逆プロポーズってアリなの？多様性が求められる時代に女性からプロポーズすることはアリだと思いますが、実際のところはどうなのでしょうか。女性からプロポーズをする割合や、男性に逆プロポーズをどう思っているかをアンケートで調べてみました。また、逆プロポーズの成功のポイントやタイミング、逆プロポーズの言葉を、恋愛引き寄せアドバイザーの西原愛香さんに取材！逆プロポーズに特別な演出や、プレゼントや指輪が必要なのかについても解説します。

女性からプロポーズする割合はどれくらい？

ブライダル総研「ゼクシィ 結婚トレンド調査2021調べ」

最初に、プロポーズの有無と、男性・女性どちらからプロポーズをしたのかの調査結果を見てみましょう。

逆プロポーズである「妻から夫にした」の割合は1.4％。「夫から妻にあった」プロポーズは81.9％なので、大きな差はありますが、逆プロポーズが０ではないということが分かりました。

男性は“逆プロポーズ”をどう思ってる？

女性から男性にする逆プロポーズはアリ？それともナシ？男性は逆プロポーズをどう思っているのか、20〜30代の男性に聞いてみました。

「アリだと思う」男性は、なんと約86％！「ナシだと思う」という約３％に比べて、アリの男性はかなり多いという結果になりました。多くの男性が、女性から男性への逆プロポーズはOKだと思っているということですね。

女性からのプロポーズはアリと回答した男性の声

女性からのプロポーズはアリと回答した男性は、なぜアリと答えたのでしょうか。アリと回答した男性の声を聞いてみました。

●男だから男らしく女性にアプローチするという考えは、現代の多様性を尊重する時代にふさわしくないと思う（20歳）

●男性だから、女性だからといった理由は通用しない時代だから（27歳）

●男女平等と言われる中で価値観が急激に変化しているので、女性から積極的になってもいいと思う（28歳）

●男性から必ずしなければいけないなんてルールはないから（20歳）

●結婚がお互いしたいなら言い出すのはどちらでもいい（38歳）

今の時代に合わないという意見や、男性がプロポーズしなければいけないルールはないという声が圧倒的に多かったです。

「男性がプロポーズをしなければいけない」という考えは“古い”と思う人が多いようです。

女性からのプロポーズはナシと回答した男性の声

女性からのプロポーズはナシと回答した男性の声も聞いてみました。

●自分の方からしたいと思うから（28歳）

●男性からプロポーズしないと失礼だと思うから（37歳）

わずかですが、プロポーズは「自分がしたい」「男性がしないと失礼」と感じる男性もいるようですね。

彼女からプロポーズされたら嬉しい男性は約８割

実際に彼女からプロポーズされたら彼は嬉しいものなのでしょうか。「付き合っている彼女からプロポーズされたら嬉しいですか？」と質問した結果は、上のグラフの通り。

「とても嬉しい」が約39％、「嬉しい」が約39％と、約８割の男性が彼女からのプロポーズを嬉しいと感じることが分かりました。やはり彼女からプロポーズされたら、多くの男性は嬉しいと思うものですよね。

「嬉しい」と回答した男性の声も聞いてみました。

●自分のことを大切に思ってくれているということだし、一緒に年を重ねていけるので嬉しい（37歳）

●自分とずっと一緒にいたいと思ってくれる思いが嬉しいから（37歳）

●自分と人生を一緒に歩きたいと思っていてくれることが単純に嬉しいから（39歳）

自分のことを大切に思う気持ちや、ずっと一緒にいたいという気持ちが伝わるから、彼女からのプロポーズは嬉しいみたいです。自分の思いを言葉にして伝えてくれるのは、単純に男性も嬉しいですよね。

実体験！逆プロポーズのエピソード

逆プロポーズは実際どんな感じなの？アンケート結果から、リアルな逆プロポーズのエピソードを見てみましょう。

●一緒に観覧車に乗っているときに彼女から自然な流れで逆プロポーズされました（23歳／男性）

●彼女に今後の人生を一緒に生きていくのは「あなたしかいない」と言われた（33歳／男性）

●ヘリコプターに乗ってきれいな夜景を見ながら彼女にプロポーズされました（37歳／男性）

●私から「結婚しよう」と彼氏に逆プロポーズしました（25歳／女性）

●逆プロポーズと言えるかは分かりませんが、結婚前提で家を買うことを提案し、彼が承諾したので結婚に至りました（31歳／女性）

●友人のエピソードですが、偶然を装ってブライダルフェアを開催している近所でデートをして、ちょっとのぞくだけと言いつつ、式場予約まで持っていって結婚した子がいました（34歳／女性）

観覧車の中や、ヘリコプターに乗ってなど、逆プロポーズにもロマンチックなシチュエーションはあるあるのようですね。「あなたしかいない」や「結婚しよう」とシンプルに言葉で伝える逆プロポーズも鉄板のようです。家を買うことを提案したり、ブライダルフェアに参加したりといった、間接的に結婚の意思を伝えるというテクを使う人もいました。

逆プロポーズ、成功のポイントは？

逆プロポーズをするなら、ぜひとも成功させたいもの。逆プロポーズをうまくいかせるために押さえておきたいこととは？成功のポイントをお伝えします。

気持ちを言葉でしっかり伝える

「愛している」「あなたしかいない」といった気持ちを言葉でしっかり伝えましょう。

愛情表現が苦手な人は、日頃から言葉で愛情を伝える癖をつけておくとよいかもしれません。「あなたのおかげで毎日が楽しい」などの何気ない感謝はもちろんのこと、何か手伝ってもらったときは「いつも助かっているよ」などの、「ありがとう」以外の言葉で喜びを伝えることを心掛けてみてください。愛情表現をすることに普段から慣れておくことで、逆プロポーズでも自分の気持ちを言葉で伝えられるはずです。

タイミングを見極める

今後の人生を一緒に生きていきたいと考えている相手であれば、自分の家族の話をしたり、仲の良い友人の話などが増えてきます。逆プロポーズをするのであれば、自分の親しい人たちの話から段階を踏んで、将来の話ができるようになったタイミングがベターです。

たとえ「結婚」という核心に触れる言葉はなくても、「将来はこんな家に住みたいと思っている」「子どもは何人欲しい」など、お互いの未来を意識した言葉が出てくるようになったら、「逆プロポーズをするタイミングが来ている」と考えてよいでしょう。

明るく軽やかな雰囲気を心掛ける

重たい雰囲気にしないことも成功の秘訣（ひけつ）です。大事なことだから一生懸命準備して……と考える人もいますが、女性からのプロポーズは軽やかさが大切です。

必死さが伝わるよりも、思いが溢れて「伝えちゃった」くらいの明るくて可愛らしい感じの方が、男性側もプレッシャーを感じないです。

逆プロポーズの言葉はどう伝える？

アンケートで「どんな言葉で逆プロポーズをされたら嬉しいですか？」と聞いたところ、多かったのは以下のような言葉でした。（複数回答）

「私と結婚してください」（45％）

「結婚しようよ」（30％）

多かったのは「結婚してください」「結婚しようよ」と、“結婚したい”と素直に伝える言葉でした。逆プロポーズの言葉は「あなたと結婚したいです」とストレートに伝えた方が思いは伝わります。プロポーズは気持ちが相手に伝わればいいので、無理をしてまでかしこまった言葉や特別な演出をする必要はないかもしれません。

「これからもずっと一緒にいたい」（40％）

「ずっと一緒にいたい」という言葉で、間接的に「結婚しよう」と伝える言葉も多く見られました。女性としてはロマンチックな逆プロポーズに憧れもあるかもしれませんが、「伝えたい」と思ったタイミングで、さりげなくプロポーズの言葉を伝えられればよいのではないでしょうか。

「あなたのお嫁さんになりたいな」（33％）

「あなたのお嫁さんになりたい」なんて女性から言われたら、男性は相当嬉しいでしょうね。「結婚したい」という気持ちはしっかりと相手に伝えつつ、可愛らしさも演出できる逆プロポーズです。

「あなたと家族になりたいです」（22％）

“結婚”や“お嫁さん”という言葉を使うのが恥ずかしい場合は、“家族”という言葉を使って逆プロポーズするのも手です。「家族になりたい」なら、ストレートな言葉よりマイルドになって言いやすいかもしれません。

逆プロポーズのプレゼントや指輪はどうする？

カップルによってそれぞれなのでケースバイケースだと思いますが、逆プロポーズは言葉だけで十分です。プレゼントや指輪がないから逆プロポーズがうまくいかないなんてことはないですし、もし指輪を贈りたいなら、お互いの好みもあるので、後日一緒に見に行くというプランも楽しいでしょう。

何か特別な思い出としてふたりの記憶に残したい場合は、旅行中に夜景や星空を見ながら伝えるなど、シチュエーションにこだわるといいかもしれませんね。

ちなみに、逆プロポーズのときにもらって嬉しいプレゼントをアンケートで聞いたところ、TOP３は以下のような結果になりました。


１位「腕時計」約32％
２位「趣味で使うもの」約21％
２位「旅行」約21％
３位「アクセサリー」約17％

男性は毎日着けるものだからか、「腕時計」のプレゼントは一番人気でした。仕事で使うものより、「趣味で使うもの」や「アクセサリー」といったプライベートで使うものも見られました。「旅行」といった、物より楽しい時間を贈るという選択も好まれています。

また、「逆プロポーズで指輪をプレゼントしてもらいたいですか？」とアンケートで聞いたところ、「はい」は26％でした。「いいえ」は26％、「どちらとも言えない」は48％でしたので、あまり指輪にはこだわっていない男性が多そうです。

逆プロポーズに特別な演出は必要？

逆プロポーズで特別な演出が必要なのかも気になるところ。アンケートで男性に聞いてみました。逆プロポーズの場面で特別な演出を求めている男性は約12％。求めていない男性が約55％と圧倒的に多いので、逆プロポーズにあえて特別な演出はそんなに必要ないみたいです。

そんなに特別なシチュエーションは必要ないようですが、もし何かするとしたら、以下のような演出が嬉しいようです。（複数回答）


「旅先できれいな景色を見ながら」約41％
「夜景・イルミネーションを見ながら」約39％
「自宅でくつろいでいるときに」約37％
「初デートの場所など思い出の場所で」約36％


旅先や夜景などのきれいな景色は鉄板ですね。初デートなどの思い出の場所も、ぐっと心をつかまれそうです。そして、自宅などでリラックスしているときの逆プロポーズも嬉しい男性は多かったです。プライベートな空間で、無理をせず自然に素直な思いを伝えられるというところが魅力なのかもしれません。

自分の気持ちを素直に伝えよう！

プロポーズは「男性から」という決まりはなく、女性からプロポーズする逆プロポーズでも全く問題ありません。自分の気持ちを言葉にして伝えることが大切なのではないでしょうか。


取材・文／坂田圭永


【監修】
西原愛香さん
作家。恋愛引き寄せアドバイザー。劣等感を持ち振り回される恋愛ばかりだったが、引き寄せの法則に出会い、復縁や起業、結婚や商品プロデュースなど、数々の願いを叶える。「自分らしく笑って丸ごと愛される」マインドを発信中。主な著書に、『完全版　引き寄せノート』（KADOKAWA）、『ハッピーエンドを引き寄せる』（学研プラス）などがある。
公式サイト：https://ameblo.jp/aika-nishihara/


【データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間：2022/8/19〜2022/8/23
有効回答数：170人（男性）、154人（女性）
（インターネットによる20〜30代男性・女性へのアンケート調査　調査機関：マクロミル）