いとこ同士は結婚できる!「いとこ婚」の良い点&注意点とは?
Index
- #01 日本の法律上いとこ同士は結婚できる!
- #02 いとこ同士の結婚で良いこと4選
- #03 いとこ同士の結婚で注意したいこと3選
- #04 いとこ同士で結婚する前にしておきたいこと
- #05 少数派でもふたりの気持ちを大切にして
いとこと結婚できるの?と思っている人もいるかもしれません。いとこ同士の結婚=「いとこ婚」をするケースは現代では減ってきていますが、日本の法律上では夫婦になることは問題ありません。気心が知れたいとこ同士の結婚の良いところや、親戚間のお付き合いの中で注意したいことなどを、マナー講師の村西ともこさんに伺いました。
日本の法律では、3親等以内の結婚は禁じられていますが、4親等にあたるいとこ同士は問題なく結婚できます。1〜4親等は、具体的に下記のようになります。
1親等:あなたの実父母、子ども
2親等:あなたの兄弟姉妹、祖父母、孫
3親等:あなたの曽祖父母、おじ・おば、おい・めい
4親等:あなたのいとこ、大おじ・大おば、高祖父母
例えば、あなたの母親の姉の子どもは4親等。いとこなので結婚できるということになります。
いとこ婚には、血縁関係があるからこその良いことがあります。詳しく見ていきましょう。
いとこ同士は幼い頃から祖父母の家に集まったり、親戚同士で行き来をしたり、たくさんの同じ時間を共有していることも多いでしょう。そのため、性格やその人の家族の雰囲気もよく分かっています。
この「お互いに昔から知っていて、家族のことも分かっている」というのは、とても大きなメリット。お付き合いが始まってから、意外な性格の一面を知ってギャップを感じたり、家族に対する接し方に幻滅したりなどのマイナスの影響は少ないはず!また、子どもの頃の思い出話などで、共感できる部分も大きいでしょう。
結婚すればお互いの実家を行き来することも多くなります。嫁しゅうとめ問題が昔から取り沙汰されているように、今まで他人だった人を「お義母さん」と呼び、家族として接していくのは容易なことではありません。
しかし、いとこ婚の場合、しゅうとめは昔からよく知っている伯母(叔母)であり、しゅうとめにとっても、嫁にあたる人は、めいになります。しゅうとめから見ると、自分(または配偶者)の兄弟姉妹の子どもであり、幼い頃から親しみを持ってくれているでしょう。コミュニケーションが取りやすく、お互いのことを好意的に思いやる関係なので、嫁しゅうとめ問題が起こりづらくなります。
冠婚葬祭などの親族が集まる場所でも、気心の知れた人が多く居心地の良い雰囲気になります。また、両家の親を誘っての旅行やイベントなども計画しやすいですよね。実家に帰る際、妻・夫に気兼ねなく行き来できることも嬉しいメリットです。
日常生活では、育った環境に共通する部分が多いことが挙げられます。例えば料理の味付けの好みが似ていたり、金銭感覚にも大きな差を感じにくいなど、自分が当たり前だと思っていることを、相手も同じように感じているというのは、一緒に生活していく上で大切なことです。
いとこ同士であるからこそ、気を付けておきたい点もあります。3つの注意ポイントをご紹介します。
万が一離婚した場合、その後の親戚付き合いがストレスになる場合もあります。
親戚関係がなければ、離婚後に会わないようにすることもできますが、いとこ婚の場合は親戚の結婚式や法事など、親族が集まるたびにかつての配偶者と顔を合わせることになります。
結婚前から離婚について考えすぎる必要はありませんが、そういったケースもあると知っておきましょう。
親同士の関係が近いからこそ、「内緒にしておきたいことが伝わってしまい恥ずかしい……」ということもあるかもしれません。
夫婦げんかなどの問題が親戚間まで広がってしまい、問題が大きくなることもあります。失敗談や夫婦間のいざこざは、筒抜けにならないよう親にも内緒にしておくか、口止めしておく方がいいでしょう。
昭和の初期ぐらいまでは、いとこ同士の結婚はよくあることでしたが、現代では少数派。いとこ同士の結婚を珍しがられることが気になってしまう場合もあります。
いとこ婚をすることが決まったら、結婚前にしておきたいことを2つご紹介します。
いとこ同士の結婚に関して注意すべき点を理解して、お互いの気持ちを確かめることが重要です。親戚との付き合い方など、将来を見据えて話し合いましょう。
どんな結婚でもそうですが、まずは家族に報告し、理解を得ることが大切。家族の賛成があれば、親戚や周りの人にも報告しやすくなり、結婚に向けての準備も進めやすくなるでしょう。
いとこ婚を考えている人は、周りに例がないために、不安に思う気持ちがあるかもしれません。ふたりの真剣な気持ちや結婚への覚悟、家族の理解が大切であることはどんな結婚でも同じこと。たとえ結婚を進めていく上で思い通りにならないことがあったとしても、お互いの絆がしっかりしていれば、支え合って前進できます。いとこ婚を考えている人は、この記事を参考に結婚への一歩を踏み出してくださいね!
取材・文/ペパーミント
【監修】
村西ともこさん(NPO法人 日本サービスマナー協会)
大手英会話学校での勤務経験を経て、2000年より司会業に携わる。ブライダル、式典、イベントなど、これまでに2000件以上の司会を担当。司会者養成講座では、司会技術の指導とともに、マナー研修を実施。日々の仕事を通して、言葉の影響力、マナーの大切さを実感する。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
公式HP:https://maruc.info/
公式ブログ:https://ameblo.jp/maruc-hababira/
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/
日本の法律上いとこ同士は結婚できる!
日本の法律では、3親等以内の結婚は禁じられていますが、4親等にあたるいとこ同士は問題なく結婚できます。1〜4親等は、具体的に下記のようになります。
1親等:あなたの実父母、子ども
2親等:あなたの兄弟姉妹、祖父母、孫
3親等:あなたの曽祖父母、おじ・おば、おい・めい
4親等:あなたのいとこ、大おじ・大おば、高祖父母
例えば、あなたの母親の姉の子どもは4親等。いとこなので結婚できるということになります。
いとこ同士の結婚で良いこと4選
いとこ婚には、血縁関係があるからこその良いことがあります。詳しく見ていきましょう。
1.幼い頃から、お互いをよく知っている
いとこ同士は幼い頃から祖父母の家に集まったり、親戚同士で行き来をしたり、たくさんの同じ時間を共有していることも多いでしょう。そのため、性格やその人の家族の雰囲気もよく分かっています。
この「お互いに昔から知っていて、家族のことも分かっている」というのは、とても大きなメリット。お付き合いが始まってから、意外な性格の一面を知ってギャップを感じたり、家族に対する接し方に幻滅したりなどのマイナスの影響は少ないはず!また、子どもの頃の思い出話などで、共感できる部分も大きいでしょう。
2.嫁しゅうとめ問題が起こりにくい
結婚すればお互いの実家を行き来することも多くなります。嫁しゅうとめ問題が昔から取り沙汰されているように、今まで他人だった人を「お義母さん」と呼び、家族として接していくのは容易なことではありません。
しかし、いとこ婚の場合、しゅうとめは昔からよく知っている伯母(叔母)であり、しゅうとめにとっても、嫁にあたる人は、めいになります。しゅうとめから見ると、自分(または配偶者)の兄弟姉妹の子どもであり、幼い頃から親しみを持ってくれているでしょう。コミュニケーションが取りやすく、お互いのことを好意的に思いやる関係なので、嫁しゅうとめ問題が起こりづらくなります。
3.家族同士の交流がラク
冠婚葬祭などの親族が集まる場所でも、気心の知れた人が多く居心地の良い雰囲気になります。また、両家の親を誘っての旅行やイベントなども計画しやすいですよね。実家に帰る際、妻・夫に気兼ねなく行き来できることも嬉しいメリットです。
4.家庭環境に共通点が多い
日常生活では、育った環境に共通する部分が多いことが挙げられます。例えば料理の味付けの好みが似ていたり、金銭感覚にも大きな差を感じにくいなど、自分が当たり前だと思っていることを、相手も同じように感じているというのは、一緒に生活していく上で大切なことです。
いとこ同士の結婚で注意したいこと3選
いとこ同士であるからこそ、気を付けておきたい点もあります。3つの注意ポイントをご紹介します。
1.離婚すると親戚付き合いが難しくなる
万が一離婚した場合、その後の親戚付き合いがストレスになる場合もあります。
親戚関係がなければ、離婚後に会わないようにすることもできますが、いとこ婚の場合は親戚の結婚式や法事など、親族が集まるたびにかつての配偶者と顔を合わせることになります。
結婚前から離婚について考えすぎる必要はありませんが、そういったケースもあると知っておきましょう。
2.夫婦間の問題が、お互いの家族にも伝わりやすい
親同士の関係が近いからこそ、「内緒にしておきたいことが伝わってしまい恥ずかしい……」ということもあるかもしれません。
夫婦げんかなどの問題が親戚間まで広がってしまい、問題が大きくなることもあります。失敗談や夫婦間のいざこざは、筒抜けにならないよう親にも内緒にしておくか、口止めしておく方がいいでしょう。
3.珍しがられることがある
昭和の初期ぐらいまでは、いとこ同士の結婚はよくあることでしたが、現代では少数派。いとこ同士の結婚を珍しがられることが気になってしまう場合もあります。
いとこ同士で結婚する前にしておきたいこと
いとこ婚をすることが決まったら、結婚前にしておきたいことを2つご紹介します。
1.本人同士が、よく話し合うこと
いとこ同士の結婚に関して注意すべき点を理解して、お互いの気持ちを確かめることが重要です。親戚との付き合い方など、将来を見据えて話し合いましょう。
2.家族への報告は早めが吉
どんな結婚でもそうですが、まずは家族に報告し、理解を得ることが大切。家族の賛成があれば、親戚や周りの人にも報告しやすくなり、結婚に向けての準備も進めやすくなるでしょう。
少数派でもふたりの気持ちを大切にして
いとこ婚を考えている人は、周りに例がないために、不安に思う気持ちがあるかもしれません。ふたりの真剣な気持ちや結婚への覚悟、家族の理解が大切であることはどんな結婚でも同じこと。たとえ結婚を進めていく上で思い通りにならないことがあったとしても、お互いの絆がしっかりしていれば、支え合って前進できます。いとこ婚を考えている人は、この記事を参考に結婚への一歩を踏み出してくださいね!
取材・文/ペパーミント
【監修】
村西ともこさん(NPO法人 日本サービスマナー協会)
大手英会話学校での勤務経験を経て、2000年より司会業に携わる。ブライダル、式典、イベントなど、これまでに2000件以上の司会を担当。司会者養成講座では、司会技術の指導とともに、マナー研修を実施。日々の仕事を通して、言葉の影響力、マナーの大切さを実感する。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
公式HP:https://maruc.info/
公式ブログ:https://ameblo.jp/maruc-hababira/
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/