兄弟姉妹へのご祝儀金額はいくら?いつ渡す?基本マナーを解説

ご祝儀とは、節目や慶事に金品を贈ることを指しますが、兄弟姉妹が結婚するときもご祝儀は贈るものなのでしょうか?その場合の一般的な金額も知りたいですよね。結婚式をする・しないで金額に違いはあるのか、独身または既婚の場合で金額は変わるのかなど、ご祝儀の詳しいマナーについてマナー講師の村西ともこさんに教えてもらいました。

自分の兄弟姉妹の結婚にご祝儀は必要?



自分の兄弟姉妹の結婚にご祝儀は必要?

兄弟姉妹にもご祝儀を贈るのが一般的です。

ご祝儀を贈る理由には、“結婚をお祝いする気持ちを表すため”、“結婚式に出席した際のお食事や引出物などの費用負担”があります。さらに兄弟姉妹の場合、“「これから家族としてよろしくお願いします」という結婚相手へのごあいさつ”の意味も加わります。もちろん絶対に贈らなければならないということはなく、家族によってルールが決まっている場合もありますので、まずは親や家族に相談してみましょう。


兄弟姉妹へのご祝儀の相場



兄弟姉妹へのご祝儀の相場

兄弟姉妹へのご祝儀は一体どれくらい贈るのが良いのか、平均的な相場をご紹介します。

兄弟姉妹
5万〜10万円(平均7万8000円)※

友人や同僚の場合は3万円、上司や恩師の場合は3万〜5万円が相場です。それと比較すると、兄弟姉妹へのご祝儀の方が高めの傾向があります。

※ご祝儀の平均金額:データ出典「ゼクシィ結婚トレンド調査2021

こちらの記事も参考にしてください↓
結婚式の「ご祝儀相場」こんな時、いくら包めばいい?を詳しく解説
https://zexy.net/mar/manual/guest_gosyugi/chapter1.html

マナーとして、偶数は「割り切れる」=「別れ」を連想させるため結婚式では避けられる数字です。しかし、8は偶数であっても末広がりの意味があり縁起の良い数字であるため良しとされています。10についても奇数の1が含まれているので問題ありません。

次に、兄弟姉妹との関係・立場別の一般的な相場を解説します。ただし、自分がすでに結婚してご祝儀をいただいた場合は、関係性にかかわらず同額を贈るのが基本です。

また、ご祝儀の文化は地域性も大きく影響します。親族間で金額が決まっている場合や、取り決めがある家庭もあるため、ご祝儀の金額は親や親族の年長者など、家の決まりについて詳しい人に確認しましょう。

自分が年下(弟・妹)で未婚の場合


3万〜5万円
学生の場合は、ご祝儀は不要です。年齢が若く、社会人経験が浅い場合などは3万円でも差し支えないでしょう。

自分が年上(兄・姉)で未婚の場合


5万〜10万円

自分が年下(弟・妹)で既婚の場合


5万〜10万円

子どもと一緒に結婚式に出席する場合は、食事代として子どもの人数×5000円〜1万円ほどを上記金額に追加します。食事が子ども用のプレートなら5000円ほど、大人と同じようなお料理をいただく場合は1万円ほどと考えておくといいでしょう。

自分が年上(兄・姉)で既婚の場合


5万〜10万円

自分が結婚するときにいただいたご祝儀額と同額が基本ですが、少し多めに包む場合もあります。

自分が親と同居している場合


同居している場合、社会人であってもご祝儀は基本的には1世帯で1つですので、個人で包む必要はありません。まずは親に確認してみましょう。

贈る兄弟姉妹が再婚の場合


5万〜10万円

再婚であっても、初婚の場合と同額を包むことがマナーとされています。お祝いの気持ちを贈るという意味では、1度目も2度目も、基本的には差を付けない方が良いでしょう。

しかし、事情は人それぞれ異なります。マナーはルールではなく、相手を思いやる気持ちから生まれたものです。受け取る相手にかえって気を使わせてしまう場合などは、同額でなくてもOKです。



結婚式の有無によってご祝儀金額は変わるもの?



結婚式の有無によってご祝儀金額は変わるもの?

結婚式の有無によってご祝儀の金額を変えるかどうかは、その相手との関係性の深さによります。

兄弟姉妹を含め親族の場合、ご祝儀は結婚相手へのごあいさつの意味合いも大きく、結婚式の有無にかかわらず金額は変えずに包むことが多いです。


兄弟姉妹にご祝儀を渡すタイミング



兄弟姉妹にご祝儀を渡すタイミング

兄弟姉妹へのご祝儀は、結婚式当日に受付で渡すのではなく、事前に渡しておく方が良いでしょう。その理由は、新郎新婦の兄弟姉妹は結婚式の「お客さま」というよりも、どちらかといえば「主催者側」に当たるためです。

タイミングとしては、結婚式の1カ月前ぐらい、遅くとも1週間前までには渡しておきましょう。できれば、大安などの吉日の午前中に直接手渡しできるとなお良いです。しかし結婚式直前の新郎新婦は準備で忙しいため、お日柄よりも相手の都合の良いタイミングに合わせる配慮が必要です。

遠方の場合や都合が合わないときは、現金書留などで郵送してもOKです。その場合は、お祝いのメッセージを添えて送ると相手に喜んでいただけます。これらのマナーは、ご祝儀ではなくギフトの場合も同じ考え方です。


ご祝儀ではなく結婚祝いを贈るケースも



ご祝儀ではなく結婚祝いを贈るケースも

ご祝儀ではなくギフト(品物)を贈るケースもありますので、判断のポイントを解説していきます。また、ギフトを贈る場合の相場と選び方のコツについてもご紹介します。

ご祝儀でなくギフトを贈るケースとは


結婚式の有無にかかわらずご祝儀を贈るのが一般的なので、特別の申し出がない限りはギフトよりお金がベター。「ご祝儀はいりません」とハッキリ言われた場合は、1万〜3万円くらいのギフトを贈ることが多いようです。

しかし、兄弟姉妹は近しい間柄ということもあるので、あまり金額にとらわれず「欲しい物は何?」とストレートに聞いてみることをおすすめします。

ちなみに兄弟姉妹以外のケースでは、以下のような場合に3000〜5000円程度の品物をプレゼントすることが多いようです。
・結婚式に出席するが、ご祝儀を辞退された場合
・結婚式に出席せず、自分の結婚式にも招待する予定がない(または招待しなかった)場合

ギフト選びのコツ


ギフト選びのコツ

ギフトの選び方のコツは2つ。相手のセンスに合ったものを贈ること、すでに持っているものとかぶらないようにすることです。家電・食器・タオル(白以外がベター)は定番ですが、間違いのないギフト選びをしたいなら、予算を伝えて欲しい物をリクエストしてもらうのも良いでしょう。

渡す際には、お祝いのメッセージを添え、「のし」を付けて贈ります。表書きは「寿」「御祝」など、のしは紅白結び切りがマナーです。

また、以下は注意したいポイントです。

・好き嫌いが分かれそうな絵や掛け軸、和食器、陶器などの割れ物、刃物、目上の方への金券類は避けましょう。刃物(キッチンバサミ)や割れ物、金券類については、近年ではあまり気にされないことが増えてきましたが、リクエストがあった場合にとどめておく方が無難です。

・夫婦どちらかがアルコールが苦手な場合、お酒は選ばない方がベターです。

・弔事をイメージさせるので、日本茶は避けましょう。ただし、相手の好みによります。

・複数個がセットになっているギフトの場合、「4、6、9」の数字は避けましょう。

ギフトを渡すときのマナー


ギフトの場合でも、渡すときは「手渡し」が基本です。結婚祝いは相手の家を直接訪問して、お祝いの言葉と共に手渡しするのが正式とされています。

遠方で直接訪問できない、あるいはお互いの予定が合わない、相手が出産直前・直後など訪問するのがためらわれる場合は配送でもOK。金券の場合はご祝儀と同様に現金書留を使い、お祝いメッセージを添えて贈るのがマナーです。


一般的なマナーだけでなく慣習も確認しよう!



一般的なマナーだけでなく慣習も確認しよう!

兄弟姉妹へのご祝儀の基本マナーは、よく分かりましたね。前述のように、地域差や親族間によって決まり事がある場合もあるので、準備をする前に親や家族と相談することを頭に入れておきましょう。ご祝儀のマナーはありますが、大切なのは新郎新婦を祝福する気持ちです!自分でできる無理のない範囲でお祝いをしましょう。


取材・文/ペパーミント


【監修】
村西ともこさん(NPO法人 日本サービスマナー協会)
大手英会話学校での勤務経験を経て、2000年より司会業に携わる。ブライダル、式典、イベントなど、これまでに2000件以上の司会を担当。司会者養成講座では、司会技術の指導とともに、マナー研修を実施。日々の仕事を通して、言葉の影響力、マナーの大切さを実感する。現在、日本サービスマナー協会認定マナー講師として、各種研修を担当する。
公式HP:https://maruc.info/
公式ブログ:https://ameblo.jp/maruc-hababira/
日本サービスマナー協会:https://www.japan-service.org/