【ぶりっ子とは】外見・行動の特徴は?みんなはどう思ってる?

2024/3/25 11:00

もともと女性に対して使われることが多かった「ぶりっ子」という言葉ですが、最近では男女問わず「ぶりっ子女子」「ぶりっ子男子」という言葉が使われることもあります。この記事では、一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事の佐藤律子さん監修の下、男女問わず「ぶりっ子」な態度をとる人の心理や特徴を分析。さらに、20〜30代男女アンケートで「ぶりっ子する異性」をどう思うかも聞いてみました。

ぶりっ子とは?天然と何が違う?



ぶりっ子とは?天然と何が違う?

ぶりっ子とは?


「ぶりっ子」とは、いい子、かわいい子のような振る舞いをする人、またその言動のことで、「ぶりっ子」の「ぶり」は動作を意味する「振(ぶ)り」から来ています。

「こうしたらぶりっ子」という定義はなく、人によって「ぶりっ子」と感じる尺度は異なります。多くの場合は、かわいらしいしぐさや言動をする人に対して、見る人がわざとらしさやこびているような振る舞いと受け取った場合に「あの人はぶりっ子だ」と表現します。そのため本人は意図していないのに「ぶりっ子」と捉えられるケースもあるでしょう。

また、似たような表現で「あざとい」と言い換えられることもあります。

ぶりっ子と天然の違い


かわいらしい振る舞いとしてよく比較される、「ぶりっ子」と「天然」の大きな違いは、意識的であるかそうでないかです。

ぶりっ子は自分を良く見せるために、相手に好かれるために計算して行動している場合に使われる表現です。一方、天然はありのままに素直な行動をし、相手に好かれるか否かを目的にしません。思いがけない行動をして、周囲を和ませたり、時には驚かせたりすることもあります。


ぶりっ子をする心理とは?



ぶりっ子をする心理とは?

ぶりっ子をする背景には、どのような心理が隠されているのでしょうか。主には次の3つの心理が考えられます。

強い承認欲求がある


ぶりっ子をする裏側には、「気を引きたい」「愛されたい」「認められたい」という強い承認欲求があります。相手に好かれ、承認欲求を満たすための努力が「ぶりっ子」という形になって表れます。

かわいく思われたい


好きな人や恋人にかわいく思われたくてぶりっ子するケースもあります。また、意中の相手に限らず、不特定多数からモテたい場合もあります。

自分に自信がない


自信のない人が、自分を取り繕うためにぶりっ子をするケースもあります。

周りに好かれるような振る舞いは自信があるように見えることもありますが、本当は自信がありません。そんな自分を変えたい、好きになりたいという思いから、周囲からも愛される自分を演じようとするのです。


「ぶりっ子女子」にありがちな特徴



「ぶりっ子女子」にありがちな特徴

「ぶりっ子女子」に多く見られる外見や言動の特徴を見ていきましょう。

外見の特徴


ワンピースやスカートを好む
花柄や優しい色合いの柔らかなイメージの服装を好みます。パンツスタイルよりもワンピースやスカートを選ぶことが多いでしょう。

ボディラインを強調したり、程よく露出させたりする
異性にモテることを目的とする場合は、やりすぎない範囲で、肌を露出したりボディラインを強調するファッションを取り入れたりすることもあります。

すっぴん風メイクが上手
ナチュラルなかわいらしさを表現するために、すっぴん風メイクをよく研究しています。しっかり派手なメイクよりも、素肌がきれいに見えるようなメイクを好みます。

しぐさの特徴


表情豊かで、笑顔を絶やさない
相手の警戒を解くように、常に笑顔を絶やさないよう心がけています。「あなたといると楽しい!」と意思表示したいため、会話中は一生懸命に相づちを打つなど、豊かな表情を見せます。

動作が小さく上品
内股で歩幅が小さかったり、食事の一口が小さめだったりなど、普段の所作が小さく上品なのが特徴です。守ってあげたい小動物のようなかわいらしさがあります。

かわいらしいポーズをとる
少し首をかしげたり、顔の近くに手を軽く添えたり、キュートなポーズが得意です。写真を撮るときや誰かと話すときには、得意なポーズで自分のかわいさをアピールします。

行動の特徴


距離が近い
自分を意識してもらうために、相手との体の距離が近い状態を好みます。すぐそばにいて、その距離の近さに驚くこともあるかもしれません。

甘え上手
誰かにお願いをしたり頼ったりするのを苦手と思わず、コミュニケーションの一つとして甘えられます。例えば、重いものを運ぶときには、素直に「重いから運べない」と力のありそうな人に声をかけるなど、頼りになる人を見つけるのも上手です。

軽いボディタッチをする
べたべた触るのではなく、異性の袖や服の裾をちょこっとつかむことがあります。また、同性に対しても、腕を組んだり手をつないだりして心理的な距離を近づけようとします。

セリフの特徴


「どうしよう……」などの困り事を隠さない
「どうしよう……」「どうすればいいと思う?」などと困ったことがあるとすぐに口に出します。問題が起きたときは、自分だけで解決するのではなく、人を巻き込んで一緒に解決しようとします。

「ありがとう」とよく言う
相手に好ましく思ってもらいたいため「ありがとう」という言葉をよく言います。お礼を伝えるときは言葉だけでなく、お辞儀するなどのジェスチャーを加えて、積極的に気持ちを伝えようとします。

「好き」や「嬉しい」などを頻繁に使う
「好き」という好意的な気持ちや、「嬉しい」「楽しい」などの前向きで明るい気持ちを、恥ずかしがらず周囲に伝えます。


「ぶりっ子男子」にありがちな特徴



「ぶりっ子男子」にありがちな特徴

新しい概念として定着しつつあるのが「ぶりっ子男子」です。男性の場合のぶりっ子にはどのような特徴があるのでしょうか。

外見の特徴


中性的なファッションを好む
かっこよさよりも、中性的でかわいい印象の服装を好みます。また、帽子やバッグ、アクセサリーなどの細かな部分のおしゃれにもこだわります。

メイクやネイルを取り入れる
おしゃれをすることが好きで流行にも敏感です。そのため、かわいくありたい、きれいに見せたい、という気持ちから控えめなメイクやネイルをする人もいます。

しぐさの特徴


リアクションが大きい
驚いたときや嬉しいことがあったときなど、大きなジェスチャーでオーバーにリアクションをします。

写真や動画で得意なポーズをとる
男性アイドルを研究するなどして、写真や動画を撮るときにかわいく見えるように気を使います。小顔に見せるために顔の角度を変えたり、手を顔周りに配置したりします。

行動の特徴


人付き合いが良い
年齢や性別で垣根をつくらないように意識するなど、人懐っこい態度を取り、男女問わず人付き合いが良いのが特徴です。

愛嬌(あいきょう)がある
愛嬌を振りまくのが得意です。周囲に「かわいくて面白い」と言われるような愛想の良い振る舞いをします。

褒め上手
周囲に好かれるよう、人を褒めたり立てたりするのが上手です。人によっては、相手に取り入るために頑張っているように見える場合もあるかもしれません。

セリフの特徴


「そうですね」など、同調が多い
会話に波風を立てないよう、「そうですね」「さすが」「うんうん」など、相手に同調する言葉をよく発します。

甘え口調で話す
実際の会話はもちろん、SNSでの会話でも、甘えたような言葉を使って話します。語尾に特徴のあるキャラクターっぽい言葉遣いをすることもあるでしょう。


男性から見た「ぶりっ子女子」の印象



男性から見た「ぶりっ子女子」の印象

※データ出典:マクロミルアンケート

ここからは、インターネットによる20〜30代の男女412人に行ったアンケート結果を紹介していきます。まず、20〜30代の男性が「ぶりっ子女子」をどのように思っているのかを見ていきましょう。

一番多かったのは36.4%の「どちらかというと好きではない」という回答でした。しかし、「友達としては好きだが恋愛対象にならない」、「恋愛対象として好き」の2つの回答を合わせると44.7%あり、悪い印象を持っていないということがわかります。

「ぶりっ子女子」に対する「肯定派」「否定派」、それぞれのコメントも紹介します。

■肯定派
・自分に好意を持ってくれていると感じるから(26歳)

・かわいらしく振る舞うからぶりっ子と呼ばれるのであって、その行動やしぐさ自体は結局かわいいと思う(27歳)

・あざとかわいい人なら好きになっちゃう(20歳)

■否定派
・キャラを演じているようで本音が見えない(38歳)

・表裏の差が激しそうで苦手(20歳)

・ある程度の年になると子どもっぽく見えてしまい年齢と合っていないイメージに違和感がある(36歳)


女性から見た「ぶりっ子男子」の印象



女性から見た「ぶりっ子男子」の印象

※データ出典:マクロミルアンケート

次に、20〜30代の女性が「ぶりっ子男子」をどのように思っているのか、アンケート結果を見ていきましょう。

「嫌い」、「どちらかというと好きではない」を合わせると80.6%の女性が「ぶりっ子男子」に対して否定的な結果でした。

ただ、「恋愛対象として好き」という女性は0.5%と非常に低いものの、「友達としては好き」という女性は2割近くいました。つまり、「ぶりっ子男子」のことを恋愛対象として見られなくても、友達としては付き合いやすいと感じる女性も一定数いると考えられます。

「肯定派」「否定派」それぞれのコメントを一部紹介します。

■肯定派
・女子の心がわかってそうで仲良くなれそう(34歳)

・キャラクターとして面白いので、一つの個性として受け止められる(31歳)

・異性としての魅力は感じないが、友達としては面白い存在になりそう(26歳)

■否定派
・本心がわからなそうで苦手(24歳)

・恋愛対象になりにくい(22歳)

・みんなに対して思わせぶりにしているように見える(23歳)


かわいいと思われたいけどぶりっ子になりたくないならどうすればいい?



かわいいと思われたいけどぶりっ子になりたくないならどうすればいい?

誰でも「見られたい」「よく思われたい」という心理は少なからず持っているもの。かわいいと思われたいけどぶりっ子になるのは嫌だという場合もあるかもしれません。

しかし、ぶりっ子に対して否定的な気持ちがあるからと、自分をかわいく見せることに抵抗感を持ってしまうのはもったいないことです。否定的にとられることもありますが、ぶりっ子をするのは悪いことではありません。良い人間関係をつくるためのぶりっ子は、お互いが気持ちよく過ごすための歩み寄りのコミュニケーションの一つです。

気を付けたいのは、相手によって態度を変えないこと。そして、かわいくなりたいという気持ちを認めて自信を持って振る舞うこと。誰に対しても、明るくて気遣いができるかわいいキャラクターは、老若男女問わず愛されることも多いものです。周囲の目を気にしすぎずに、なりたい自分を表現していきましょう!


取材・文/ペパーミント


【監修】
佐藤律子さん
一般社団法人異性間コミュニケーション協会代表理事。
恋愛、婚活、夫婦問題、子育て、ハラスメント、マネジメント、女性活躍、LGBTQなど人間関係についての専門協会として、認定講師100名以上が在籍する。自治体婚活イベントのカップル成立率60%以上、異性間コミュニケーション研修の受講者は延べ3万人を超える。『最高に幸せな“たった1つの恋”を実らせるレッスン』(大和書房)他著書多数。テレビ番組の恋愛・結婚コーナーの監修、出演実績も豊富。


【データ出典】
アンケート名:ご自身に関するアンケート
調査期間:2023/12/7〜2023/12/8
有効回答数:412人(男性206人、女性206人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)






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