マウントとは?マウンティングする人の特徴・心理や対処法
Index
- #01 マウントとは
- #02 マウントをとる人の特徴と心理
- #03 マウントをされる人の特徴
- #04 マウントされたときの対処法
- #05 マウントに負けないヒント
何げない会話の中で、チクリと刺さる相手の言葉。「これってマウンティング……?」と思うことってありませんか。マウントされると自分もマウントしないと気が済まないという人もいるかもしれません。今回のセキララゼクシィでは、マウンティングについて探ってみました。マウントとは何か、マウントをする人の特徴や心理、マウントされたときの対処法などについて、心理カウンセラーの杉本もゆるさんにお話を伺いました。
マウントとは、見えを張って相手よりも自分の方が優位だと見せつけるような言動を指します。
動物が自己の優位性を示すために相手にまたがることをマウンティングといいますが、人間の場合はまたがるのではなくさまざまな言動として現れます。
優位を示す内容はいろいろで、外見やファッション、持ち物、学歴、収入、異性からの人気などをはじめ、家族(とりわけ夫や子ども)や恋人のこと、家庭環境や金銭的余裕などがあります。
できればターゲットにされたくないマウンティング。
マウントしがちな人には、いくつかの特徴と心理があるようです。一緒に見ていきましょう。
自己肯定感が低いため、いつも自分と他人を比較します。潜在的に自分は他人よりも劣っていると思い込んでいて、それを隠すために優れているさまをアピールしています。
他人と比較して、いつも自分の方が優位でいないと幸福感を得られません。自分の方が優れていると思うことで、優越感を得て自尊心が満たされます。
自分をアピールしたいと思う気持ち(自己顕示欲)が強いあまり、自分と比較して優位に立とうとします。他人から称賛されたい、存在を認められたいという思いから、人を蹴落としてでも優れているところをアピールしようとします。
リーダーになったり、リーダー的存在な人よりも目立ったりすることで、自分の居場所を守ろうとしています。否定されたり疎外されたりすることへの恐怖から、自分が優位に立つことでその状況になることを避けようとします。
情報収集をすることで、自分や他人のレベルを把握し、格付けしようとするところがあります。この人になら勝てると思ったら、その人に対してマウントを取り優位に立とうとします。
人の良いところは認めず悪いところばかり注目し、本人をつついたり他人に吹聴したりします。悪口を言いふらして他人を陥れることで、自分が優位に立とうとします。
否定に限らず、相手は求めていないのに「こうした方がいい」「ああした方がいい」などと、おせっかいなアドバイスをします。自分の方が知識豊富で経験値が高いことをアピールしたいからです。
中にはマウントをされやすい人もいるようです。「マウントしたくてたまらない」という人を、知らず知らずのうちに刺激してしまうタイプとは?その特徴を伺いました。
見えを張らずに聞かれたことに素直に答え、ありのままを教える人は、マウントされやすいといえるでしょう。マウントする人に比較対象となる情報を与えてしまいやすいからです。
否定したり言い返したりしないおとなしい人も、マウントされやすいタイプです。大抵のことなら許してもらえる、大目に見てくれると思い込まれ、実際にマウント発言をしても黙って受け入れるので、相手は調子に乗ってしまいます。
ハッキリしない性格のせいで、優柔不断な人。周りから自信がないように見えると、マウントしたい人が優位に立ちやすくなります。
よく見えを張ったり自慢したりする人は目立つ分、ターゲットにされやすいといえます。相手の競争心に火を付けやすく、敵視されてしまいます。
マウントされると、嫌な気持ちになるし疲れますよね。思いがけずマウントされたときは、どうすればいいのでしょうか。自分を守るための対処法はこちら。
張り合ったとしても、揚げ足を取られたり自慢話で返されたりするのがオチなので、自分からは自慢したり見えを張ったりしない方が賢明です。挑発に乗らないようにしましょう。
マウントする人はいわば劣等感の塊なので、褒めてあげれば喜びます。嫌みにならないように「すごいね〜」「さすが〜」など上手に持ち上げてあげれば、相手から敵視はされないでしょう。
マウントしてくる人を「他人と比べていないと自分を認められない人なのだ」と割り切りましょう。気にしたり相手をなんとかしようとせず、そういう人なんだと割り切って、自分の環境の居心地を悪くしないのも大切です。
自分の情報をたくさん与えるのは、マウントできるところを提供しているようなもの。プライベートな話は極力しないように、表面上のお付き合いで済ませておくとよいでしょう。聞かれてもさりげなく濁すことを心掛けましょう。
最後に、マウントされてもへこまない心のヒントをご紹介します。
マウントされると自分が劣っているようでへこみますよね。でもその内容が仕事の出来や、努力次第でなんとかなるようなことなら、悔しさをバネに頑張って、相手に口出しされないような状況を自分でつくり出すこともできます。
マウントされることは、まんざらバカにされているわけではなく、「すごい」とライバル視されていることでもあります。相手が勝手に張り合ってきているので、もともと自己卑下する必要はないんです。堂々としていればいいのです。
どんなにお金持ちでも美人でも仕事ができても、それで本当の幸福は測れません。お金がなくても幸せな人、裕福でも不幸な人はいます。マウントされても、自分の幸福は何かわかっていれば、振り回されることは少ないでしょう。
大切なのは、今の自分が十分幸せであることに気付くこと、そして目に見えない幸せにも敏感になることです。その心があれば、マウントする人がいても、広い心で接することができるでしょう。
取材・文/ぱう
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、がんを患いうつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
https://www.heart-door.jp/
杉本もゆるさんプロフィール
https://www.heart-door.jp/counseling/profile/moyuru-sugimoto/
杉本もゆるさん公式ブログ
https://heart-door.jp/blog/tag/sugimoto-moyuru/
マウントとは
マウントとは、見えを張って相手よりも自分の方が優位だと見せつけるような言動を指します。
動物が自己の優位性を示すために相手にまたがることをマウンティングといいますが、人間の場合はまたがるのではなくさまざまな言動として現れます。
優位を示す内容はいろいろで、外見やファッション、持ち物、学歴、収入、異性からの人気などをはじめ、家族(とりわけ夫や子ども)や恋人のこと、家庭環境や金銭的余裕などがあります。
マウントをとる人の特徴と心理
できればターゲットにされたくないマウンティング。
マウントしがちな人には、いくつかの特徴と心理があるようです。一緒に見ていきましょう。
劣等感を持っている
自己肯定感が低いため、いつも自分と他人を比較します。潜在的に自分は他人よりも劣っていると思い込んでいて、それを隠すために優れているさまをアピールしています。
優越感を得たい
他人と比較して、いつも自分の方が優位でいないと幸福感を得られません。自分の方が優れていると思うことで、優越感を得て自尊心が満たされます。
目立ちたがり屋
自分をアピールしたいと思う気持ち(自己顕示欲)が強いあまり、自分と比較して優位に立とうとします。他人から称賛されたい、存在を認められたいという思いから、人を蹴落としてでも優れているところをアピールしようとします。
主導権を握りたがる
リーダーになったり、リーダー的存在な人よりも目立ったりすることで、自分の居場所を守ろうとしています。否定されたり疎外されたりすることへの恐怖から、自分が優位に立つことでその状況になることを避けようとします。
知りたがり
情報収集をすることで、自分や他人のレベルを把握し、格付けしようとするところがあります。この人になら勝てると思ったら、その人に対してマウントを取り優位に立とうとします。
悪口が多い
人の良いところは認めず悪いところばかり注目し、本人をつついたり他人に吹聴したりします。悪口を言いふらして他人を陥れることで、自分が優位に立とうとします。
おせっかい
否定に限らず、相手は求めていないのに「こうした方がいい」「ああした方がいい」などと、おせっかいなアドバイスをします。自分の方が知識豊富で経験値が高いことをアピールしたいからです。
マウントをされる人の特徴
中にはマウントをされやすい人もいるようです。「マウントしたくてたまらない」という人を、知らず知らずのうちに刺激してしまうタイプとは?その特徴を伺いました。
素直な人
見えを張らずに聞かれたことに素直に答え、ありのままを教える人は、マウントされやすいといえるでしょう。マウントする人に比較対象となる情報を与えてしまいやすいからです。
おとなしい人
否定したり言い返したりしないおとなしい人も、マウントされやすいタイプです。大抵のことなら許してもらえる、大目に見てくれると思い込まれ、実際にマウント発言をしても黙って受け入れるので、相手は調子に乗ってしまいます。
優柔不断な人
ハッキリしない性格のせいで、優柔不断な人。周りから自信がないように見えると、マウントしたい人が優位に立ちやすくなります。
見えを張る人
よく見えを張ったり自慢したりする人は目立つ分、ターゲットにされやすいといえます。相手の競争心に火を付けやすく、敵視されてしまいます。
マウントされたときの対処法
マウントされると、嫌な気持ちになるし疲れますよね。思いがけずマウントされたときは、どうすればいいのでしょうか。自分を守るための対処法はこちら。
張り合わない
張り合ったとしても、揚げ足を取られたり自慢話で返されたりするのがオチなので、自分からは自慢したり見えを張ったりしない方が賢明です。挑発に乗らないようにしましょう。
あえて褒める
マウントする人はいわば劣等感の塊なので、褒めてあげれば喜びます。嫌みにならないように「すごいね〜」「さすが〜」など上手に持ち上げてあげれば、相手から敵視はされないでしょう。
割り切って普通に接する
マウントしてくる人を「他人と比べていないと自分を認められない人なのだ」と割り切りましょう。気にしたり相手をなんとかしようとせず、そういう人なんだと割り切って、自分の環境の居心地を悪くしないのも大切です。
それ以上は情報を与えないようにする
自分の情報をたくさん与えるのは、マウントできるところを提供しているようなもの。プライベートな話は極力しないように、表面上のお付き合いで済ませておくとよいでしょう。聞かれてもさりげなく濁すことを心掛けましょう。
マウントに負けないヒント
最後に、マウントされてもへこまない心のヒントをご紹介します。
マウントを自分が成長するきっかけにする
マウントされると自分が劣っているようでへこみますよね。でもその内容が仕事の出来や、努力次第でなんとかなるようなことなら、悔しさをバネに頑張って、相手に口出しされないような状況を自分でつくり出すこともできます。
マウントされるのは称賛と考える
マウントされることは、まんざらバカにされているわけではなく、「すごい」とライバル視されていることでもあります。相手が勝手に張り合ってきているので、もともと自己卑下する必要はないんです。堂々としていればいいのです。
幸福感を他人と比較しない
どんなにお金持ちでも美人でも仕事ができても、それで本当の幸福は測れません。お金がなくても幸せな人、裕福でも不幸な人はいます。マウントされても、自分の幸福は何かわかっていれば、振り回されることは少ないでしょう。
大切なのは、今の自分が十分幸せであることに気付くこと、そして目に見えない幸せにも敏感になることです。その心があれば、マウントする人がいても、広い心で接することができるでしょう。
取材・文/ぱう
【監修】
杉本もゆるさん
心理カウンセラー。心の扉メンタルカウンセリング横浜所属。検事や弁護士を目指し、司法試験に取り組んでいる中、がんを患いうつ病に苦しむ家族と向き合い、「自分の手で周りの人を救いたい」と考えるようになる。本格的な心理カウンセラーの勉学に取り組み、NLPプラクティショナーの資格を取得。現在は、センセーションカラーセラピーを使った「色彩心理法」によるカウンセリングを得意とし、多岐にわたり精神的ケアの活動の場を広げている。
心の扉メンタルカウンセリング横浜サイト
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杉本もゆるさんプロフィール
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