【結婚式レポートin宮崎県】マケドニアから宮崎に帰郷。音楽で笑顔が溢れる一日に
音楽の持つ力で親密な空間を作り、母の夢も叶えた
新郎は世界各国を旅する外交官。幼い頃からピアノをたしなむ新婦とはマレーシアで出会った。現在、ふたりが暮らす北マケドニア共和国をゲストに知ってもらおうと、名所旧跡をドローン撮影。特産のワインと蜂蜜を手に、いざ新婦の故郷、宮崎へ。
一方、新婦は一足先に帰国して準備に奔走。挙式では幼い頃から通った教会の牧師に司式者をお願い。聖歌や賛美歌も自ら選び、伴奏を地元の恩師に依頼した。こうした努力のかいあって、高層階のチャペルが親密な雰囲気に包まれ、フラワーシャワーの中、ふたりに飛び切りの笑顔が。
続く披露宴でも新婦の音楽センスは随所に光っていた。特に、「余興代わりに」と自ら演奏した曲『虹の向こうに』は新婦母からの熱烈なリクエストによるもの。うっとりと耳を傾けるゲストに交じって、リズムを取りながら最も楽しそうに見守っていたのはほかでもない新婦母だった。「遊びたい盛りの娘に厳しくピアノを仕込みましたが……こんなに複雑な曲をたった10歳で作った娘を誇りに思います」。新婦母にとってこの曲は何より輝かしい子育て卒業証。ピアノトリオ演奏によって、親のさみしさをうれしさが上回る一日となった。
「この結婚が神のみ旨によるものと確信しますか?」という牧師の言葉が胸に響いた
マケドニアワインは赤と白の2種類を用意。白ワインにはおめでたい金箔(きんぱく)入り
友人に囲まれてテーブルフォト
マケドニアで作った大切な結婚指輪を守るリングピローは新婦母の手作り
花嫁の手紙に耳を傾ける両家父母。ふたりの旅立ちをほっとした表情で見送った
ゲーム音楽をBGMに披露宴入場してケーキ入刀へ。豪華な和装とのギャップで会場を盛り上げた
ゲストが手にしている席札はパスポート形
ヨーロッパへの音楽留学経験がある夫妻。地上43階に美しいテノールが響いた
ウエルカムスペースに地球儀や世界地図を置き、ふたりで集めたマグネットをディスプレー
マケドニア産のナッツ入り蜂蜜をプチギフトに
バイオリンとチェロとの三重奏。演奏する新婦の横で新郎は楽譜をめくってお手伝い
「宮崎らしいから」とあえて残した万歳三唱直後に行進曲がかかり、明るいお開きシーンを音楽で後押しした
北マケドニア共和国在住
成田貴信さん(34歳)
友李恵さん(30歳)
挙式日:2019年6月15日
会場:シェラトン・グランデ・オーシャンリゾート
招待客数:47名
仕事や旅行で新郎は25カ国、新婦は21カ国を訪問。2017年9月、新郎・故郷の東京で婚姻届を提出した。
※ゼクシィ宮崎・鹿児島版2020年1月号より転載
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