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ふたりとゲストの幸せな一日に密着 -先輩の結婚式実例集-

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数寄屋造りの老舗料亭でふるさとに想いをはせる
東京都

そこは都会の別世界。イタビカズラという植物が覆い尽くす深緑の門扉をくぐると、数寄屋造りの料亭がある。結婚を祝う琴の音が流れ、庭園には新婦ふるさとの新潟産ニシキゴイ。非日常の舞台にゲストを迎え入れた。

愛知と新潟の共演
実家に帰った気分で、リラックス

創業87年の料亭では、ふたりの故郷の食材を取り入れた祝い料理が振る舞われた。途中、料理人の新婦弟がタイをさばいてお造りにするパフォーマンスも。眼下には日本庭園があり、「ゲストには実家に帰った気持ちでリラックスしてほしい」との想いが込められていた。

新潟の地酒で祝杯を挙げた。前菜は新郎故郷、愛知の八丁みそを使った『アイナメ田楽焼』や、新婦父が生育に携わった南魚沼産コシヒカリの『手毬すし』
「大学を中退し、料理界に飛び込んだ弟の姿を披露したい」と設けた演出。父は最前列で写真撮影、母は最後尾で心配し手を合わせてウロウロ
弟がさばいたのは若狭湾のサクラダイ。春にだけ出回るもので、体をピンクに染めていることから、そう呼ばれている
料理長が自ら筆を取ったメニュー表。タヌキのイラストも愛らしく、ゲストも楽しそうに広げて見ていた。締めは創業から続く、名物の水たき
ふたりらしく遊び心たっぷりに、だるまをデザインしたケーキにチョコのペンで目入れをしたセレモニー
結婚式を終えて庭園を望むふたり。「ニシキゴイはふるさとの自慢。この景色が好きでここにしたんです」と新婦
心弾む非日常
新婦友人は全員が、着物姿で花を添える

“料亭ウエディング”という特別な一日を、心待ちにしていたゲストたち。12名の新婦友人は、全員が華やかな着物で参列してくれた。披露宴後半では父娘が並んで再入場し、娘と初めて腕を組んだ父へのスペシャルな贈り物になった。非日常の喜びがいっぱい!

神前式を終えて、畳敷きの控室でくつろぐゲストたち。窓の向こうには隅田川が流れ、時の流れものんびり
披露宴会場へ向かうゲストを出迎えたのは、天井からつるした色とりどりのポンポン。器用な新郎が手作りした
サルスベリの床柱が圧巻の床の間に、高砂席を設けた。着物姿のゲストがふたりを囲んで、祝いの席は終始華やいでいた
新郎は、弟といとこと肩を組んで中座。「小さい頃は3人でよく遊びました」という懐かしショットに、末席の親族も大喜び
深紅のドレスに母お手製のブーケを手にした新婦は、父と腕を組んで入場。上機嫌の父は、「頼んだぞ」とばかりに新郎の手をギュッと握った
披露宴会場の窓を開ければ、眼下には築山と池を配した日本庭園。新潟から参列した友人も、ニシキゴイが泳ぐその景色を楽しんでいた
料亭内の神殿で挙式
折り鶴シャワーはお福分けのよう♪

料亭の中にしつらえた、出雲大社のご神体を祭る神殿で挙式を執り行った。友人を含め55名全員が参列。「とても神聖な空間だったけれど、リラックスした気持ちで臨めました」と新郎は振り返る。フィナーレは折り鶴シャワーで華やかに祝福。

神殿では親族紹介も行われた。大人になってからも仲がいいという、新婦の3人の弟が紹介されて和やかな雰囲気
神前式を締めくくる、親族杯の儀。両家が御神酒を飲み干し、親族になることを誓った
愛らしい折り紙で折った縁起物の鶴がゲストに配られた。幸せのお福分けのよう♪
折り鶴シャワーの中、退場するふたりもゲストも大きな笑顔。和婚だけど喜びがはじけたフィナーレに
白無垢が夢だったという新婦。式後に写真で当日を振り返り「私、きれいだったな」と笑うと、「春菜の一世一代のお披露目だね」と新郎はニッコリ
Bride & Groom
麻田 泰生さん 春菜さん
社外のビジネスセミナーで出会ったふたり。とにかく食べることが大好きで、「魚の三枚おろし」の教室にふたりで参加したことも。新郎は新婦の料理上手な一面にも引かれたそう。
会場
つきじ治作(東京都中央区)
挙式日
2018年4月21日
ゲスト数
55名
当日のタイムスケジュール
1500
挙式
1610
披露宴開宴、和傘で入場
プロフィール紹介
1620
乾杯
料理長からメニュー紹介
だるまのケーキセレモニー
1645
新婦、弟たちと中座
新郎、弟といとこと中座
1715
父と再入場
新婦弟がタイのお造りパフォーマンス
1815
新婦からの手紙、記念品贈呈
新婦父謝辞、新郎謝辞
エンディング映像上映、お見送り
構成・文/千谷文子 撮影/松本朋之