ローズガーデンクライスト教会 ●SOWA WEDDINGS
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運命の一着
更新:2019/1/30 08:00
普段の私は不器用で自分の気持ちを表現するのが苦手。
人見知りで初めて会う人とはなかなか上手く会話も続かない。
でも彼は違った。
始めて会った時から自然体の私で居られたし、
笑顔にしてくれたのも彼。
気付いたら1時間なんてあっという間に過ぎていて
楽しい時間はこんなにも早く感じるのかと
思い知らされた瞬間でもあった。
彼の家に招かれた時もかなり緊張していたはずなのに
彼が、彼の家族が、私の緊張を解いてくれた。
「お母様と一緒にキッチンに立つ」という私の夢は
初めてお邪魔したその日に叶ってしまった。
自分でもびっくりするぐらい馴染めたんじゃないかと思うぐらいに。
いつでもいらっしゃい。
あの子、仕事終わるのも遅いでしょ?
寂しかったらいつでもココに帰ってきていいのよ。
私も一緒に料理出来て本当に楽しかったわ。
うち、男の子ばっかりでしょ?だからまるで娘ができたみたい!
お母様が帰り際に言ってくれた一言が嬉しくて
おふくろの味を教えてもらいたくて
彼には内緒で何度かお邪魔した事もあったっけ。
結婚式の準備の事や彼の小さい頃のお話、
彼のお父様とお母様の結婚式の事など
とにかく色んなお話をしてくれたお母様。
そんなお母様とお話していると彼と過ごす時間のようで
いつもあっという間にみんなが帰ってくる時間。
晩御飯の準備をしながら私の最近の悩みを打ち明けてみた。
ウェディングドレスを決めきれないでいること。
彼には結婚式当日に見てもらいたいから初めは一人で見に行って、
次は私の好みを知っている親友にも見てもらった。
あなたに似合うのはこっちだけど、
女の子ならこっちのほうが憧れだよね!
彼はこっちの方が喜んでくれるんじゃない?……さすが。当たってる。
離れた母親に写真で送っても「あんたが好きな方でいいんじゃない?」
頑固な私のことだから自分の好きに選べという。決めきれない。
私の話を聞いてくれていたお母様が一言。
「あなたがイヤでなければなんだけど…..
私にもあなたの着るドレス選ばせてもらえないかしら?」
急にお料理の手を止めてお母様が話始めた。
「実はね、私もドレス選びには本当に迷ってあなたと同じ気持ちだったの。
でもそんな時お父さんのお母さんが付いてくれて今までの迷いが嘘のように
お母さんからのアドバイスがきっかけでドレスを決める事ができたの!
だから自分に娘が出来た時、一緒にウェディングドレスを選んであげたい、夢って言ったら大げさだけどあの時の気持ちになってドレスを選んでみたいな~なんて。」
次の休み。
お母様と一緒にドレスショップへ行った。
結果。選んだドレスは迷った2点のドレスどちらでもなく
ショーウィンドウに飾られていた新作のドレス。
お母様も私もそのドレスに一目ぼれ。
きっと彼も喜んでくれる。
お母様と見つけた運命の一着。
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