で心理学を取り入れてみるのも面白いですね。
取材・文/坂田圭永
【監修】
村田芳実さん
日本心理学会認定心理士。メンタルナビ代表。恋愛からメンタルケア、ビジネスなどに心理学を応用する方法について執筆を行っている。主な著書に、『モテ男モテ女の恋愛心理学』、『大人の恋愛モテ男教本』、『心理学と統計分析が最強の武器になるマーケティング戦略』(ごきげんビジネス出版)などがある。